いまどのカメラが下取りされているか
デジカメの下取り機種ランキングという面白いランキングが公開されています。いちばん下取りされているのはX100Vだそうです。
(前略)
Wexは先月、最もリクエストの多かった下取りリストを私に提供してくれた。そして、今月の勝者(あるいは敗者かもしれない)は富士フイルムのX100Vだ。
トップの座にあるカメラは驚くに値しない。このカメラの周辺で起きている騒動を考慮すると、同様に今月に行われたX100VIの発売と重なり、中古価格が高騰している。eBayで販売されている中古品に対して、人々がばかげた金額を支払っていることを考えると、金利がうなぎ登りの中で、手っ取り早く金銭を儲けようとすることは非常に理にかなっている。
トップを逃したのはソニーのα7 IIIだ。ほぼ6年前の製品となるα7 IIIは技術面では最新のカメラに追い越されているが、2400万画素の画像、ボディ内手ぶれ補正、被写体追尾AF、4k動画機能があり、まだ十分に競争力がある。そして、ランキングが10年以上前の一眼レフカメラをいまでも利用している写真家がどれだけいるかが明らかになり、カメラがどれだけ長持ちするかという視点も見て取れる。
多くの人が最新のα7 IVに買い換えているのではないかと思うかもしれないが、実際にはこのカメラは6番目に下取りの要求が多いカメラとなっており、実際に購入した人々にそれほど響いているわけではないようだ。
データが明らかにしていないのは、これらの写真家が代わりに異なるソニーのカメラを購入しているのか、それともシステムを変更しているのかということだ。
ランキングで最初に登場するキヤノンのミラーレスカメラはEOS R5で、これは10番目に下取り要求が多いカメラだが、キヤノンのラインナップでこのカメラより上位に位置するカメラはあまりないため、人々がランクの低いカメラを購入して素早く現金を得ようとしているのか、あるいはブランドを変更しようとしているかは推測するしかない。しかし、キヤノンにとって幸運なことに、他のミラーレスカメラはリストに登場していない。ニコンについても同様で、Nikon Z 6IIを手放そうとする人がかなり多い(12位)が、他のカメラは満足度がかなり高い。
(後略)
| 下取り上位の カメラ | |
|---|---|
| 1 | 富士フイルム X100V |
| 2 | ソニーα7III |
| 3 | OMシステム OM-1 |
| 4 | キヤノン EOS 5D Mark IV |
| 5 | キヤノン EOS 5D Mark III |
| 6 | ソニー α7 IV |
| 7 | ニコン D850 |
| 8 | ニコン D750 |
| 9 | 富士フイルム X-T3 |
| 10 | キヤノン EOS R5 |
下取りされる数が多いカメラ
これまで新品や中古の売れ筋ランキングというのは数多くありましたが、下取り希望ランキングというのは珍しかったので紹介したいと思います。下取り希望の交換レンズのランキングもありますので、すべてのランキングは記事元リンクからご覧ください。
さて、下取りランキングの1位は富士フイルムのX100Vとなったようです。これは海外のフリマサイトでX100Vが高値で取引されていることが、その理由ではないかと推測していますね。実際に販売価格以上の高値で取引されている例が多く、現在、X100Vを所有している人が金銭目的で下取りしている可能性はありそうです。また、X100VIを予約した人がX100Vを売却して購入資金を得て、なおかつ利益も得る(ただし手に入れるまで時間がかかる)というようなことも考えているのかもしれません。
2位以降では、上位には後継機種が発売されている機種や、一眼レフが多いことがわかります。α7 III、OM-1などを売却して他のカメラを購入したという人も多いでしょうし、一眼レフユーザが本格的にミラーレスに移行しようとしている可能性も高そうです。
一般的な傾向として人気のあるカメラは、下取りランキングでは下位になるという傾向があると記事では指摘しています。ニコン製品はNikon Z 6IIが上位にランクインしているようですが、ニコンではZ 6IIより上のカメラというとZ 8かZ 9となりZ 6IIはサブ機として利用されるだろうことから、あまり上位には入らないのだと思いますね。12位になっているのはNikon Z fへの買い換え目的ということもありそうです。
というわけで下取り希望のランキングというのは面白い着眼点ですね。継続してみていくと面白いことがわかりそうです。
さらに「キヤノンからレトロなカメラが登場したら買う?? 発売の可能性はあるのか」ではキヤノンからレトロデザインのカメラが発売される可能性について詳しくお伝えします。
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