EOS R7とEOS R8の特徴と比較
EOS R7とEOS R8のどちらを買えばいいのか、それぞれの特徴と違いについて比較されています。興味深いので紹介したいと思います。どのような比較になっているのでしょうか。
それではみてみましょう。
EOS R7の概要
EOS R8の概要
- 3250万画素 APS-Cセンサー
- デュアルピクセルCMOS AF II
- 4k 60p 10Bit HDQ-PQ & C-Log 3
- 電子シャッター30コマ/秒、メカシャッター15コマ/秒
- 236万ドット有機ELファインダー
- 160万ドットバリアングルタッチ式液晶
- センサーシフト式5軸手ぶれ補正
- デュアルUHS-IIメモリーカードスロット
- マルチファンクションシュー、WiFi、Bluetooth
- 2420万画素 フルサイズセンサー
- 4k 60p 10bit内部録画 C-Log3
- 236万ドット有機ELファインダー
- 3インチ 162万ドットバリアングル液晶
- デュアルピクセルCMOS AF II
- 天使シャッター40コマ/秒
- 動画デジタル手ぶれ補正
- 縦動画モード
- マイク端子、ヘッドホン端子
- マルチファンクションシュー、WiFi、Bluetooth
- センサー:EOS R7はより高い解像度を提供するが、R8のセンサーはより広いダイナミックレンジと高ISOでの少ないノイズを提供する。
- 動画:シャープさとダイナミックレンジは非常に似ているが、R8はオーバーサンプリングにより、4k 50/60pでよりよい品質を提供し、EOS R7はラインスキップを使用している。フルサイズカメラはローリングシャッターと高ISOでノイズが少ない。一方、APS-Cカメラは内部の熱管理に優れている。
- 手ぶれ補正:EOS R8にはボディ内手ぶれ補正がなく、光学手ぶれ補正のレンズに依存することになる。これによりEOS R7のボディ内手ぶれ補正は、シャッター速度が遅い場合や、動画撮影中に歩行する場合などで優位性がある。驚くことに光学手ぶれ補正のあるレンズと組み合わせて静止画を撮影する場合にはよりよい性能を発揮する。
- シャッターモード:EOS R8には完全なメカシャッターがなく、電子先幕シャッターのみを利用する。これにより特定の条件や設定下では制限が生じることがある。
- 連続撮影速度:電子シャッターを使用してEOS R7は最大30コマ/秒で動作し、EOS R8はより早い40コマ/秒を実現する。フルサイズはローリングシャッター歪みが少なく、これはEOS R7の弱点だ。バッファの性能はほぼ同等。
- オートフォーカス:EOS R8はより先進のソフトウェアを使用し、人間、動物、車両の認識が向上している。また低照度条件や飛行中の鳥を捕らえる際の捕捉率と焦点の精度の一貫性も向上している。
- デザイン:EOS R7には大きなグリップ、AFジョイスティック、ボタンが追加されている。EVFと背面液晶は同じ。
- バッテリー寿命:EOS R7は大きなバッテリーを使用し、特に動画モードではかなり長持ちする。
- メモリカード:デュアルカードスロットなのはEOS R7だけだ。
- 価格とレンズ:アメリカでは価格は比較的近いが、ヨーロッパではEOS R8のほうが高価だ。現在、APS-C用に設計されたネイティブレンズは3本しかない。EOS R7のユーザはフルサイズ用のレンズを使用するか、一眼レフを利用する必要がある。サードパーティ製レンズへの対応は現時点では不確定だ。
EOS R7の主な仕様
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 約3440万画素 |
センサークリーニング | 超音波振動式 |
イメージプロセッサ | DIGIC X |
手ぶれ補正 | 5軸 |
手ぶれ補正効果 | 最大8.0段 |
高速連続撮影 | 約30コマ/秒(電子シャッター) |
動画撮影 | 最大4k 30p(4k UHD Fine、7kオーバーサンプリング) |
シャッター速度(静止画) | メカシャッター/電子先幕設定時:1/8000~30秒、バルブ 電子シャッター設定時:1/16000、1/8000~30秒、バルブ |
被写体認識 | 瞳、顔、頭部、胴体、犬、猫、鳥、車、バイク |
ISO | 常用ISO感度:ISO100~32,000 |
