28-45mm F1.8 DG DN | Artレビュー
大口径のズームレンズとして発売された28-45mm F1.8 DG DN | Artには驚かされたわけですが、その性能はどのように評価されているのでしょうか?この記事では28-45mm F1.8 DG DN | Artへの評価に関して詳しくお伝えします。
- 長所
- 堅牢で天候に強い鏡筒
- 特に28-36mmの焦点距離でフレーム中央部の素晴らしい画質
- APS-Cセンサーでの周辺部の非常に良好な画質
- フルサイズの周辺部でも良好な画質
- 無視できる程度の縦方向の色収差
- 36-45mmの焦点距離での非常に低い横方向の収差
- 球面収差に関して目立つ問題はない
- APS-Cセンサーでのわずかに歪み
- 低いコマ収差
- 明るい色に対する理にかなった性能、
- 静かで素早く正確なオートフォーカス
- 中程度のフォーカスブリージング
- 独特な仕様
- 短所
- フルサイズでの非常に高い口径食
このようなレンズのテストは私の楽しみの一つであり、20年以上のレンズテストの経験から、何から驚かされることはあまりない。従って独自の仕様のレンズを扱えることに関して非常に楽しみだ。さらに、そのレンズがテストで非常に良好な結果となれば、私は嬉しく、他の人も幸せになるだろう。
新しい28-45mm F1.8 DG DN | Artについては、まさにそのようなレンズだ。独特な仕様のレンズを手に入れることができる。これは私が今まで見たことがないもので、記録的な解像度に近いレベルを提供している。
もちろん、これは奇跡などではない。そのような仕様であるためには、いくつかの妥協を受け入れなければならない。重量と物理的なサイズがその一つだ。また、シグマが焦点距離を45mmまでと制限した理由も説明できる。50mmの伝統的な焦点距離に設定すると、画質が明らかに悪化するかレンズがさらに大型化することになってしまう。私たちの多くは、どちらも望んでいない。
特に口径食など一部の光学的なカテゴリでは明確に妥協されていることがわかる。コマ収差は完全に補正されていないし、最短撮影距離での横方向の色収差は中程度にまで至っている。それでも他のカテゴリのテストではシグマは良好、または非常に良好な結果をだしている。これらすべてを考慮すれば、新しいシグマレンズの価格は約1340ドルで、妥当と言えるものだ。結果的に、非常に明るく、フルサイズのズームレンズで記録的な解像度の画質を生み出し、そのオートフォーカス性能は本当に印象的なものだ。このような資産の組み合わせを持つ新しい28-45mm F1.8 DG DN | Artは、多くのジャーナリストやウェディングカメラマンにとっての夢のレンズであり、彼らの間で多くのファンを見つけることは間違いない。
独特な仕様のレンズ
f/1.8通しという珍しいレンズとして発売された28-45mm F1.8 DG DN | Artですが、その評価は気になるところです。28-45mm F1.8 DG DN | Artのレンズをどのカテゴリに位置づけするのは難しく、広角ズームレンズと呼ぶべきなのか標準ズームと呼ぶべきなのか迷うわけですが、ここでは大口径広角ズームと考えていきたいと思います。
記事では、このような特徴的なレンズを扱う(テストする)のは楽しいと表現していますが、確かに所有しているとちょっと自慢したくなるレンズなのかもしれませんね。性能的にも素晴らしく、大口径の広角ズームでありながら、口径食があること以外はかなりよくできたレンズのようで、長所ばかりとなっていることがわかります。
解像度や画質についてもかなり良好なようで、フルサイズでも周辺部や四隅まで良好な画質であることがわかりますね。
レビューでは妥協の一つは焦点距離であるとしていて、50mmまで伸ばすことができればよかったかもしれないが、これを実現すると画質やレンズのサイズが犠牲になっていたはずだとして、45mmまでの焦点距離には納得している様子です。
ただ、このレンズは非常に高くて記事執筆時点の最安値では約19万円となっていて、一般的な人が簡単に購入できるようなレンズではないことは明らかです。しかし、f/1.8ということを考えれば、このぐらいの価格になってしまうのは仕方がないとも思えますね。
レンズ構成枚数 | 15群18枚(SLDガラス5枚、非球面レンズ3枚) |
画角 | L マウント:75.4-51.3° ソニー E マウント:75.4-51.3° |
絞り羽根枚数 | 11枚(円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 30cm |
最大撮影倍率 | 1:4(焦点距離45mm時) |
フィルターサイズ | φ82mm |
最大径 × 長さ | L マウント:φ87.8mm x 151.4mm ソニー E マウント:φ87.8mm x 153.4mm |
質量 | L マウント:960g ソニー E マウント:950g |
エディションナンバー | A024 |
レンズ構成図
MTF曲線
(記事元)LensTip.com
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コメント
コメント一覧 (1件)
重さとレンズの焦点距離&F値はトレードオフの関係にあり、大抵の場合、重さの制限ある以上、F値の縛りがあるケースは焦点距離に制約出るのは仕方ない
ただし、広角端と望遠端をどこにするかないしはどんな重さにするかの決定権はメーカーにある
今回の1kgの設定はシグマにしては現実的な対応で評価出来る
ただターゲットが動画ユーザーに振り過ぎてる
少なくとも焦点距離のレンジ見ればそれが分かるし、インナーズームにした時点でも伺える
スチルユーザーなら風景メインの人でなければ、28-45mmは無い気がする
35-50mmにすると思う
しかも重くなるインナーズームに重さの制約があるのに採用しない
重さの制約についてはシグマ自身で明言してる話
そうなるとスチル優先の思考なら防塵防滴性能上がるにしても、重くなる事を本気で避けるならば重くなるインナーズームにしないから
重さよりインナーズームを優先してる
重心位置の大きな変化を伴いにくいインナーズームは動画向けなのは明らか
スチルメインユーザーなら、35-50mmF1.8を望むから
少なくとも28-45mmではなく
しかもインナーズーム辞めれば、35-50mmだと広角端を削ってるから、望遠端を伸ばしても相殺される
その上、インナーズームを辞めれば尚更で、1kgに収まってた可能性は高い
もし動画優先なら24-40mmF1.8にすべきだったのでは?
その辺にどっちつかずのシグマのやり方が見える