全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、5月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比38.0%となった。4月の26.1%はかろうじて上回ったものの、依然として苦境が続いている。
メーカー別の販売台数前年比でもキヤノン(25.8%)、ソニー(39.2%)、オリンパス(39.0%)と低迷が続いている。上位3社と販売台数には広きがあるものの、4番手の富士フイルムは91.8%と前年をわずかに割る程度の販売減にとどまっている。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.bcnretail.com/market/detail/20200617_178085.html
ミラーレス市場が縮小
BCNが2020年5月のミラーレス販売について報告しています。記事元ではメーカ別のシェアなども報告されていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、2020年5月のミラーレスカメラの販売台数は、前年比の38.0%になったそうです。前年同月の約60%の減少ということになりました。衝撃的な数値ですね。2020年4月は前年比の26.1%ということだったようですので、それよりはマシということかもしれませんが、それでも60%も減少してしまっては、カメラメーカとしてはもうどうしようもないという感じかもしれませんね。
そして、ミラーレスのシリーズ別の販売台数ランキングも公開されています。これまで、ヨドバシカメラやマップカメラのランキングも当サイトで紹介してきました。それらのショップはカメラ専門店やカメラ販売に強いショップということで、カメラに関してハイアマチュアやプロフェッショナルな人の割合が多いと考えられ、そのためか富士フイルムのX-T4やSIGMA fpなどのカメラが上位にランクインしているのが特徴でした。
BCNランキングは全国の電器店なども対象になっていて、上記のショップのランキングより世間一般的なランキングになっているものと想像されます。そのランキングではEOS Kiss Mが1位になっているということで、やはり全国的なランキングではEOSシリーズはかなり強いということがわかりますね。
それでも、このランキングに1機種もランクインしていないのはパナソニックとニコンです。ニコンはまだZシリーズのラインナップが少ないということもあるのかもしれませんが、トップ10に顔を出せないというのは残念な状況だと思いますね。
3月から5月にかけては、入学式や卒業式、新生活を始めたり、5月のゴールデンウィークや6月の運動会などがあるため、カメラが最も売れるシーズンです。そのシーズンで今回の新型コロナウィルスの影響でカメラが売れなくなってしまったというのは、本当にカメラメーカにとっては経営に多大な影響がでてくる可能性があります。本当に心配ですね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
これからカメラメーカーの淘汰が始まると思います。老舗のアサヒカメラも休刊になりました。
今では不必要になってしまった生産設備や余剰人員のリストラが急がれます。
本当に信じられないぐらいカメラを取り巻く環境は日々悪くなっているようですので、今後が心配です。