ニコンの被写体認識にAIは利用されていない?
海外のサイトで面白い話題がありましたので紹介したいと思います。ちょっとした関係上でリンクは紹介できないのですが、その話題というのは「ニコンのカメラの被写体認識にAIが使われていないのではないか?」というものです。
ご存じの通り、最近はAIに認識したい被写体を学習させることにより、フレームの中にある被写体を認識し、フォーカスを合わせるという技術が採用されています。
なぜニコンのカメラではAIが使われていないのではないか?という意見がでてくるのかというと、ニコンのサイトでオートフォーカスや被写体認識について説明している文章にAIという言葉がまったく出てこないから、ということのようです。
というわけで調べてみると、確かにAIという言葉そのものはニコンのカメラの製品ページには登場しないのですが、Nikon Z8とNikon Z9の製品ページには「ディープラーニング技術を用いて開発した優れた被写体検出、Z マウントならではの高速AF情報通信」という表記があり、ディープラーニングという言葉が利用されており、AIを利用した被写体認識であることがわかります。
ただNikon Z9では「ディープラーニング」という言葉が複数でてきますが、Nikon Z8では調べたところだと1カ所、Nikon Z6IIIでは1つも表記がないようで、だんだんと登場回数が少なくなっています。
米国のサイトでもNikon Z9にディープラーニングによる被写体認識という記述があり、ディープラーニング技術が利用されていることがわかります。ただし、Nikon Z6IIIのサイトではディープラーニングの記述はないようです。
というわけで、実際にはこの憶測は間違いであることがわかりますが、確かにAIを利用しているということが伝わりにくい表記になっているのかなと思いますね。おそらく各製品の機能説明についてNikon Z9がベースにあって、それに加えてこの機能・・みたいな説明の仕方になっているので、Z9で説明したからもういいだろうみたいな状況になっているのかもしれません。
ちなみにキヤノンの製品サイトでもAIという言葉は使われておらず、EOS R5 Mark IIの製品ページにも「ディープラーニング技術により」という表記が複数あり、よりAIを利用していることを強調する内容になっています。
ソニーに至っては「ディープラーニングを含むAI処理」といった記述や、「AIプロセッシングユニット」などといった表記があり、よりAIによる処理であることを強く宣伝しているような内容になっています。
というわけで、ディープラーニング技術を用いているという記述があることから、間違いなくAIは利用されていると思います。海外サイトでの心配は杞憂でした。
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コメント
コメント一覧 (4件)
ディープラーニング(深層学習)とは人工知能の一番深いところに
あってAIはそれをすべて包括する言葉なのでAIを使っていると
解釈するのが正しいです。
ディープラーニングはAIの一部です。
デジタルカメラでAIが使われ始めたのは古いコンパクトデジカメの
顔認識、近距離認識が最初です。
AI自体はかなり古い言葉です。(1950年代)
実際にはAIと聞いても良く分からないというのが現状でしょうから
勘違いも起こるかも知れません。
AIという言葉自体もかなり曖昧ですね。
※なお専門ではないので誤りもあるかもしれません。
引用先が不明だけど、余りにも不勉強過ぎる
総務省のホームページにも書いてあるが、段階や範囲の話として、
AI→機械学習ML→ディープラーニングDLの順に詳しく専門的になる
AIは広い範囲、MLは中間、DLは狭く専門的になる
この程度のレベルの話さえ知ってれば、DLの話が出た時点で、AIに関する話の一部をしてるのは明白で、イチイチAIと言う言葉が入ってる入ってないでのみしか、その話をしてないと話してしまう時点でレベルが低い、無知をさらけ出してる
海外のカメラ系サイトはクロスAFとクアッドピクセルAFを混同していたり、そもそもクロスAFがなんなのかも理解できてないところが結構ありますからね。だから画素数とかだけ見てR1はR3IIに過ぎないとか自信満々に評価しちゃったりします。
カメラの技術周りすら怪しい彼らがAI技術の基本を押さえるのは無理でしょう。
これは知識不足というのはその通りですが
ニコンの AF にもうひと頑張り欲しいという願望のあらわれかと思いました。
ソニーもキヤノンも専用プロセッサを追加しましたがニコンもそういう動きは今後あるものでしょうかね