キヤノン EOS R3の存続を明言
キヤノンがEOS R3の存続を明言していることがわかりました。そして、そのことを疑問に感じている人がいるようです。なぜEOS R3シリーズが存続することに疑問を感じているのでしょうか?
アリゾナで行われたEOS R1の発表会で、キヤノンの代表者はPetaPixelに対してEOS R3のラインはなくならないと述べた。しかしEOS R1と並べてみると、もはやその存在理由が見当たらない。今週、EOS R3について3人で話し合い、このEOS R3のラインがなぜまだ存在するのかを問いかけた。
(中略)
カイは素晴らしいポイントを指摘している。もしキヤノンがEOS R3をあまりにも安くすると、EOS R1の魅力が大幅に減少し、キヤノンは困った立場に追いやられる。もしEOS R3の価格をさらに下げると、多くの写真家がEOS R1に多額を費やすよりも、EOS R3を購入するというルートを選択することになるだろう。もしEOS R3の価格を下げなければ、誰もそれを購入せず、EOS R1のほうが良い選択となる。どちらにしても、一方のシリーズが他方と比較してその存在価値を失ってしまう。
「キヤノンは自分たちの奇妙なマーケティングの落とし穴にはまってしまった。EOS R3を持っている人が、なぜEOS R1を購入するのだろうか。そして低価格の選択肢としてEOS R3があるのであれば、なぜEOS R1を購入するのだろうか?EOS R1を購入するのなら、なぜバックアップとしてEOS R3を購入するのだろうか?これは奇妙で自分たちをこのような状態に追い込んだことは不思議だ」とクリスは述べた。
(後略)
記事ではキヤノンがEOS R3シリーズを存続させると聞いて驚いている様子がうかがえますね。その理由はEOS R1が発売されるいま、もはやEOS R3の存在理由がないのではないかと考えているからのようです。
そして引用外になりますが、EOS R1とEOS R3の仕様を比較すると背面液晶の性能はEOS R1のほうがEOS R3よりも劣っていたことが明らかになったとしています。仕様をみるとEOS R3が3.2インチ420万ドットなのに対し、EOS R1は3インチ210万ドットとなっています。
そのため導き出された結論としては、EOS R1とEOS R3の価格をできるだけ近づけるためにEOS R1の仕様について一部スペックダウンしたのではないかと考えているようです。その理由としてはEOS R1とEOS R3の価格が開きすぎると、EOS R3を購入する人が増えてしまうため、価格を近づけたほうがEOS R1を選択してくれる人が増えるだろうと考えたのではないかと指摘しています。
文章を読み進めると、EOS R3を持っていればEOS R1は購入しなくてもいいカメラだという考えが前提にあることがわかります。確かに似たような性能で、一般的なユーザにはEOS R3でも十分かもしれません。しかし、EOS R1にはDIGICアクセラレータがあり、AIによる被写体認識機能が向上しています。
そしてEOS R3よりもより高い耐久性や防塵防滴性能があるため、失敗する可能性をできるだけ低くしたいプロフェッショナルにとってはなくてはならないカメラとなっていると思います。なので、EOS R1とEOS R3は仕様はある程度似ているかもしれませんが、実質的に全く異なるカメラと考えたほうがいいのではないかと個人的には思いますね。なので、それぞれの存在意味は個人的にはあると思っています。
そしてキヤノンがEOS R3ラインを存続するといっていますが、後継機種の発売を含めたEOS R3シリーズを存続するといっているのか、単にEOS R3というカメラを販売し続けると言っているのかは不明です。これも想像ですが、EOS R3シリーズはキヤノンが最新技術を試す機種としてシリーズ化されるのではないかと想像しています。そのときには、たぶんNikon Z 8のような縦グリのないタイプとするなどしてフラッグシップモデルとは差別化をする可能性もあるのかもしれません。
さらに「EOS R5 Mark IIのメインボードが公開 最新技術と冷却システムの秘密」ではEOS R5 Mark IIの基板が公開されたことについて詳しくお伝えします。
(記事元)PetaPixel
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コメント
コメント一覧 (5件)
そりゃあ今の形でそのまま残すなら意義は薄れるでしょうが、何らかのテストベッドとして使うなどして幾らでも意義は作れるわけで……想像力がよっぽど薄っぺらいのか、わかっていてネガキャンしているのか。
PetaPixel の方々はかなり不思議な考え方の持ち主のようで
グレードが異なるカメラを比較して存在価値がないとは??
