タムロン90mm F/2.8 Di III MACRO VXDレビュー
タムロンの90mm F/2.8 Di III MACRO VXDレンズのレビュー記事が公開されています。どのように評価されているのか、この記事で詳しくお伝えします。
長所と短所の項目を見るだけで、このレンズが非常に良く作られていることがわかる。実際の90mm F/2.8 Di III MACRO VXDはさらに良好で、なぜなら短所の一つであるフォーカスブリージングは、あくまで形式的に挙げたもので、このレンズは映像製作用ではなく、密閉型のマクロレンズであるため、避けられない特性だからだ。
私は長い間、このタムロンのレンズに「エディターズチョイス」を授与することを考えていたが、最終的には見送った。その理由はテスト中の様々な細かな点にあった。例えば、タムロンはこのレンズに光学式手振れ補正を搭載していないが、それでもサイズと重量はソニーのレンズと同等だ。光学要素がやや小さいため、コマ収差の補正や非点収差、画像の四隅での性能において、競合他社に遅れている。また、ポーランド市場での価格も、手振れ補正機能のあるソニーのレンズと比較すると、それほど手頃とは言えない。タムロンの発売価格は2700PLNでソニーより400PLN安いが、シグマは3600PLNと最も高価で、その価格は理解しがたいものだ。特にシグマも手振れ補正機能がないことを考えるとなおさらだ。
こうした細かな点に対する不満が、タムロンのバッジ獲得を拒むこととなった。しかしこのレンズは実用的な重大な欠点のない優れたマクロレンズであり、ここで紹介した3本のレンズの中で最も安価であり、画像中央部での解像力も最高だ。これらは非常に重要な利点だ。このレンズに満足するユーザが多数見つかることは間違いない。
- 長所
- 頑丈で密閉された防滴・防塵構造
- フレームの中央での優れた画質
- APS-C/DXセンサーの端での良好な画質
- フルフレームの端での妥当な画質
- 無視できる程度の縦色収差
- 横色収差の良好な制御
- 球面収差の問題なし
- 非常に低い歪曲
- 低い非点収差
- 妥当なコマ収差補正
- 美しいボケ味
- 静かで正確、かつ効率的なオートフォーカス
- APS-C/DXセンサーでの軽微な口径食
- 短所
- フルフレームでの顕著な口径食
- 非常に高いフォーカスブリージング
特に欠点のないレンズ
タムロンの90mm F/2.8 Di III MACRO VXDのレビュー記事が掲載されています。上記はまとめ部分の引用になり、かなり詳細なレビューがありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
上記のまとめ部分では少しネガティブな内容が記載されていますが、実際のレビューの内容を読むとかなり肯定的な意見になっています。画質に関しては特に中央部は他のレンズより特筆するほど優れているようで絶賛しています。また周辺部に関しても一定の基準を満たしているため、特に問題にはならないだろうとしていますね。
歪みに関しては-0.35%の樽形になるとしていますが、この数字はかなり小さく文句を付けるレベルではないとしています。
記事では価格を問題視していますが、国内では90mm F/2.8 Di III MACRO VXDは記事執筆時点の最安値は9万円前後で販売されていて、フルサイズ対応の望遠マクロとしてはそれほど高くはない価格なのではないかと思います。玉ボケやボケ味もかなり良好なようなので、マクロにも中望遠としても利用できる便利なレンズではないかと思いますね。マクロ好きの筆者としては気になるレンズです。
さらに「タムロン 90mm F/2.8 Di III MACROは欠点を見つけられない、ただ良いレンズ」ではこのレンズの別のレビューについて詳しくお伝えします。
主な仕様
モデル名 | F072 |
---|---|
焦点距離 | 90mm<35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時> |
明るさ | F2.8 |
画角(対角画角) | 27°2’<35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時> |
レンズ構成 | 12群15枚 |
最短撮影距離 | 0.23m |
最大撮影倍率 | 1:1 |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ79.2mm |
長さ | 126.5mm (ソニー用)、128.5mm (ニコン用) |
質量 | 630g (ソニー用)、640g (ニコン用) |
絞り羽根 | 12枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
標準付属品 | 丸形フード(フィルター回転窓付)、フロントキャップ、リアキャップ |
対応マウント | ソニー Eマウント用、ニコン Z マウント用 |
MTF曲線
レンズ構成図
(source)LensTip.com
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コメント
コメント一覧 (4件)
そこまで騒ぐ様なレンズじゃないから、過度な期待は禁物
まあまあ良いレンズじゃないの?
それよりライカのSL3-S発表ネタや週刊文春でニコンのパワハラと過剰残業ネタが抜けてないかな?
富士フイルムとコニカミノルタの提携とかもそうだし、CES2025のパナソニック・ゴーもカメラとは関係薄いから敢えて取り上げない?
個人ブログなので何を載せるかは個人の自由だと思うので、抜けてる抜けてないを突っつくのは違う気がします。何より本記事の内容とも全く関係ありませんし…。
レンズ構成は変化していますがさすがタムロン、要点は押さえていますね。
残念なのは APS-C 用のSP AF60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1 の後継機が
発売されない事ですね。
レビューで注意しなければならないのはマクロレンズは近接撮影用に
設計されているので通常のレンズと同じ撮影距離では特性はわかりません。
レビュアーさんは撮影距離を明示すべきですね。
タムロン90mmf/2.8DiⅢがZマウントで登場しその性能も安心して使用できると言うことでタムロンZマウントシリーズの指定席が埋まったという感じです。
とにかくEマウントの製品数と比べて少なすぎるのでニコンとパテント契約を適切に行って製品化されるレンズが増加することを期待しています。