ニコン ボディ内手ぶれ補正の特許
【出願人】
【氏名又は名称】株式会社ニコン
【背景技術】
【0002】
撮像素子を移動させて像ブレを補正する補正装置が知られている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
第1の態様によれば、カメラボディは、交換レンズを装着可能なカメラボディであって、複数の画素が配列された撮像面を有する撮像素子と、前記撮像素子を前記交換レンズの光軸と交差する方向で移動させて像ぶれを補正する第1ブレ補正装置と、前記撮像素子の移動可能範囲を示す情報を前記交換レンズから受信する受信部と、前記交換レンズの種類と前記撮像面のサイズとに基づいて、前記交換レンズから受信した前記撮像素子の移動可能範囲を補正する補正部と、を備える。
第2の態様によれば、カメラボディは、交換レンズを装着可能なカメラボディであって、複数の画素が配列された撮像面を有する撮像素子と、前記撮像素子を前記交換レンズの光軸と交わる方向で移動させて像ぶれを補正する第1ブレ補正装置と、を備え、前記第1ブレ補正装置が前記撮像素子を移動させる範囲が、前記交換レンズの種類に応じて異なる。
なお、後述の実施形態の構成を適宜改良しても良く、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
APS-Cのボディ内手ぶれ補正の特許か
ニコンがボディ内手ぶれ補正に関する新しい特許を出願していることが明らかになりました。今回の特許はデジタルカメラ側の手振れ補正をより賢く制御するための技術に関する内容のようです。簡単に説明すると装着したレンズの種類やデジタルカメラのセンサーサイズによって、イメージセンサーを動かす移動量を可変にするという特許のようです。どのような特許なのか、詳しく見ていきましょう(当サイトの解釈です)。
現在のミラーレスカメラでは、撮像素子そのものを動かしてブレを補正するボディ内手振れ補正が一般的になっています。しかし、装着されるレンズはフルサイズ対応レンズもあればAPS-C専用レンズもあり、さらに焦点距離やイメージサークルの大きさもさまざまです。そのため、撮像素子をどこまで動かせるのかは、レンズによって変わってきます。
今回の特許では、デジカメがレンズ側から「どの程度まで撮像素子を動かしても問題ないのか」という情報を受け取り、その情報をもとにボディ内手振れ補正の動作範囲を調整する仕組みが提案されています。特に面白いのは、レンズが想定しているセンサーサイズと、実際にカメラボディが搭載しているセンサーサイズが異なる場合に対応している点です。
例えばフルサイズ対応レンズをAPS-Cボディで使う場合、本来フルサイズをカバーする大きなイメージサークルを持っているため、APS-Cセンサーは余裕を持ってその内部に収まります。そのため撮像素子を通常より大きく動かせる可能性があります。この特許では、その余裕を利用して、ボディ内手振れ補正の補正量をさらに拡大できるようにする考え方が示されているようです。
逆に、APS-C専用レンズをフルサイズ機で使用する場合には、使われる撮影領域に合わせて補正範囲を制御し、画面の端が欠けたり暗くなったりしないよう配慮する仕組みも盛り込まれているようです。
また、この特許では単純に「大きく動かせるなら大きく動かす」という考え方ではありません。焦点距離によって許容する補正量を変える仕組みも提案されています。
特許では、焦点距離が長くなるほど補正角を小さくする考え方が説明されています。広角レンズでは多少大きく補正しても画質への影響が目立ちにくい一方で、中望遠や望遠レンズではわずかな補正でも画面周辺の違和感が目立ちやすくなるためです。そのため、この特許では単純に補正性能だけを追うのではなく、画質とのバランスを考慮して補正量を制御する考え方が採られているようです。
さらに後半の実施形態では、レンズ内手振れ補正とボディ内手振れ補正を組み合わせる、いわゆるシンクロ補正にも対応しています。レンズ内補正が搭載された交換レンズでは、レンズ側でもブレを補正し、ボディ側でも撮像素子を動かします。ただし両者が好き勝手に大きく補正すると、かえって画質が悪化する可能性があります。
そこでこの特許では、レンズ側補正とボディ側補正の合計補正量を管理しながら、ボディ側の補正量を適切に制御する仕組みが提案されているようです。つまり、レンズとボディが協調しながら「どちらがどれだけ仕事をするか」を調整する技術と言えそうです。
全体として見ると、この特許は新しいブレ補正機構を開発するというよりも、「レンズの種類」「センサーサイズ」「焦点距離」「レンズ内補正の有無」といった条件に応じて、ボディ内手振れ補正を最適化するための技術と言えるようですね。
また特許にはAPS-Cのデジカメにフルサイズ用の交換レンズを装着した例についての記述があります。
【図2】図2(A)は、フルサイズの撮像素子を対象としている交換レンズを、撮像素子の撮像面のサイズがフルサイズのカメラボディに装着した場合の、撮像素子の移動可能範囲について説明する図であり、図2(B)は、フルサイズの撮像素子を対象としている交換レンズを、撮像素子の撮像面のサイズがAPS-Cのカメラボディに装着した場合の、撮像素子の移動可能範囲について説明する図であり、図2(C)は、APS-Cの撮像素子を対象としている交換レンズを、撮像素子の撮像面のサイズがフルサイズのカメラボディに装着した場合の、撮像素子の移動可能範囲について説明する図である。
ここで興味深いのは、やはりニコンがボディ内手ぶれ補正のあるAPS-Cミラーレスカメラを検討している可能性があるということではないでしょうか?もし、ニコンがAPS-Cミラーレスにボディ内手ぶれ補正の搭載を検討していた場合、イメージサークルに余裕のあるフルサイズ用レンズを取り付けた場合に、さらに手ぶれ補正が機能的に働くような仕組みを考えてもまったくおかしくないと思いますね。
これはAPS-Cフラッグシップ登場の伏線となり得るのでしょうか?期待してしまいますね。
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コメント
コメント一覧 (3件)
期待が高まりますね。
しかしもしIBISを搭載するのであればAPS-C機であってもバッテリーはEN-EL25aじゃなくFF機に使われるEN-EL15cでお願いしたいですね。
じゃないとキヤノンの例を見てもやはり電池持ちが心許なくなりそうなので。
APS-C上位機の主用途は、フルサイズ望遠レンズの焦点距離を実質的に伸ばすことなので、このような手ブレ補正は有効と思います。
もっとも、他社も同様の技術を開発しているものと思われます。
箱型z5iicがEVF無しと言うことなら、購入対象の新型は間違いなくZ70です。