コンピュテーショナルフォト機能の特許
近年特に注目を集めているのがコンピュテーショナルフォト機能が実はOMデジタルの特許で守られている可能性があるようです。
ニコンを中心にセンサーの読み出し速度は向上しているが、他にも克服すべき課題である。フルサイズセンサーはファイルサイズが大きくなるため、それを適切に処理する能力が必要で、コンピュテーショナル機能を活用するためには強力なソフトウェアが必要だ。OMシステムなどの一部のメーカはコンピュテーショナルフォトグラフィに関する特許を保有している。
特にOMシステムは画像を重ね合わせる技術で特許を取得しており、手持ちのハイレゾ撮影でフルサイズセンサーと同等の画質を実現している。ライブバルブモードやライブNDなど他社のカメラでは見られない機能も、おそらく特許で守られているだろう。
ソニーのα9 IIIでは、カメラ本体ではなく専用のソフトウェアを利用してコンピュテーショナル機能を利用する必要がある。これもおそらく特許の問題がからんでいると考えられる。
カメラ内合成技術はOMデジタルの特許か?
OMデジタルのコンピュテーショナルフォト機能に関して、それが特許で守られている可能性が指摘されています。
OMデジタルのカメラというと、複数の画像を合成して解像度を高めたり、長秒時シャッターを可能とする機能を実現していますが、これが特許で守られている可能性があり、これにより他社が簡単にカメラにそれらの機能を搭載できない可能性があるようです。
OMデジタルのコンピュテーショナルフォト機能というと、思いつくのはこのような機能ですね。
- ハイレゾ撮影
- ライブバルブ/ライブタイム
- ライブコンポジット
- ライブND
- ライブGND
いずれも表現の手法は異なりますが、複数の画像を合成して高解像度を実現したり(ハイレゾ撮影)、露出オーバーしない範囲で複数枚の写真を撮影して合成しスローシャッターを実現したり(ライブND)、露出を変更して撮影した2枚の画像を合成して白飛びや黒つぶれを防止してコントラストの高い写真を撮影できる機能(ライブGND)など様々な機能を実現しています。
このような機能はあれば便利なものですが、これまで他社は積極的に採用してきませんでした。その理由はひょっとしたらOMデジタルがこれらの技術に関して特許を取得していて、簡単に他社が機能を採用できないという可能性があるようです。
そのため、ソニーではそれを回避するため合成機能に関してはPCを利用して行う必要があるとしています。このことは、合成そのものは可能だけれども、それをカメラ内で行うことに関しては何かしらの特許で守られていて、機能を採用することができないということにのだろうと思いますね。
そう考えると手持ちハイレゾなども特許で守られていて、これを採用しているメーカはOMデジタルに特許料を支払っているのでしょうかね。そうなるとニコンなどがこれまでハイレゾ撮影機能がなかったのも理解できるように思えます。
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(記事元)PetaPixel
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コメント
コメント一覧 (2件)
特許も分かりにくいところがあって結果が同じでも手段が異なれば
特許に抵触することはありません。
手持ちの古い機種ですがペンタックス(K-S2)もボディに同様な
機能は備えていますね。
条件が良ければ手持ちでもかなり高精細になります。
ある程度、使用条件が限定されるのでメーカーによっては否定的な
コメントを出している所もあります。
恐らくソニー、キヤノンならばセンサーを高精細にして解決しようと
するでしょう。
特許で守られているのを考えると真っ先にオリンパスのダストリダクションが
ありますが、これも各社いろいろな方法で特許回避しています。
パナのハイレゾ技術はオリンパスのとは方式が違うと聞いていますし、
パナで内蔵NDの特許も出ていたような気がします。
結局細部を違えて特許に抵触しない方法を考えるものです。
LUMIX S1RⅡにはライブNDが搭載されると噂が出てますしね。
GNDが搭載される可能性は低いでしょうけど。