EOS R5 Mark IIのファクトチェック
EOS R5 Mark IIについて知っておかなければならないこと、そしてファクトチェックがされています。一部の仕様に記述の間違いがあり混乱している様子がわかります。どのような間違いがあるのでしょうか?
ファクトチェック
EOS R5 Mark IIの複雑さと、その豊富な機能、およびキヤノンの一部の仕様の不一致により、いくつかの混乱が生じている。私たちは見つけた誤解を解消するために、カメラに関して米国キヤノンの技術専門家にいくつか、直接の確認をとった。
EOS R5 Mark IIにはEOS R1が提供するクロスタイプのオートフォーカスはない。これがあると記載されているキヤノンの仕様書もあるが、これは正しくない。EOS R5 Mark IIはオリジナルのEOS R5と同じ左右に分割された対となるフォトダイオードを使用して垂直の模様に対しての反応を提供している。
EOS R5 Mark IIは動画で14ビットの読み出しをしない。市場に出回っているほぼすべてのカメラと同様に、読み出し速度を速め、ローリングシャッター時間を短縮するためにセンサーの読み出しモードを12ビットモードに切り替える(通常は約2倍の速さ)。それでも特に複数のピクセルが組み合わされる4k fineモードでは12段以上のダイナミックレンジを得ることができる。
内蔵GPSはない。見つけた仕様書の一部では、これが曖昧にみえることがあるが、GPSはスマホアプリを経由して、または外部GPSアクセサリーを利用して処理される。
まとめ
EOS R5 Mark IIはオリジナルのモデルから4年後に市場に登場した。そして高いインフレの時期を経て、より高価な積層型CMOSセンサーを搭載し、これが価格の400ドル値上げを説明する理由となっている。大幅に値引きされたEOS R5と比較し、その追加となる価格に価値があるかどうかは、完全に個人的な判断だ。
純粋に静止画カメラと考えるとEOS R5 Mark IIの仕様は多くの点で改善されている。より高速な撮影、より高速な読み出し、最新世代のオートフォーカスにより、対応できる写真の種類が確実に広がる。もちろんEOS R5でもスポーツ撮影は可能だが、EOS R5 Mark IIはその作業をかなり楽にしてくれるだろう。
しかし風景写真家や結婚式の写真家にとって何をもたらすかという点が興味深いところだ。視線入力AFが後者にとって大きな意味を持つ可能性があり、信頼性が高ければなおさらだ。そしてオートフォーカスの改善を拒むのは難しいが、EOS R5 Mark IIがオールラウンダーとしてすでに優れた前モデルの影から抜け出すには、私たちを大いに感動させる必要がある。
記事では機能別に様々な注意点/レビューが記述されていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。上記はファクトチェックという部分とまとめの部分の引用になります。
さてレビューではEOS R5 Mark IIの仕様には一部間違いが記述されていたり、わかりにくい部分があり、それでEOS R5 Mark IIの仕様について混乱が発生しているとしています。
それはそれぞれ、EOS R5 Mark IIにはクロス測距のイメージセンサーではないこと、動画では12ビットモードになること、内蔵GPS機能がないことがわかったようです。
また総括としてはスポーツ撮影にとってはかなり便利になる反面、風景写真についてはどうなるか興味深いとしていますね。そして結婚式写真では人間の追従が簡単になっていることや視線入力AFは役に立つかもしれないとしています。確かに結婚式を挙げる人の顔を登録しておけば、その人を優先してフォーカスを合わせてくれるため非常に便利に撮影ができる可能性がありそうですよね。それは結婚式だけでなく運動会や発表会での自分の子供を登録して撮影することもでき、より簡単に被写体にフォーカスを合わせることができるようになるかもしれません。
さらに「キヤノン EOS R1、EOS R5 Mark IIの供給不足を告知」ではR1とR5 Mark IIが供給不足になったことについて詳しくお伝えします。
(記事元)DPREVIEW
EOS R5 Mark II | EOS R5 | |
センサー | 裏面照射積層CMOSセンサー | CMOSセンサー |
---|---|---|
アクセラレータ | 搭載 | |
静止画記録タイプ | JPEG、HEIF、RAW、C-RAW | JPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW |
動画記録タイプ | RAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News Metadata | ALL-I、IPB、RAW |
フォーカスブリージング補正 | 対応 | |
視線入力 | 対応 | |
AFエリア分割数(動画) | 最大975分割(39×25) | 最大819分割(39×21) |
測距輝度範囲(静止画) | EV−6.5〜21 | EV‒6.0~20 |
測距輝度範囲(8k動画) | EV−4.5〜21 | EV‒3~20 |
AFエリア | スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) | 顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横) |
測光センサー(静止画) | 6144分割(96×64)測光 | 384分割(24×16)測光 |
シャッター(静止画) | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
電子シャッター(静止画) | 1/32000~30秒(条件あり) | 1/8000~30秒 |
電子シャッターシンクロ同調 | 1/160秒 | - |
電子先幕シンクロ同調 | 1/320秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター) | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター) |
メカシャッター連続撮影可能枚数 | RAW:約230枚 | RAW:約66枚 |
手振れ補正効果 | 最大8.5段 | 最大8.0段 |
マルチアクセサリーシュー | 対応 | |
8k動画(最大) | 8k 60p | 8k 30p |
USB通信 | USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当 | SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当 |
サイズ | 約138.5×101.2×93.5mm | 約138.5×97.5×88.0mm |
重量 | 約746g(バッテリー、カードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) |
WiFi 6Ghz | 対応 |
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コメント
コメント一覧 (2件)
フォーカス方式に関しR1、R5 Mark II 共に仕様書ではデュアルピクセルCMOS AFと
しか表記されていないので単にレビュアーさんの勘違いか思い込みかもしれません。
EOS R5 Mark IIにクロスタイプのオートフォーカスがあると記載されている
キヤノンの仕様書は見たことがありません。
もしも存在するならば恐らく正式な物ではないでしょう。
※送信中にエラーで落ちたので再度送信します。
重複していたら申しわけありません。
キヤノンUSAのR5IIの測距輝度範囲の下限が-6.5ではなく-7.5と誤った記載になっていましたし、R1とR5IIがごっちゃになってるとしか思えない誤りはちらほらありますね。