PowerShot V1レビュー
PowerShot V1のレビューが公開されています。どのようにPowerShot V1が評価されているのか、この記事で詳しくお伝えします。
PowerShot V1は、現在市場に存在するどのカメラよりも大きなセンサーと広角レンズを備えており、Vlog市場にとって興味深い製品である。少なくとも現時点では、超広角コンパクトカメラに最も近い存在でもある。ただし、一方の用途において他方よりも明らかに優れている。
Vlog用のカメラとして、PowerShot V1は非常に優秀であり、優れた動画品質と比較的扱いやすいインターフェースに加えて、良好な機能の選択肢を提供している。内蔵マイクは高品質な外部マイクの代わりにはならないが、劣悪なわけではなく、防風スクリーンが屋外での撮影を助ける。上級ユーザーは自分好みのマイクを装着し、C-Log3での撮影といった選択肢も活用することができるが、初心者であっても、それほど難しく感じることはない。
常にこのバランスが非常に取れているというわけではない。「クローズアップデモ」シーンモードは初心者にはよく機能するが、制御が制限されるため、映像の統一感や外部カメラの音量調整を重視するユーザーにとっては、確実に使いこなすことは難しい。
静止画用のカメラとしては、PowerShot V1はあまり優れた性能を発揮しない。画質自体は良好であり、他にはない広角レンズを備えているため、一部の写真家にとっては使用する価値があるだろう。しかし、本体が小さく、操作系がかなり制限されているため、従来のGシリーズのようなコンパクトカメラの楽しさや没入感は得られにくい。
これはこのカメラの主目的ではなく、超広角レンズ搭載のコンパクトカメラを待ち望んでいた人にとっては、ある程度我慢する価値があるかもしれない。しかし、このカメラが特に設計されていない用途に対して無理に応用しようとしているように感じる可能性がある点は、認識しておくべきである。
Vlog用のカメラとして、その多様な能力と、幅広いユーザー層およびVlogスタイルに対応できる点が評価され、当サイトのシルバー賞を獲得した。あなたのメッセージを世界に発信するための強力なツールである。
- 長所
- 非常に良い画質
- 超広角レンズの性能は良好
- 4K 50pまたは60pクロップでもレンズは広角のまま
- 効果的な手振れ補正
- カメラの両側のグリップは比較的効果的
- NDフィルター、ヘッドフォンソケット、被写体追跡安定化、C-Log3オプションを含む強力な機能
- 内蔵マイクは悪くない、ウインドスクリーンが付属
- ファンは、長時間のビデオ録画時に安心感を与える
- 短所
- 比較的高いローリングシャッター
- 「クローズアップ」デモモードでは制御がほとんどできない
- グリップは写真撮影に最適化されていない
- G1 Xカメラよりも写真コントロールが少ない
- クリックレスコントロールダイヤルは個別のパラメータでは適していない
- ファンがカメラの重量を増やす
- ストラップラグが小さいため、リスト/ネックストラップの選択肢が限られる
- メモリカードについては多少こだわりがある
- スマートフォンアプリはログインが必要
静止画の撮影には向かないか?
DPREVIEWがPowerShot V1のレビュー記事を公開しています。上記はまとめ部分の引用であり、より詳細な解説やサンプル画像がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューでは、PowerShot V1は完全に動画撮影向けに設計されており、ファンやNDフィルターが内蔵されているほか、マイク端子があり、Logでの記録も可能となっていると評価されています。しかし、静止画に関しては操作系が限られているため、撮影が面倒になってしまうようです。また、ファンを内蔵しているため、本体が厚く重くなっている点も欠点の一つとされています。
ただし、その動画性能についても、4K 30pでの撮影はセンサー全幅読み出しによる撮影が可能とされていますが、4K 60pの場合には1.43倍と比較的倍率の高いクロップが適用されてしまうため、その点には注意が必要かもしれません。また、動画用のデジタル手ぶれ補正も、通常では1.11倍、強化されたモードでは1.43倍のクロップが発生するようですが、補正効果は非常に高いようです。
画質に関しては優れているようですが、当然ながら1インチセンサーのZV-1よりは良く、APS-Cセンサーを搭載したZV-E10 IIよりは劣るとしており、センサーサイズなりの画質であるといえるのかもしれません。
このことから、普段は動画を撮影していて、ときどきサムネイルやアップで紹介したい被写体の静止画を撮影するようなスタイルであれば、快適に使えるカメラといえそうです。広角レンズを搭載した静止画用カメラとしての使用を想定して購入すると、あとから苦労する可能性があるため、その点には注意が必要かもしれませんね。
さらにキヤノンの静止画用のコンデジの噂について「キヤノン コンデジ人気を受け静止画撮影向けのPowerShotを計画中か!?」にて詳しくお伝えします。
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センサーサイズ | 1.4型CMOSセンサー |
総画素数 | 約2390万画素 |
焦点距離(動画) | 約17-52mm相当(35mm判換算) |
焦点距離(静止画) | 約16-50mm相当(35mm判換算) |
絞り | f/2.8-4.5 |
フォーカス | デュアルピクセルCMOS AF |
手ぶれ補正 | 光学式 |
手ぶれ補正効果(静止画) | 中央5.0段 |
高速連続撮影(メカ) | 最高約15コマ/秒 |
高速連続撮影(電子) | 最高約30コマ/秒 |
動画撮影 | 4K30p、4K60p(クロップ) |
シャッター速度(メカ) | 1/2000~30秒(1/3段ステップ)、バルブ |
シャッター速度(電子) | 1/16000※1~30秒(1/3段ステップ)、1/8000※2~30秒(1/3段ステップ)、バルブ |
常用ISO(静止画) | ISO100〜ISO32000 |
背面液晶 | 3.0型TFTタッチ式カラー液晶 約104万ドット |
メモリカードスロット | SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード |
サイズ | 約118.3×約68.0×約52.5mm |
重量 | 約426g(バッテリー、メモリ含む) |
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