Nikon Z fの発表に備えよう
アイキャッチ画像はNikon Z fに似ているといわれているNikon Z fcです。
Nikon Z fが発表されると噂されているロンドン時間で9月20日の午前5時か午前6時が近づいてきています。二つのサイトでNikon Z fの発表日は9月20日だと言われていて、かなり確実性が増しています。
肝心の日本での発表時間ですが、イギリスはサマータイムのようですので、日本時間では2023年9月20日の13時か14時の発表ということになります。ニコンのサイトはいつもお昼過ぎ、13時頃にサイトが更新されるため、日本時間のお昼というとかなり時間としても正しいように感じてしまいます。
そして、もし発表日が正しいとした場合、あと数日しかないので、ニコンはNikon Z fに関するティザーは公表しないようです。恐らく単なるサイト更新のみで新製品を発表ということになるのだろうと思います。ただし、各種メディアには、すでに資料、製品画像、製品の実物などが提供/貸与され、すでに記事を用意しているメディアも多いと思います。なので発表と同時に情報解禁ということで、多くのメディアでも発表されたことが報じられると思います。
Nikon Z fの噂されている仕様
それでは、これまで噂されているNikon Z fの仕様に関しておさらいということでみてみましょう。なお、この噂は信頼性の低い情報も入っていますので、そのあたりはご承知おきください。
- 2023年末までに発売
- カラーはブラック
- 2440万画素裏面照射型CMOSセンサー
- EXPEED 7プロセッサ
- 重量 700g(バッテリー含む Nikon Z 5は590g、Z 6IIは615g)
- サイズ 144×101×57mm
- 30コマ/秒まで(jpeg/HEIF)
- RAW、HEIFの高拡張撮影
- 4k 60p
- 10bit H.235 HEVC動画(SDR/HLG/N-Log)
- 1080 120p
- USB Type-C PowerDelivery(USB Type-Cをベースにした急速充電)
- ISO 100-64,000(Z 6IIは100-51,200)
- シャッターオプション(メカシャッター/電子先幕/オート)
- Z 8/Z 9の3Dトラッキング機能のAFポイント(273点)
- AFに関連した新たな機能
- EN-EL15バッテリー
- Z fのロゴは左側に移動する(Z fcは右側にあった)
- デュアルメモリカードスロット(SD+MicroSD) これは恐らく最初のレポートではシングルメモリカードスロットだった理由で、二つ目のスロットは隠されていてカメラの内蔵メモリのように利用される
- ピクセルシフト機能 ニコンのカメラで初めて新しいハイレゾモードが搭載される
- 8月~9月に発表、第4四半期に利益を得るために2023年末までに出荷
- Z 5/Z 6IIと比較してAF性能が向上
- いくつかの異なるレンズキットが2000ドルから2500ドルの価格帯で発売される
- ボディ単体で1999ドル(欧州は2500ユーロ)
- キットレンズの一つは、Z 40mm f/2 SEになる
- デザイン/レイアウトはZ fcによく似ている
- 上部の絞り値表示用の小さな液晶
- シャッター速度ダイヤルのサブレバーに写真、動画以外の白黒モード用の新たな機能
- Nikon Dfのような小さなグリップ/くぼみがある
- Nikon Z fcと比較して優れた製品品質
- バリアングル液晶
- マグネシウム合金ボディ
- コードネームはN2137
では、気になる仕様をそれぞれみてみましょう。
センサーは2440万画素裏面照射型
画素数はNikon Z 6IIとほぼ同じの2440万画素。汎用的に利用できる画素数です。裏面照射型であるというのは、かなり後になってから判明したもので、これを聞いて安心した人も多いようですね。実際に搭載されるのでしょうか?