(R3:プロ、ハイアマ向け R1:プロ向け)
価格も違いますしね。
普通に考えれば存続すると思いますが如何でしょう。
フィルム時代のEOS-3もEOS-1Vが出てから当分併売していたので、後継機を用意するかどうかは別として、いますぐEOS R3を生産終了する理由もないように思うのですがね。
カメラジャーナリズムの人は、最新の機種にしか価値を認めない傾向にあるのでしょうか。
コレで存在価値ないとか言い出してしまう輩は色んな意味で程度が低い
それはユーザー側の立場からしても、メーカー側の立場からしても
最初から性能的に出来上がった物が用意されてる訳じゃないんだから
メーカーは色々と開発して販売する
その過程を無視した様な発言は現実を見つめてない
しかも価格帯のヒエラルキーとしても、ブランド的な位置付としてもこう言うR3シリーズみたいなカメラは必要
多様性とか下らない言葉は使いたくないが、ユーザーに選択肢は欲しい
R5Ⅱの上はいきなりR1?
それにR1シリーズは今後も五輪イヤー毎に更新されるが、4年は短いようで長い
その間に何らかの技術革新や他社の動向の変化があった場合の調整代にもなる
しかも仮に別路線のカメラ出すにしてもR3みたいな比較的フリーな立場はチャレンジする事が可能
それを潰すのは勿体ない
しかも一眼レフ時代にニコンはSシリーズを展開してた
R1シリーズでそれをやると中古市場や現役モデルに悪影響与えるから反対だが、後継機扱いされない別シリーズ何だから、現行モデルつまりR1シリーズをディスコンにしなくても販売出来るメリットは大きい
その上、今後は必ずしもバッテリーグリップ付になるとは限らないし、画素数も変化する可能性がある
しかも不要だと言う理屈が成り立つなら、ニコンの場合、Z8シリーズなんて特に要らなくなる
中身殆ど同じなのに単に軽くて安い以外違いが無いんだから
発売当初は多少の違いがあっても、フラッグシップの方に無い機能は遅かれ早かれファームアップされて後追いさせるのは目に見えてるから
そんなケースと比較するとまだ差別化させる要素はある
しかし、コレまでより全体的な話をすると差別化の程度は減る
何故ならR5Ⅱに今回新しい機能をかなり投入して来たから
具体的には視線入力
コレをR5Ⅱにも入れてくるのは事前情報としては知ってたが意外な印象
その上、アップスケーリングやAIノイズ除去も入れて来た
何なら積層センサーも
比較的キヤノンの中では高画素なカメラなのに連写機能を大幅にアップする積層センサーを入れて来たと言う事は、ある程度上位グレードのカメラは積層センサー化する意思表示だし、それには登録機能と視線入力はワンセットで今後は提供されるから
だから差別化の質と量は増えたり減ったりしながら推移していく
それを一時的に一見小さくなった時にあげつらって、存在価値を否定するのは浅はか
何ならR5ⅡとR6Ⅱは単なる画素数の違いにとどまらなくなった現実見るとその間に価格的にももう1ブランド入れても良い気はするけど
その辺はR6Ⅲが上にスライドするのか、それとも別シリーズを噛ませるのかは興味深い
キヤノンは単体で見ると未だにフルサイズのカメラも沢山売れてるんだから、最大公約数的なラインナップ設定より、もう少しヨユウのある品揃えを目指して欲しい
特に製品ライフサイクルを長くするなら
それはユーザーも望んでいるのでは?
頻繁な代替わりをするのではなくて
現在R3を使用されているユーザーの方は、R1へと移行するのか現状のR3を使い続けられるのか、もしくは併用されるのかなど、現在色々と思案されているかも知れませんね。今後キヤノンは、R3とR1とは違った方向へ進化させていくつもりなのかも知れませんね。