カメラ内画像補正機能のほうが優秀な理由
キヤノンへのインタビュー記事が掲載されており、そこでなぜEOS R5 Mark IIのノイズ低減機能と、アップスケーリング機能をカメラ内で行う方が画質が良いのか説明しています。
アプリ版のNeural network Upscaling Toolは、撮影したカメラやレンズを限定しない汎用性を重視して、手軽にアップスケーリングを利用できるようにしています。できるだけ多くの方に使ってほしかったので他社製のカメラで撮影したJPEGやTIFFを入力しても効果が得られるようにしました。一方のカメラ版は、当然ながらカメラ部分の変数が固定なので、より精度の高い最適な処理ができるというのが理由ですね。
カメラでは汎用性を気にしなくていい
キヤノンへのインタビュー記事が掲載されています。上記はAIによるノイズ低減機能と、アップスケーリング機能について一部引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、今回の内容は非常に面白かったので、ぜひ記事にしたいと思い取り上げました。特に興味深いのは、PCでのアプリでノイズ低減したりアップスケーリングするよりも、カメラ内で行ったほうがなぜ画質が良いのかという点です。説明は単純で、アプリの場合は他社で撮影したカメラでもノイズ低減などが行えるようにするため、様々なカメラの特徴を考慮して設計されており、汎用性は高いものの画質は悪くなってしまうという特徴があるようです。
一方で、カメラ内で行うと、撮影している機材が一定なので、よりEOS R5 Mark IIなどのカメラの特徴だけを考えて機能を設定することができるため、高画質になるのだそうです。
それでしたら、カメラ名を入力させるかRAWファイルに含ませて、それで機種を判断してPCのアプリでもカメラと同様の画質のノイズ低減機能とアップスケーリング機能が実現できると思うのですが、そのあたりは対応できないのかどうか少し気になりました。
もし撮影時にRAWには保存できない何かしらのパラメータをカメラ内のアプリに適用しているのであれば、無理なのかもしれませんが、何かここで説明されていない何かを行っているためPCのアプリでは実現できないのでしょうか?
さらに「キヤノン “EOS R50 VはEOS Vの始まりに過ぎない” さらに動画カメラを開発中か!?」では今後のキヤノンの動画機の新製品について詳しくお伝えします。
EOS R5 Mark II | EOS R5 | |
センサー | 裏面照射積層CMOSセンサー | CMOSセンサー |
---|---|---|
アクセラレータ | 搭載 | |
静止画記録タイプ | JPEG、HEIF、RAW、C-RAW | JPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW |
動画記録タイプ | RAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News Metadata | ALL-I、IPB、RAW |
フォーカスブリージング補正 | 対応 | |
視線入力 | 対応 | |
AFエリア分割数(動画) | 最大975分割(39×25) | 最大819分割(39×21) |
測距輝度範囲(静止画) | EV−6.5〜21 | EV‒6.0~20 |
測距輝度範囲(8k動画) | EV−4.5〜21 | EV‒3~20 |
AFエリア | スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) | 顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横) |
測光センサー(静止画) | 6144分割(96×64)測光 | 384分割(24×16)測光 |
シャッター(静止画) | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
電子シャッター(静止画) | 1/32000~30秒(条件あり) | 1/8000~30秒 |
電子シャッターシンクロ同調 | 1/160秒 | - |
電子先幕シンクロ同調 | 1/250秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター) | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター) |
メカシャッター連続撮影可能枚数 | RAW:約230枚 | RAW:約66枚 |
手振れ補正効果 | 最大8.5段 | 最大8.0段 |
マルチアクセサリーシュー | 対応 | |
8k動画(最大) | 8k 60p | 8k 30p |
USB通信 | USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当 | SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当 |
サイズ | 約138.5×101.2×93.5mm | 約138.5×97.5×88.0mm |
重量 | 約746g(バッテリー、カードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) |
WiFi 6Ghz | 対応 |
(source)デジカメWatch
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コメント
コメント一覧 (5件)
アクセラレーターとアップスケーリングおよびAIノイズ処理との関係が不明だが、アクセラレーターが必須条件になるなら、少なくともフルサイズならR6シリーズ、APSCならR7シリーズには必須にして欲しい
またAPSCは24MPは常時要らないから、18MPにして、必要な時にのみアップスケーリング利用する方向に基本方針を変更して欲しい
でないとアップスケーリング使うタイミングがかなり限られるから
18MPで使っても72MP
十分すぎる
トリミングする機会が多い人でも72MPで不足に感じる事は少ないでしょ
そうすると高感度性能も裏面照射にしなくても上がるし
画素数上げるのは限られた時だけだから
これは元々DPP4に拡張機能として有料で提供されていた
Neural network Image Processing Tool だと思います。
それがカメラ本体に組み込まれた物と思います。
自分では使っていませんが画素数が拡張され高精細な画像が
得られるはずです。
EOS-1D X Mark III 以降のカメラに適用可能です。
ミラーレスではEOS R50 以上ですね。
キヤノンユーザーさんなら登録してあれば案内メールが来た
はずです。
ちなみに他社カメラでもJPEG画像なら使えるとどこかで
見たような気がします。(確証はありません、あしからず)
申しわけありません。
EOS M シリーズやデジタル一眼レフの旧機種にも対応しています。
キヤノン製RAWに限定すればPC版でも使えたかもしれませんね。そうすればカメラ内と(ほぼ)同じ処理ができたでしょう。
ただ、例えばジャイロ情報からその写真のごく僅かなブレの量を算出して入力変数に、なんてことをもしかしたらやっているかも。これはRAWにも含まれない情報なのでカメラ内限定ですね。(素人の妄想ですが)
PureRAWよりも優秀なのかと思ったらキヤノンのPCソフトとデジカメの比較なんですね