フォーカスポイント | ポジション数:[静止画]最大5915ポジション(91×65) |
ファインダー | 0.39型 約236万ドット |
背面液晶 | 3.0型バリアングルタッチパネル式液晶 約162万ドット |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 デュアルスロット |
サイズ | 132.0×90.4×91.7mm |
重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約612g |
EOS R8の主な仕様
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数 | 約2420万画素 |
センサークリーニング | 超音波振動式 |
イメージプロセッサ | DIGIC X |
手ぶれ補正 | - |
手ぶれ補正効果 | - |
高速連続撮影 | 約40コマ/秒(電子シャッター) |
動画撮影 | 最大4k 60p(4k UHD、6kオーバーサンプリング) |
シャッター速度(静止画) | 電子先幕設定時:1/4000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ 電子シャッター設定時(高速連続撮影+以外):1/16000秒、1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ |
被写体認識 | 瞳、顔、頭部、胴体、犬、猫、鳥、馬、車、バイク、鉄道、飛行機 |
ISO | 常用ISO感度:ISO100~102,400 |
フォーカスポイント | ポジション数:[静止画]最大4897ポジション(83×59) |
ファインダー | 0.39型 約236万ドット |
背面液晶 | 3.0型バリアングルタッチパネル式液晶 約162万ドット |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット |
サイズ | 132.5×86.1×70.0mm |
重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約461g |
実はアメリカでは同価格のカメラです
EOS R7とEOS R8を比較する記事が公開されています。紹介する動画などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によれば、EOS R7とEOS R8の特徴と10の機能の違いについて比較されています。価格も違うしフルサイズとAPS-Cセンサーなんだから比較にならないじゃないか!というツッコミはさておき、みてみましょう。
なお、価格についてなのですが、実はアメリカでは同じ価格で販売されています。アメリカの通販サイトのB&HではEOS R7は1499ドル(記事執筆時点ではセール中で100ドルディスカウントの1399ドル)、EOS R8は1499ドルで発売されています。なんと同じ価格です。
ちなみに日本では、カメラの印象が強いカメラのキタムラではEOS R7は18万3150円、EOS R8は23万7600円で販売しています。まあ日本の価格のほうが正常で、アメリカの価格がおかしいように思いますが、このような価格になっています。
アメリカではほぼ同じ価格なので、EOS R7とEOS R8のどちらを買えばいいのかというのが記事になるわけですね。
というわけで内容をみてみると、EOS R8はEOS RPの後継という印象が強いわけですが、RPと同様にボディ内手ぶれ補正の有無は結構重要になるのかなと思います。ただ、キヤノンのレンズの場合、ほとんどのレンズに手ぶれ補正がありますし、ないとしても広角~標準までのレンズが多いので、なくてもなんとかなりそうではありますね。
一方でEOS R7はローリングシャッター歪みがあることと、EOS R8ほどの先進的な被写体認識機能がないことが指摘されています。コントロール類はEOS R7のほうが優れているようですので、結構悩みそうですね。
個人的にはレンズも含めて小さいほうがいいのでAPS-Cのほうがほしいですが、記事にもあるようにネイティブレンズが少ないのが残念なところですね。
