無線関連特許の侵害で訴訟を定期される
キヤノンは新たな特許侵害訴訟に直面している。2社が、同社がカメラやプリンターの無線機能を設計する際に、元はBlackBerryが開発した技術を使用したと主張している。
2025年11月12日、Key Patent Innovations LtdとMalikie Innovations Ltdは、米国テキサス西部地区連邦地方裁判所において、Canon IncおよびCanon USA Incを相手取り、特許侵害訴訟を提起した。
Malikie Innovationsは、2023年にBlackBerryから数千件の特許を取得した特許ライセンス企業であり、Key Patent Innovationsはアイルランドを拠点とする同様のライセンス企業である。
訴状によれば、キヤノンはカメラおよびプリンターにおいて、6件の異なる特許技術を使用しており、それらは「カメラ機能」および「無線通信」に関連している。
現時点では訴状が提出された段階であり、両当事者の主張はまだ法廷で展開されていないため、訴えの詳細は明らかになっていない。
キヤノンのカメラに搭載されたWi-Fi機能は、スマートフォンやプリンターへの画像転送を可能にし、共有を容易にしている。画像の無線転送機能は、複数のカメラブランドで一般的に採用されている。
Key Patent Innovations LtdとMalikie Innovations Ltdは、前年にも任天堂およびAcerに対して同様の特許侵害訴訟を提起している。
複数の特許を侵害と主張か
キヤノンのカメラやプリンタが特許を侵害していると訴訟を提訴されていることが明らかになりました。
記事では、提訴した2社がキヤノンがカメラやプリンタの無線機能を設計する際に、もともとはブラックベリーが開発した技術を利用していると主張しているとしています。この2社はブラックベリーから特許を取得しており、その特許の中からキヤノンが特許を侵害している技術があるとして提訴しているようです。
どのような特許なのか、少し調べて見ましたが、複数の特許に関して提訴されているようです。具体的には、カメラで撮影した写真をフォルダ構造を保ちながら外部メディアと同期する技術や、カメラとデバイスが接続されるときにデバイスがパスワードを持っていないときに、デバイスにパスワードを入力させることを促す仕組み、スマホなどがカメラの機能を無線で操作するモードを提供する技術などが対象となっているようです。
正確にどの部分が侵害しているのか不明ですが、スマホとカメラが接続してスマホからカメラの機能を操作するなんてのは、今時どのカメラでも可能な機能なので、この機能そのものが問題だとすると、その他のメーカーも訴訟を提起される可能性があるのかもしれません。
しかし、現時点ではどの機能が、どのように侵害をしていると考えているのかは不明で、他社に影響が及ぶかどうかは不明です。またキヤノンが侵害していると認定されるかどうかも、もちろん現時点ではわかりません。
どのように進展していくのかわかりませんが、少し心配なニュースではありますね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
特許戦略に関してはキヤノンは強いので逆提訴が起こるかも知れません。
かってハネウェルとのオートフォーカスの訴訟に関し罰金を払わなかった
のはリコーとキヤノンのみでした。
ただしキヤノンは自前の特許とのバーターだったと思います。
BlackBerryが開発した技術であるならばかなり古いですよね。
恐らく上位互換が出ているでしょう。
そうであれば抜かりのないキヤノン問題は無いはずです。
※特許に関しては情報収集能力の高い企業は心配ありません。
上位互換及び抜け道を調べて侵害しないように使ったり特許を出します。