キヤノン 1.4インチ用と思われる50-100mm f/2.8の特許

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キヤノン 新レンズの特許

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概要

【課題】
小型、軽量で、良好な光学性能を有するズームレンズを提供する。

【背景技術】
近年、高画素の撮像素子とモニターを用いて高精細な表示が可能となってきた。望遠レンズと組み合わせれば、遠距離被写体の詳細な情報が表示可能となる。但し、望遠レンズは撮影範囲が狭く、被写体が移動した際に見失ってしまうことがあるため、レンズは撮影範囲を変えられるズームレンズが望ましい。

【発明が解決しようとする課題】
特許文献1は、第1レンズ群が1枚のレンズで構成されており、望遠化すると望遠側の軸上色収差の補正が困難となる。特許文献2は、レンズの枚数が多く、軽量化に課題があった。
そこで、本発明は、小型、軽量で、良好な光学性能を有するズームレンズを提供することを目的とする。

主な実施例

項目広角中間望遠
焦点距離59.4589.79118.90
Fナンバー3.303.303.30
半画角10.396.805.13
像高10.7510.7510.75
レンズ全長127.62127.62127.62
BF13.3613.3613.36
項目広角中間望遠
焦点距離49.2974.2998.58
Fナンバー2.882.882.88
半画角12.638.256.21
像高10.7510.7510.75
レンズ全長127.60127.60127.60
BF14.4914.4914.49

1.4インチセンサー用レンズか

キヤノンが新たなデジタルカメラ用のレンズの特許を出願していることが明らかになりました。重複するような仕様を省略すると、主な実施例は上記のようなレンズになります。

このレンズですが、仕様的には60-120mm f/3.3、50-100mm f/2.8というレンズになるわけですが、像高が特殊でフルサイズやAPS-Cよりも小さなセンサーであることは間違いないと思われます。おそらくキヤノンのPowerShot V1に搭載されている1.4型センサーではないかと思われますが、どのようなレンズの特許なのか、詳しく見ていきましょう(当サイトの解釈です)。

この特許のズームレンズは、広角端で54mm相当、望遠端で約109mm相当という中望遠から望遠域をカバーする2倍ズームで、F3.3通しという明るさを保ちながら、全長127mmに収まるように設計されていると言われています。像高が10.75mmなので、対角は約21.5mmとなり、マイクロフォーサーズとほぼ同じ撮像素子サイズに相当します。しかし、キヤノンがマイクロフォーサーズを採用するとは考えにくいので、おそらく1.4インチセンサーのレンズではないかと思います。つまり、センサーサイズとしては比較的大きめの部類に入り、画質を重視した固定レンズ機向けの設計であることが読み取れます。

バックフォーカスが15.41mmしかない点も重要で、これはマイクロフォーサーズのフランジバック(約19.25mm)より短く、交換レンズとしては物理的に成立しにくい構造です。つまり、このレンズはマウント交換式のシステムに組み込む前提ではなく、撮像素子と一体で設計される“固定レンズ型”のカメラ向けである可能性が高いと考えられます。

光学系は五つのレンズ群で構成されており、それぞれのレンズ群の配置や組み合わせを工夫することで、ズーム全域での収差を抑えつつ、小型化と軽量化を両立させているようです。特に中央のレンズ群には複数枚のレンズをまとめて配置し、広角から望遠まで画質が安定するように調整されているのが特徴的ですね。一方で、後方のレンズ群はできるだけシンプルな構成にすることで、全体の重量を抑える工夫が見られます。フォーカスも軽い後群を動かす方式が採用されており、AFの高速化や機構の小型化にも寄与していると考えられます。

焦点距離のレンジを見ると、広角側でも実質フルサイズ換算で約109mm相当から始まるため、一般的な標準ズームとは異なり、完全に“望遠専用”のズームレンズです。ズーム比は2倍と控えめですが、そのぶん光学性能とコンパクトさを優先した設計になっており、画質を重視した望遠撮影に向けたレンズであることがうかがえます。

これらのことを考え、さらに図面をみると監視カメラを例に挙げているため、このレンズはレンズ交換式カメラ向けではなく、監視カメラ用のレンズの特許だと思われますね。望遠専用のコンパクトデジタルカメラだったら面白いと思いましたが、やや残念です。しかし、デジタルカメラにも用いることができるとの記述もあることから期待してしまいます。

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