Nikon Z9ユーザは軽視されている?
新ファームの公開という点において、Nikon Z9ユーザは軽視されているのではないかという意見が公開されています。なぜそのように思うのか、この記事で詳しくお伝えします。
先日、Nikon Z8のファームウェアの更新に関する記事でも簡単に触れたが、これにはより詳細な説明が必要だろう。ニコンの最上位機種は、ファームウェアの面で明らかに時代遅れとなっている。
一時期、Nikon Z9は技術の最先端を走っていた。最初はその初期からある機能で、その後はV2.xやV3.xのファームウェアの更新でリードしてきた。しかし、その後、ニコンはNikon Z9を技術の最前線に留めておくことに関心を失ったかのようだ。今やそのバトンはNikon Z8に渡されたと言わざるを得ない。
現時点でNikon Z9に不足している機能を簡単にリストアップしてみよう。
- HEIFのサポート Nikon Z9世代でこの機能がないのはNikon Z9だけ
- ピクセルシフト Nikon Z9世代でボディ内手ぶれ補正がないNikon Z50IIとNikon Z9だけ
- フレキシブル・ピクチャーコントロール Nikon Z9世代でこの機能がないのはNikon Z9だけ
- マニュアルフォーカス時の被写体検出 Nikon Z9世代でこの機能がないのはNikon Z9だけ
- フォーカス範囲リミッター Nikon Z9はオートキャプチャ時だけ可能
- 最大絞りフォーカス 新ファームではNikon Z8のみ対応
- 新ワイドエリアAFパターン Nikon Z8のみ対応
- プリリリースキャプチャのC15とJPEGファイン 他機種は前者のみ対応、Nikon Z8のみ後者に対応
これらのうち少なくとも3点は私がNikon Z9で利用したい機能だが、残念ながら現在ではNikon Z8で利用しなければならない。ここで危険なのはNikon Z8がニコンで最良のオートフォーカス機になる可能性だ。これは最も高額なカメラを購入したハイエンドユーザーに対するニコンの姿勢をどのように示すのだろうか?
多くの機能は発売日に間に合わなかった機能だと考えているが、ニコンが初期のNikon Z9のファームウェアの更新で築いた好感度は近い将来にNikon Z9 V6.0ファームウェアが登場しない限り無に帰すことになるだろう。
私はこのことを懸念している。それはニコンは彼らのフラッグシップモデルを優先順位から外し、来るべきNikon Z9IIに「何かを温存」しようとしているのではないか。つまり、Nikon Z9IIはEXPEED 7プロセッサ搭載機となり、ニコンはハードウェアの更新が十分重要ではないと考えているのだろう。先日も記述したように、高解像度EVF、高速化したCFExpressスロット、チルト式背面液晶、マイク/ミキサー対応のホットシューの電子的な拡張があれば、私はカメラを更新するに十分な理由になり得る。
Nikon Z8に次々と新機能が搭載
Nikon Z9の新ファームが公開されないのはおかしいという意見が掲載されています。
記事では、Nikon Z8には次々と新しい機能が追加されているが、Nikon Z9への新機能の提供は遅れていて、Nikon Z9ユーザーとしては自分たちが軽視されているのではないかと考えているようです。どのような機能がないのかについては、上記でまとめられていますが、細かいことを指摘すればさらに10以上もの違いがあるようですね。
なぜこのようにNikon Z9の新ファームの公開が遅れているのでしょうか?
個人的に一つ思うのは、Nikon Z9についてはEXPEED 7プロセッサを搭載した初めてのカメラで、他のカメラと比較して簡単に機能追加ができない可能性があることです。C2PA認証についても、何らかの理由でNikon Z9では搭載することが難しいとも言われていて、他のカメラよりも様々な機能を追加する余裕がないのかもしれません。
もう一つ考えられる理由としては、ニコンは時限で新ファームによる新機能の追加を終了している可能性があることです。例えば、発売から4年までは新機能を新ファームで公開するけれども、4年経過した段階から現時点で開発している新機能については搭載しないという方針があってもおかしくはありません。例えば古くなったAndroidのバージョンに関して新機能が追加されることがなくなるのと同じです。
そして記事にもあるようにNikon Z9IIの発売があるということで、新機能に関してはすべてNikon Z9IIに搭載するので、必要ならば買い換えて欲しいと考えている可能性も捨てきれないのかなと思いますね。
ただ、今後の新ファームで新機能が追加される可能性もまだまだ残されており、今後に期待したいと思います。この場合、Nikon Z9のファームウェア担当の人は、現在、Nikon Z9IIのファームウェアに取り組んでいるためNikon Z9の新ファームの開発が遅れているとも考えることもできます。まだ将来的に新ファームが公開される可能性は残されていると思いますね。
さらにニコンの最新情報、ニコンの謎のカメラについて「ニコンが”謎の新型機”を年内発表!? Nikon Z70/Z90か? APS-C動画向けカメラか!?」にて詳しくお伝えします。
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(source)Z SYSTEM USER
コメント
コメント一覧 (1件)
ニコンの Z9 はその後発売された Z8 よりOSの保存及び作業領域は
後日のアップグレード等のため多く採ってあると思われます。
その点 Z8 は Z9 の経験を元に構築すると思うので残容量が適切な
大きさに用意できるかと思われます。
NIkon が本気で Z9 をアップグレードをしようと思えば IO 領域のみ
残しそっくり入れ替えは出来るんじゃないかと思いますね。
内部OSはTronのモデファイ判と思われますが、当該 OS は触ったことが
ないのであくまで個人の想像です。
恐らく Z8 のアップグレードが行われれば Z9 ユーザーさんから不満が
噴出するでしょうから後日 Z9 用も用意されるんじゃないかと想像しています。
ただし Z9Ⅱ で対応する可能性も捨てきれませんが。