ED 150-600mmには二つの問題点がある
シグマ製150-600mmフルサイズレンズがOMデジタルブランドでマイクロフォーサーズ用にリブランドされる見込み。しかし、大きさと価格に問題があると指摘されています。
- 150-600mmはソニーのEマウント用に作られたシグマの150-600mmのフルサイズ用レンズと比較すると、基本的にはまったく同じレンズだ。
- またレンズ構成も実際には同じで、唯一の変更点は、マイクロフォーサーズマウントであることと、OMデジタルによる外観の変更だ
- 私にとってはこれは少し悪いニュースだ
- OMデジタルがシグマのレンズをリブランドすることに問題はないが、OMデジタルのやり方には二つの問題点がある。
- まず、フルサイズ用レンズをマイクロフォーサーズに適用している。つまり実際には非常に大きなレンズが必要で、それは不用意に大きい。
- フルサイズをカバーするために多くの枚数のレンズがあり、余分な大きさと重量がある。
- レンズがコンパクトであることをウリにしたいのなら、マイクロフォーサーズ用にする必要がある
- 少なくとも価格が同じであれば許容できたかもしれないが、シグマのバージョンよりはるかに高くなる
- カナダのAmazonのリークからも分かるように、価格は3000カナダドルを超えるが、税金などを考慮する必要があり、アメリカではどのような価格になるのかはわからない
価格が同等ならまだ許容もできるが・・・
OMデジタルから発売が噂されている150-600mmには二つの残念な部分があると指摘されています。
記事によれば、OMデジタルが発売すると噂されているレンズには二つの問題点があるとしています。
その問題点の前に、少し説明です。OMデジタルが発売すると噂されているレンズはシグマが製造、または光学的に設計したレンズを流用しているのではないかと噂されています。シグマがいわゆるガラスレンズの部分のみを製造し、OMデジタルに渡し、そのガラスレンズをマイクロフォーサーズ用レンズとして製造しているのか、完全にシグマがOMデジタル向けにレンズ鏡筒も含めて全てを製造しているのかは、現在のところ不明です。
しかし、流出したレンズ構成図などから、フルサイズカメラ用の150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsである可能性が非常に高いと考えられています。
ということで、フルサイズ用のレンズをマイクロフォーサーズで利用することになり、このあたりを問題視しているという内容になります。
記事では問題点が二つあるとしていて、その一つがフルサイズ用のレンズをマイクロフォーサーズ用として発売することだとしています。フルサイズ用なのでレンズの枚数も多く、レンズの口径も大きくなるということで、不必要に大きく重いレンズになってしまうことは、コンパクトさをウリにしているマイクロフォーサーズ用のレンズとしては不向きではないかとしているわけですね。
そしてもう一つはその価格です。シグマが発売している150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsの価格と同等であれば、まだ許容できるが、実際にはシグマの製品より700ドルも高いことに疑問を感じているようです。
現在、流出している情報から価格情報のみを記述してみます。
- 欧州価格 2699ユーロ 約43万円
- カナダ価格 3061.96カナダドル 約34万円
- (参考)150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsの国内価格 約15万円
記事にもありますが、海外では日本国内と税制が異なるため、この価格を直接的に比較することはできません。例えば、日本国内では消費税が10%かかりますが、消費税でない国で購入しようとすると、日本国内の価格より10%ぐらい安く販売されている可能性があるのと同じような状況です。
しかし、それを考えても、日本国内で約15万円で販売されているものが、30万円近い価格で売られる可能性があるということで、悩んでいるという感じですね。
サイズと価格については、確かにOMデジタルのユーザとしてはがっかりする状況かもしれません。しかし換算で1200mmの超望遠ズームで防塵防滴性能があると考えると、こういうレンズを欲しい人もいると思いますので、より選択肢を増やすという点ではいいのだと思いますね。
そしてまだ実際に発売されたわけではなく、価格もわからないので、このあたりも考慮しておく必要がありそうです。
さらに「情報が流出 ED 150-600mm F5.0-6.3レンズの仕様公開」では流出したレンズの仕様について詳しくお伝えしています。
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コメント
コメント一覧 (2件)
前玉の大きさは焦点距離と明るさで決まってしまうので小さくは
出来ませんがズームの変倍系と後群は少しは直径を絞れるかも
しれません。
長さを縮める事はあまりできず新規の開発費が掛かるので
OM SYSTEMが既にある製品のマウント変更にした物と思われます。
他社(キヤノン、ソニー、ニコン)共に超望遠系はフルサイズ、
APS-C兼用なので通常はフォーマット毎に用意はしないでしょう。
OMDSも台所事情が苦しいと思っているので、フルサイズレンズを活用するのはしょうがないと思っています。ですが、常にフルサイズレンズそのままでの使用でよいなら、パナソニックもLマウントでフォーサーズセンサーで1マウントとして良いような気も(戯れ言です)。
フルサイズと比べるよりはAPS-Cと比べたい派なので、フルサイズ800mm換算では、パナソニック100-400mmが頑張って小さいと思っています。キャノンは200-800mmが出たので、APS-Cでは1280mmですが、やはりAPS-CでF9は暗いし、サイズは大きい。100-500mmのF7.1は個人的に許容で、R7で2000万画素部分だと1000mm換算になるしで(160-1000mm)、少し我慢すれば良さそうです。ニコン400mm F4.5 はAPS-Cで600mmですが、本当に小さく軽くなっていると思います。ということでしつこいですが、50-250mm F4 にはやはり頑張って欲しいと思います。