「瞳AF」の精度やスピードについてはどうでしょうか。
瞳へのフォーカスは的確でかつ素早いですね。
人物が動いてもフォーカスポイントがあちこち迷うことが少ないと感じました。また、瞳の部分にモデルさん自身の手とか、他のモデルさんの頭というような障害物が重なっても、瞳が長時間隠れてしまわなければ、ある程度キープして追い続けてくれます。これはとても助かりますね。
ピントを合わせる瞳の選択も、マルチセレクターやサブセレクターで素早くできます。複数のモデルさんがいる場合も、「どの人にしますか」、「どちらの瞳にしますか」というように、フォーカスポイントの左右に三角印が表示されるので、どの瞳をカメラが認識しているか分かりやすく、選びやすいですね。「瞳AF」は、撮影にどのような変化をもたらしましたか。
ポートレート撮影は、小さな瞳にピントを合わせていくことが基本と言えます。ですから、より繊細なフォーカシングがポイントになってくるのですが、「瞳AF」によって、その部分をある程度カメラに任せて、撮り手は自由にカメラを動かしながら、モデルさんの表情を追いかけていけます。
そして、全体的にフレームの中の画づくりや、なにを入れるのか、なにを外すのかというところに、より意識を向けることができるようになりました。
さらにモデルさんとのコミュニケーションにも余裕が生まれ、モデルさんをどんなふうに動かして、どのような表情を引き出していこうかという発想もより拡がるだろうと思います。ニコンの「瞳AF」は、プロフェッショナルの要求に応えられていますか。
プロの仕事でも十分に使える機能だと思います。実際に自分が使ってみて、フォーカスの速度や精度がとても高く出ていますので、むしろ使わないのはもったいないかなと。コントラストが低い曇りの日などでも、ピントが来ている枚数が各段に増えました。ポートレートにおいては、「瞳AF」([顔認識と瞳認識する] )にセットしておけば間違いなく撮影できますね。(記事を一部引用しています)
正確な瞳AF
記事によればニコンの瞳AFは非常に正確で、フォーカスポイントが迷うことが少ないようです。ポージングの関係で一瞬、瞳が遮られても、同じフォーカスポイントをキープしてくれるので非常に便利ということのようですね。まあ、そんなのニコンのスペシャルサイトの批評だから、使いにくいという記事になるわけないだろ!と思うわけですが、実際のこちらの動画をみると、かならずしもそんなことなく、普通にかなり正確に機能しているなということがわかると思います。むしろ正確性に劣るのはEOS Rで、キヤノンはまだ瞳AFに関して機能を煮詰め切れていないという印象がありましたね。
さらに瞳AFを使用中に、複数の人間がいて複数の瞳があるとき、どの瞳にフォーカスを合わせるのかといったことが、ボタンを押すことで比較的に簡単に選択できるようですね。
ですが瞳AFにはどうしても実現が難しい状況もあるようです。
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フルサイズならではのボケが問題となる可能性
それはボケが大きく被写体を人間だと認識できない可能性があることですね。瞳AFは画像から人間の顔や瞳を認識して、それを追い続けて顔や瞳にフォーカスポイントを設定しつづける機能です。しかしピントが合っている場所とは異なる距離のところに”顔”がある場合、その顔はボケているため瞳AFの機能がそれを人間の顔屋や瞳と認識できない可能性があります。そしてそれはセンサーが大きければ大きいほど、レンズが明るければ明るいほど被写界深度が浅くなるので、ボケが強くなり人の顔を認識できない可能性も高まるわけですね。
これはポートレートのように被写体がほぼその場にとどまっている場合なら瞳AFはかなり強力ですが、例えばサッカーやマラソンなど人が動くスポーツの場合には人の顔とすら認識できずフォーカスを合わせることが難しい状況がでてくる可能性もあるわけですね。
このような状況でもAIを利用するなどすれば、ボケていても人の顔と思われるものを抽出してフォーカスを合わせるということが可能になる可能性もありますので、頑張って欲しいと思いますね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
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