そして、α6700とEOS R7を迷っている人には「α6700とEOS R7はどちらが優れているか??」にて詳しくお伝え。
さらにキヤノン製品の最新レビューはこちらのまとめから
- EOS R1は報道スポーツ写真に理想的だが少し専門的になりすぎたかもしれない
- キヤノン EOS R1のテクノロジを解説する特設ページ公開 クロスAFの技術ほか
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コメント
コメント一覧 (9件)
R8はセンサーとエンジンこそR6 IIと同じですが、それ以外はほぼRPと同等なわけでR7と同価格帯が適正だと思います。
日本だと高いのでそれなら初代R6や他社のカメラを買ったほうが満足度は高いと思いますね。
R8 IIが出るとしたらせめてバッテリーがLP-E6系にならないと例えばソニーα7C IIなどに対抗できないと思います。
キヤノンはフルサイズでも手振れ補正付きのレンズが多く、
ボディ側手振れ補正無しの小型フルサイズ機として R8 や RP がありますね。
α7C II よりも軽量で安価だったりするのに意外と話題にならないですね。
しかしもしかしたら円安で割高に見えてしまう日本市場限定の話で海外だと注目されているのかもしれません。
色々とカメラをレンタルして、撮影してますが、R8の方が良いと思います
R7は被写体ブレが多く、原因としては、ボディ内手ブレ補正が原因かと
R10をレンタルした時に感じた感想です
R7とR8は価格帯こそ同程度ですが、想定するユーザー層が全く違います。前者は野鳥など望遠目的、後者は日常のスナップや旅行向け。
何か、的外れな記事ですね。
別にフルサイズでも野鳥を撮りますしapsでも日常やスナップを撮りますよ。
yuuさん
フルサイズで野鳥を撮らない、APSCでスナップを撮ってはいけないとは言っていませんが。
ターゲットの全く異なるカメラを比べる意味がないという話です。
まぁ、この2つのどっちにしようって悩む人はそうそういないでしょう。
R8は日本だとちょっと高すぎますね。R7と同時期に出ていれば20万未満、ギリギリ初心者にも勧められるボディになったでしょうが……24万ならほとんどの面でR6の方が上回ると思ってしまいます。まぁ、今の1ドル145円レートを見ると、値付けは合ってるんですよね……
最近周りでRPを買った人が3人ほどいますが、やはりあのくらいの価格ならレンズ含めても買いやすいんですよね……利益面と円安を考えれば難しいとは思うのですが。
上位機種との互換バッテリー、IBIS、メカシャッターのみ撮影、この辺の装備を捨てでも、フルサイズセンサーに価値があると思う人はR8が選択肢に入ってくると思います。
正直なところ、被写体認識に関してはR3以降に出た機種であれば大きな差は無いと感じます (R6mark2とR7を使った上で)。もちろん馬とか、R7に無い被写体認識を使いたい人はR8一択な訳ですが…
総評としてはR8はベースのマシンスペックが弱過ぎるので、先進的な機能が入っているとはいってもそれを活かしきれない性能になっていると感じます。その上での本体価格。割高な印象も受けます。その点、小型センサーである事以外は不足無くまとまっているR7に分があるように思います。
確かにR7は野鳥ユーザーに支持されてますが、最近ではダイナミックレンジや対高感度性能で有利なフルサイズ機を使うユーザーも多いです。動画撮影やスナップにおいては小型のシステムが喜ばれますので、APS-C機を好む人も多いです。不利有利はもちろんありますが、別にセンサーでジャンル分けする意味は最近では薄れて来ていると思います。
コスパ重視なものにとってはR8は未だ高し、かつレンズが24-50だとちょっとなあで、RPの24-105に100-400買い増しが一番効率的そうですが、ちょっとさすがに古い感が。そしてR10の18-150、暗いがしょうがない100-400が効率的で、しかしボディをちょっと奢るかでR7、かつ望遠も100-500? しかし、よりややこしそうなS5ⅡとG9Ⅱがどうなるかに興味です。
ところで、売れ行き等は海外は示せないのか?(ちょとは示してほしい) BCNではR7は売れたと思うが、1年経って50位から外れ、R8は下位発進で、発売直後としては元気なし、RPは24-105キットがまだ8位登場したりで元気だが、多分、あまり儲かってなさそう。