EXPEED 7プロセッサ搭載
イメージプロセッサはEXPEED 7を搭載するという噂がありました。これによりNikon Z 9やNikon Z 8に近いAF性能を利用できる可能性があります。ただし、バッテリーなどの兼ね合いでZ 9とまったく同じ処理速度を実現するのは不可能と思われますので、多少は劣る可能性があるかもしれません。
それでもZ 9で実現されている被写体認識性能や、3Dトラッキング機能に近い性能が搭載されていたら嬉しいですね。
デュアルメモリカードスロット
メモリはデュアルカードスロットと言われていますが、一つはMicroSDメモリカードになると噂されています。MicroSDメモリカードは小さく、交換がしにくいですし、なくしやすいので頻繁に交換する用途は考慮されていない可能性があります。恐らくスマホのMicroSDメモリカードのように、指しっぱなしで利用することを想定していると思います。
それでもメモリの最大容量が増えますし、RAWとjpegを別々に保存したりと、メモリのトラブルによる画像の喪失などは防ぐことかできます。
ハイレゾモード搭載
ニコン初のハイレゾモードが搭載される可能性も噂されています。ボディ内手ぶれ補正の機能を利用し、センサーを少しずつ動かして撮影し、それを合成することで高解像度を実現することができます。
価格は1999ドル
1999ドルは記事執筆時点の為替レートで約29万5000円です。EXPEED 7などを搭載し、Z 9と近いAF機能があるとしたら結構安い価格のように思えます。ただし、これは海外での価格ですので国内ではどのような価格になるのかはわかりません。個人的にはもう少し価格が安くなるのではないかと思っています。
というわけで簡単にまとめてみました。今週にも発表がある可能性があるわけですが、実際に発表されるのでしょうか?
さらに、Nikon Z fは8月に発表される予定だったという噂について「Nikon Z fは8月発表予定だったが”ある理由”で延期されていた??」にて詳しくお伝え。
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コメント
コメント一覧 (9件)
挿しっぱなしのMicroSDはスマホでイメージはつくんですが、カメラにそれっているんですかね?内部ストレージ的な用途?でも写真ですから相当な容量無いとすぐ埋まってしまいますよね。
メインのSDを挿し忘れた時とかの緊急用、あるいはPCとUSBケーブルでつなぎ画像転送をデフォルトでする場合の人にとってはメリットかもしれませんが、それだとしてもそこそこの転送速度が求められます。MicroSDはそこまで高速なメディアではないので、結局はワンスロ機の認識で良さそうに思います。筐体の大きさが出て来てないのでまだ分かりませんが、Z6Ⅱと同じくらいだったら「デュアルにできたよね?」って言われそうですね。
こんな愚にもつかない機種出してないで、Z6IIIを出した方がいいと思う。
柳の下に二匹目のドジョウなんていないよ。
結局のところ、Zfを優先させるのは今のタイミングでZ6iiiを出すメリットがニコンには無いということでしょうね。
業績回復が最重要課題となっているニコンですから、あらゆる照査をしているはず。
その結果Z8と平行して売るのが、別系統でtarget層も異なるZfになった。
他メーカーと比べて開発費も少ないですし、安易にボディラインナップ更新はせずにZ9/8それぞれで利益の最大化を狙う方針も、悲しいかな、妥当だと思います。
大分前に盛り上がって満足した感があって、既に手元にあるような錯覚です(笑)
20日発表だと、色々と情報が洩れてくるのですが、何もないということはもう全て出し切ったのでしょうか。せめてカウントダウンとかは無いの?って思ってしまいます。
愚にもつかないとまでは言いませんが、現在までのリークでZfcが再評価され購入検討し始める人がちらほら見かけるので、Zfを出すことが本当にマーケティングとして正しいのか大変疑問です。
この辺のカメラが欲しいユーザーって8〜10割くらい自分のストライクゾーンにハマってないとなかなか食指を伸ばしてくれない印象です。「〇〇がないから見送ります」「〇〇だったら買ったのに。」とかよく見る常套句です。
