マイクロフォーサーズはどうあるべきか
パナソニックは、今後のマイクロフォーサーズ製品の開発において大きな課題に直面している。一方では、より高性能で高画質なカメラを開発したいという思いがあるが、他方で、マイクロフォーサーズの最大の特徴である「小型・軽量」という利点を損なうわけにはいかない。
もう一つの要因は市場規模である。パナソニックが最先端の革新的なマイクロフォーサーズ製品を投入したいと本気で考えていることは疑いようがない。パナソニックはこれまでにもそうした製品を数多く世に送り出してきた実績がある。しかし、より厄介なのは、マイクロフォーサーズ市場が相対的にニッチな存在であるという現実だ。カメラ市場全体が10年前と比べて大幅に縮小しており、マイクロフォーサーズ製品が現在の写真市場に占める割合はごくわずかにとどまっている。
パナソニックがもう一つ注力しているLUMIXのフルサイズシリーズは、より大きな市場を持ち、カメラやレンズの単価も高い。もちろん、パナソニックがマイクロフォーサーズでイノベーションを起こせないわけではないが、現実的に考えれば、最終的にはフルサイズのLUMIX Sシリーズにより多くの注力とリソースが割かれるのは当然といえる。
おそらく、マイクロフォーサーズに今最も必要なのは、必ずしも最先端の技術革新ではなく、このフォーマットの「小型・軽量」という利点を最大限に活かした魅力的な新製品だろう。たとえば、かつてのGMシリーズのようなモデルであれば、新開発の高解像度センサーを搭載するよりも、エンジニアリング的な負担ははるかに軽い。パナソニックの最新の2,500万画素センサーはすでに高画質を実現しているのだから、それをもっと楽しく、魅力的でコンパクトなカメラに搭載すればよいのではないか。
(中略)
LUMIX GH4やLUMIX GH5の時代には、APS-Cやフルサイズのレンズ交換式カメラと同じ土俵で競うことにも一定の意味があった。しかし現在では、パナソニックはまったく異なるゲームに挑むべき時期に来ているのかもしれない。
最高の性能や画質を求めるユーザーには、LUMIX Sシリーズが用意されている。であれば、LUMIX Gシリーズは、フルサイズ機には真似できない“別の何か”を目指すべきではないだろうか。
小型・軽量をもっと活かすべき!?
マイクロフォーサーズの課題についてPetaPixelが意見を掲載しています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
記事では、マイクロフォーサーズが現在、大きな課題に直面していると指摘しています。高性能なカメラを開発したいという思いがある一方で、このフォーマットの最大の利点である「小型・軽量」という特徴を損なうわけにはいかず、さらにマイクロフォーサーズ自体がニッチな市場であるため、販売台数が見込めないという現実もあります。そのため、開発リソースをフルサイズ機に優先的に割り振るのは当然の判断だとしています。
パナソニックはすでにフルサイズセンサー搭載のカメラを展開しており、最高の性能や画質を求めるユーザーにはLUMIX Sシリーズを提供しています。であれば、マイクロフォーサーズは、別の視点から開発を進めるべきではないかという提案がなされています。
その「別の視点」とは、やはり「小型・軽量」に特化したカメラということになりそうです。現在、OM SYSTEMのPENシリーズが若い世代を中心に人気を集めているように、手頃な価格でレトロなデザインのカメラが注目されており、パナソニックもかつては非常に小型なマイクロフォーサーズ機を展開していたことを考えると、同様の方向性を再び検討する価値はありそうです。
また、小型・軽量という軸に加えて、マイクロフォーサーズならではの新たな価値を見出すことができれば、より魅力的な製品が生まれる可能性もあります。ただし、それを見つけ出すのは簡単なことではなく、ここが最も難しい課題なのかもしれませんね。


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