サムヤン 初のRF-Sレンズを発売
サムヤンが同社初のRF-SレンズとなるAF12mmF2 RF-Sを発売しました。この記事ではサムヤンの新レンズについて詳しくお伝えします。
開放F値2の明るさで楽しむ卓越した描写力
3枚の低分散レンズと2枚の非球面レンズを使用した光学設計は、広い画角でも卓越した解像力を実現しながら色収差、歪曲、コマ収差を最小限に抑え、広大な夜空の美しさをまるでそのままフレームに描き出します。さらに、 明るいF2絞りは、低照度環境でも明るくクリアな画像を撮影することができます。
遠近感が強調された立体感のある表現
AF12mm F2 RF-Sレンズは大口径の絞りで浅い被写界深度を活用した背景ボケが得られ、被写体が際立つ写真を撮ることができます。さらに、0.2mの短い最短撮影距離による遠近感を活かすことで、より立体的なイメージの撮影ができます。
高速で静かなAF性能
リニアSTM(ステッピングモーター)を採用し、正確で静粛なAFを実現し、被写体を素早く追跡しながら静かでスムーズな撮影が可能です。
操作性に優れたコンパクトなレンズ
AF 12mm F2 RF-Sは長さ57.2mm、重さ213gのコンパクトで軽量なサイズにより、優れた機動性と携帯性を実現しています。また、外観のマットな仕上げと見る角度によって印象を変えるレッドリングがカメラと調和した高品位デザインを仕上げます。レンズの側面にはスタイルに合わせて切り替えられるAF/MFスイッチが搭載され操作性を高めます。ウェザーシーリングも軽い雨や雪、ほこりなどからレンズを保護します。
ライセンスに関する記述はなし
サムヤンがサムヤン初のRF-Sレンズを発表しました。APS-C対応のオートフォーカスレンズで、キヤノンのRF-S単焦点レンズの中で最も広角の12mmを採用し、風景や建築写真などに適しているとしています。また、特殊なレンズを多く採用し、解像力を維持しつつも各収差を補正しながら、全長57.2mm、重量213gという小型軽量を実現したとしています。
かなり小型でコンパクトなので、キヤノンのAPS-Cミラーレスではかなり活躍してくれるレンズになりそうですが、換算で19mmという広角レンズなので、なかなか慣れないと扱いが難しい側面があるかもしれません。しかし広角ならではのパースや迫力のある画角を得られることから、撮影に慣れていて、うまく被写体や構図を決められる人が利用すると素晴らしい写真が撮影できそうです。
気になる価格ですが、現時点ではメーカ側からアナウンスされていないので不明です。同レンズのEマウントバージョンが399ドル、Xマウントバージョンが499ドルで発売されていますので、おそらく499ドル前後で発売されるものと見られています。記事執筆時点の為替レートで換算すると約7万5000円です。
今回、気になるのはキヤノンからの正式ライセンスを得ての発売かどうかというところですが、サムヤンのグローバルサイトや、韓国サイトではキヤノンからのライセンス契約に基づいて発売されているというような記述はなく、現時点では不明のままです。
実際に、キヤノンからのライセンスがなくRFマウントレンズが発売できるのか、もし発売した場合にペナルティがあるのかどうかはよく分かっていないですし、実際にライセンス契約を結んでいたとしても、それをサイトに記述する義務がなければその記述もないでしょうから、現時点ではすべてが不明という状況ですね。
もし、ライセンス契約なく発売できるのだとしたら、今後も他社から多くのメーカが参入し賑わうことになりそうです。サムヤンとしてもキヤノンとは揉めたくないはずなので、キヤノンとしっかりライセンス契約を結んでいるか、もしくは販売してもまったく問題ないと考えている可能性が高く、かなりこのあたりは気になるところですね。
(source)SAMYANG
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コメント
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契約の中に記載の義務付けくらいありそうな気がしますし、義務が無いとしても表記するデメリットも無い気がします。
かといって、一度警告受けただろうサムヤンが同じ轍を踏むとも考え難く……合法的な手段を見つけたんですかね?
いずれ、海外の著名レビューサイトがインタビューしてくれるのを待つしかなさそう。