焦点距離 16.48~33.95mm
f値 2.83-2.83
画角 54.0~31.8度
像高 21.64~21.64mm
全長 162.361~162.363mm
バックフォーカス 18.070~18.063mm(当ブログによる解釈です)
ニコンがフルサイズミラーレス用の16-35mm f/2.8レンズの特許を出願
ニコンがフルサイズミラーレス用と思われる16-35mm f/2.8の特許を出願しています。では、これがフルサイズ用なのか?ミラーレス用なのか?一つ一つ確かめてみます。
まずバックフォーカスです。バックフォーカスとはレンズの後玉からセンサーまでの距離です。このレンズはバックフォーカス=センサーからレンズまでの距離が約18mmです。非常に短いですね。Zマウントのフランジバック(センサーからレンズマウントまでの距離)は16mmですので、まさにぴったりです。これはZマウント用の交換レンズと考えられます。
では、焦点距離が正しいかどうか検討してみます。通常、特許では画角と像高はメーカが公開する仕様の半分に値になっています。詳しくないので理由はよくわかりませんが、理屈的には例えば円の大きさを表すのに半径と直径があるように、画角と像高に関しても中心から半分(半径)で表現するか直径で表現するかの違いがあります。
今回の画角についてですが、AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRでは107度~63度となっています。今回の特許の画角を2倍すると108.0~63.6sということになりますので、まさにぴったり一致しますね。
さらにフルサイズミラーレスの像高は43mmですが、今回の特許の像高である21.64mmを倍にすると43.28mmとなり、やはりフルサイズセンサーの像高と一致します。
というわけで、このレンズはフルサイズミラーレス用の16-35mm f/2.8ということは間違いないだろうと思います。となると、レンズを購入する人には悩ましい選択になりそうです。どうしてでしょうか?
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16-35mmが大三元レンズ入りに
実は一眼レフのレンズにおいて、14-24mm f/2.8というレンズと16-35mm f/4というレンズはどちらを選べばいいのか非常に悩ましいジレンマがありました。
まず使いやすさでは16-35mm f/4と言われています。ものすごく広い風景や星景を撮影したりすることがなければ、16-35mmのほうが望遠端の焦点距離が長いのでスナップ的な撮影にも利用できるため便利だと言われています。
それに引き換え14-24mm f/2.8は価格も高いですが解像性能も高く、f/2.8レンズということで憧れの大三元レンズなので、どうしても大三元レンズを揃えたいという所有欲をかき立てられるレンズです。そしてニコンの看板レンズの一つとされていて、このレンズを使いたいからニコンを選ぶという人もいるようです。
16-35mmのほうが使い安いとはいえ、f/4通しのレンズであったがゆえに、f/2.8の14-24mmと迷う存在であったわけですが、f/2.8で登場するとすれば、もう一つの看板レンズとして人気のでるレンズになるだろうと思いますね。でも、14-24mmのたった2mmの差は広角では大きいですので、やはり選択は迷うレンズになるのかもしれません。
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