それよりは既存の機種を一刻も早く更新するか、兼ねてからニーズのあるAPS-Cの上位機を出すのに注力した方がよっぽど売り上げに繋がると思います。
Z8と競合するから云々、という意見もありますが、Z8は50万以上します。Z6系はせいぜい30万弱ですから果たして競合する客層なんでしょうか?別に販売期間が限られていてその間に売上ないといけないノルマがある訳ではないですし。その理論だとC社やS社は自社で食い合いまくってることになります。
それよりは技術的な面で開発に難航していると見た方が自然な推測な気がします(そもそも開発費が少ないという説も真偽不明ですし)。
Z6IIIのパイロットモデルっていう側面が強いのではないのですか、ニコンにとって。
工業製品では基幹商品に搭載する前に、ニッチ商品に積んで様子見するってことが
時折ありますね。
その一例が30年以上も昔の話ですが、BMW Z1なる手作り2シーターオープンカーと
E36型3シリーズの関係。
あれはベンツに対抗して、BMWの代名詞と言われるセミトレーリングアーム式
リアサスをかなぐり捨ててマルチリンク・リアサスを採用することになったゆえ、
相当に慎重を期して、まずはニッチ商品で経験を積むというパターンでした。
デビュー当時のE36紹介記事に「Z1と並行して3シリーズの開発も行われた。いわば
Z1は3シリーズの先行開発車とも言える」って文面をよく見たことを覚えています。
話を戻して、その戦法をとってくるところにニコンのZ6IIIに掛ける意気込みが相当な
ものと察せられます。
開発費の話が出たので…
IR資料(2022年)を参考にすると
ニコンは188億円
キヤノンは863億円
となっています。
どれも映像事業単体での金額です。
ソニーはカメラ事業を含むET&S分野における研究開発費が1,557億円ですが、テレビ事業なども含むのであまり参考にならないかもしれません。
因みにイメージングセンサー事業が含まれるI&SS分野は研究開発費か2,237億円です。
面白いのは富士フイルムで、売上はキヤノン・ソニーに次いで3位ですが、映像事業自体の開発費は94億万円と発表されています。
これはチェキなどのインスタントカメラも含まれての金額ですから、デジカメ分野はまだ少なくなる可能性があります。
こうしてみると、研究開発費はニコンは一番少ないわけではありませんが決して多くはないということが言えると思います。
まぁそれでもよく食らいついているなというのが正直な感想です。
Z 6ⅢやZ 50Ⅱのような機種を立て続けに出さないのは、競合を避けての利益最大化の他に供給が追いつかないからだとも思います。
Z 9の供給不足は記憶に新しいですし、Z 8も似たような状況にあります。
仮にあの状況で他の売れ筋機種を出そうものなら、供給不足で批判が相次いだ富士フイルムと似たような状況に陥ってしまっていたと思います。
利益を確保しながら新製品を開発発売を行う。
ミラーレス一眼の購買層が買い替えと買い増しされる方で新たな購買層の拡大を多く望めない市場に、
Z6Ⅲ(仮称)の性能にクラシックなボディを被せたZf(仮称)を投入するのは企業として理にかなっています。
最近のSONY、キャノン、フジフィルム、パナソニックの新製品と競合して購入者をある程度数を確保する、
そして機械としての性能ブラシュアップして市場の動向を見てZ6Ⅲ、Z5Ⅱ(いずれも仮称)を開発投入する。
ファンとしてはSONY、キャノンに比べるとゆっくりした新製品投入ですがニコンの会社規模としては適正
なのだと思います。とにかくニコンがデジタルカメラ市場で生き残ってもらいたいと思っています。
ただし、私としては、Z6Ⅲ、Z5Ⅱ(いずれも仮称)を先に市場に投入して欲しいです。
Z fc は中身 Z50 と揶揄されましたが、結局デザイン、ソフト面の戦略が功を奏して定番商品となりました。
フルサイズでは逆に中身 Z6III の Z f が先に出るということで、ビジネス戦略的な巧拙については当然いろんな意見があると思いますが、
ひとまず今回もソフト面で消費者の心をつかむ商品として仕上がっているのか、心をつかめるようなプロモーションがなされるのか、というところに注目したいです。