OM-1 Mark IIの噂は正しかったのか?
オリンパスからフラッグシップモデルとなるOM-1 Mark IIが発表されました。これまでオリンパスの動きはほとんどなかったのですが、ここにきていきなりのOM-1 Mark IIと超望遠ズームが発表されて驚いた人も多いのではないでしょうか?
これまで、OMデジタルのカメラについて、いくつか噂がでていました。今回はOM-1 Mark IIの発表を受けて、これまででていたOM-1 Mark IIと思われる噂が正しかったかどうか検証してみようと思います。
2023年の下旬から発表までにでていたOM-1 Mark IIの噂は以下の通りとなっています。
- 2023年にOM-10を発売する
- 2024年にハイエンドカメラが登場する
- OM-1 Mark IIは古いセンサーとイメージプロセッサのまま
- OM-1 Mark IIにはオリンパスロゴはない
- OM-1 Mark IIはバッファが2倍になる
- OM-1 Mark IIは新しいAI機能が搭載される
- OM-1 Mark IIのボディ内手ぶれ補正の効果が向上
- OM-1 Mark IIにはコンピュテーショナルNDフィルターが搭載される
- OM-1 Mark IIの価格は2399ユーロになる
というわけで、多くはここ最近にでてきた噂であることがわかりますね。そしてOM-1 Mark IIに関しての噂は案外少なかったことも印象的です。
それでは、この噂が正しかったのか間違いだったのか早速みてみましょう。
OM-1 Mark IIの噂を検証
- 2023年にOM-10を発売する
- × 発売されなかったし、実際にはOM-1 Mark IIが2024年に発売
- 非常にハイエンドのカメラが発表される
- ? OM-1 Mark IIの評価としては微妙?
- 2024年にハイエンドカメラが登場する
- ○ フラッグシップのOM-1 Mark IIが発表された
- OM-1 Mark IIは古いセンサーとイメージプロセッサのまま
- ○ 正しい
- OM-1 Mark IIにはオリンパスロゴはない
- ○ OM SYSTEMのロゴに変更
- OM-1 Mark IIはバッファが2倍になる
- ○ バッファが増えた
- OM-1 Mark IIは新しいAI機能が搭載される
- ○ 人物認識がAI機能になった
- OM-1 Mark IIのボディ内手ぶれ補正の効果が向上
- ○ 手振れ補正機能は向上した
- OM-1 Mark IIにはコンピュテーショナルNDフィルターが搭載される
- ○ GNDが搭載された
- OM-1 Mark IIの本体価格は2399ユーロになる
- ○ ドイツの通販ショップで2399ユーロ
記号は○が正しい、×が間違い、△が微妙、?は判定不能となっています。というわけで、ほぼ正解でしたが、二つだけ間違っている(微妙に思っている)ところがありました。
まず2023年内にOM-10を発売するという噂がありましたが、実際には発売されることはなく、コレは間違いでした。ただし、OMデジタルが何らかの理由で後に伸ばしている可能性もあり、OM-10はいつか発売されることは間違いないものとみられています。
そして次、非常にハイエンドのカメラが発表されるという噂ですが、この非常にハイエンドというのは主観的な表現なので判断するのが難しいと感じています。
OMデジタルはOM-1 Mark IIをフラッグシップモデルと位置づけています(OMデジタルのWebサイトより)。このことから考えると、OMデジタルはフラッグシップモデルとして発売しているのですから、ハイエンドなカメラであることは間違いありません。また、OM-1 Mark IIそのものはとても良いカメラで、高性能ですし、非常にハイエンドと表現しても間違いないように思えます。
一方で、OM-1 Mark IIはOM-1に少しの機能を追加しただけと評価する人もおり、「非常に」ハイエンドかどうかは微妙な印象も受けています。非常にという形容詞が付くのであれば、もっと何かしらの印象的な機能があればよかったと思うのですが、このあたりは前述の通り主観的な問題なので判断は難しいですね。
というわけで、OM-1 Mark IIの噂については、OM-10が発売されなかったことはともかく、おおむね流れていた噂は「正しい」ということになりそうです。
さらに「OM-1 Mark IIは世界で最も高価なファームウェアアップデート」ではOM-1 Mark IIの厳しい評価について詳しくお伝えしています。
センサーサイズ | 4/3型 裏面照射積層型 Live MOS センサー |
画素数 | カメラ部有効画素数 約2037万画素 / 総画素数 約2293万画素 |
防塵対応 | スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター) |
イメージプロセッサ | TruePic X |
手ぶれ補正 | ボディー内手ぶれ補正(撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正) |
手ぶれ補正効果 | 8.5段 |
高速連続撮影 | 〔静音連写〕: 約20コマ/秒(5、10、15、20コマ/秒に設定可)ブラックアウト有 〔静音連写SH1〕: 約120コマ/秒(60、100、120コマ/秒に設定可)ブラックアウト無し |
動画撮影 | 4k 60p、FHD 60p |
シャッター速度 | メカシャッター1/8000~60秒、電子シャッター1/32000~60秒 |
ISO | 常用ISO 100-25,600 |
フォーカスポイント | クロスタイプ位相差AF(1,053点)、コントラストAF(1,053点) |
EVF | 0.5型 約576万ドット |
背面液晶 | 3.0型2軸可動式液晶(静電容量方式タッチパネル)、約162万ドット(3:2) |
メモリカードスロット | デュアルSDメモリカードスロット |
サイズ | 約134.8mm(W)x 91.6mm(H)x 72.7mm(D) |
重量 | 本体のみ:511g |
発売日 | 2024年2月23日発売予定 |
価格 | 店頭予想価格30万円前後 |
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コメント
コメント一覧 (2件)
実際の所は実機を触ってみないと良く分かりませんね。
自分ではパナソニックを使っているので OM SYSTEM の
製品は買いませんが M4/3 は存続して欲しいと思います。
ちなみに本機とM.ZUIKO 150-600mmを使用してのサンプルが
キタムラの ShaSha にも出ましたね。
DPREVIEW とは違い良い写りです。
しっかりと狙ったと思われる所にピントも来ています。
ソニーα9 IIIの初期のサンプルの時も感じましたが閲覧数を稼ぐためか
海外のサイトは意図的に悪くした写真を出したりするので注意が必要かも
しれません。
α9 IIIではノイズの多いサンプルを出していました。
進化具合はさておき、位置付けがフラッグシップなので「非常にハイエンド」は正しかったと感じます。
噂を聞いた多くの人が勝手にOM-1Xなどを想像してしまった、という点ではOM-5の時と同様かもしれません。まぁ、OM-1IIがもう出るとは誰しも予想外だったと思いますが。