LUMIX S1IIのダイナミックレンジテストが公開
LUMIX S1IIのダイナミックレンジのテスト結果が公開されています。どのような結果だったのか、この記事で詳しくお伝えします。
Z6IIIとS1IIは同じセンサー?
LUMIX S1IIのダイナミックレンジテスト結果をPhotons to Photosが公開しています。上記がそのテスト結果になります(画像タップで拡大します)。
今回は同じ部分積層型のNikon Z6IIIと、前モデルとなるLUMIX S1とのテスト結果を比較してみました。
まずグラフの見方ですが、以下、白黒関係なく●(マル)がノイズリダクションされていないことを示しています。▼(下向き三角)はノイズリダクション処理されており、▲(上向き三角)はスケーリング処理されていることを示しています。また黒塗りは常用ISO、白塗りは拡張ISOであることを示しています。
● | ノイズリダクションされていない |
▲ | スケーリング処理されている |
▼ | ノイズリダクション処理されている |
黒塗り | 常用ISO |
白塗り | 拡張ISO |
今回の結果は非常に興味深いもので、まずLUMIX S1とLUMIX S1IIの比較では、ISO800以降はほぼ同じですが、それよりも低いISO設定ではLUMIX S1IIのほうがダイナミックレンジが広いことがわかります。部分積層型の場合、部分的に積層化されており、複雑に設計されているためノイズが入りやすいと言われていましたが、1世代前のLUMIX S1よりも優れたテスト結果となっていることがわかります。
また、同じ積層型のNikon Z6IIIとの比較では、低ISOではやや出遅れているものの、ISO800以上になると、他のセンサーと同等のダイナミックレンジテスト結果となっています。
これを見ると、これまで画素数が近いことからNikon Z6IIIのセンサーとLUMIX S1IIのセンサーは同一のものと考えられてきましたが、ある程度の技術的なベースが同じであっても、それぞれニコンやパナソニックの独自機能が実装されているということなのでしょうか。それとも複数のモードがあり、それを使い分けているだけなのか、もしくはイメージプロセッサの違いが結果に表れているだけなのか、非常に興味深いですね。
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センサーサイズ | 35mmフルサイズ (35.6mm x 23.8mm) 部分積層型CMOSセンサー |
画素数 | 約2,680万画素 |
センサークリーニング | センサーシフト方式、手動 |
イメージプロセッサ | 新世代ヴィーナスエンジン |
手ぶれ補正 | センサーシフト方式5軸補正 |
手ぶれ補正効果 | 中央8.0段・周辺7.0段 |
高速連続撮影 | メカシャッター:最大約10コマ/秒 電子シャッター:最大約70コマ/秒 |
動画撮影 | 全域読出し:6k 30p、5.1k 60p |
シャッター速度 | メカシャッター:60~1/8,000秒 電子シャッター:60~1/16,000秒 |
ISO | 標準:100 ~ 51200 |
フォーカスポイント | 像面位相差AF(最大779点) |
EVF | 5.0型 約576万ドット 有機EL(OLED) |
背面液晶 | 3.0型バリアングルチルト式タッチパネル液晶 約184万ドット |
メモリカードスロット | CFExpress、SDメモリデュアルカードスロット |
サイズ | 幅 約134.3mm×高さ約102.3mm×奥行約91.8mm |
重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約800g |
コメント
コメント一覧 (3件)
Z6III も読み出しモード切替で同じダイナミックレンジを出せるならファームアップで対応して欲しいところです。
低ISOでの違いが明らかですね。
しかも非積層型センサーのS1よりもS1IIのほうが良くなってるのが不思議です。
Z6IIIはEVFへの遅延を減らすため読み出し速度重視にしたりしてるのでしょうか?
メーカーの絵作りの考え方に依るでしょうからこうなっても
不思議ではないでしょう。
Z6ⅢはZ9と同じ傾向なのでニコンはこれが最適と考えているの
かもしれません。