APS-Cセンサーの動画機を期待する声
ニコンは、Z Cinemaシリーズの最初のカメラとして「Nikon ZR」を発表した。そして誤解のないように言っておくが、これは強烈な存在感を放っている。最近買収したハイエンド映像企業「RED」の映画制作技術と、ニコンの最先端カメラ技術、そしてZマウントの卓越した光学性能を融合させ、キヤノンやソニーの競合製品を大きく下回る価格で提供している。これは間違いなく成功するだろう。
Z Cinemaブランドのカメラとしては初であり、ニコンが初めて映像制作者を主なターゲットとしたフルサイズカメラであるが、映像重視の交換レンズ式カメラとしては初ではない。その栄誉は「Nikon Z30」に与えられる。
Nikon Z30は2022年8月に発売され、ベースとなったNikon Z50から約3年遅れて登場した。ファインダーとポップアップ式フラッシュを省き、背面の画面を下向きから横開きに変更し、価格を下げたが、それ以外の変更点はほとんどなかった。Vlog向けカメラとして宣伝されたが、操作系はNikon Z50の静止画カメラと非常に似ていた。そして価格は安くなったものの、それほど大きな差ではなく、コストに対して得られる価値が少なく、技術的にもやや時代遅れの印象を受けた。
ニコンは、Nikon Z30の後継機として、REDの技術を活かした小型DXセンサー搭載のVlog向けカメラを再び開発すべき時期に来ていると考える。ニコンは「Nikom Z50 II」で、小型センサー機にハイエンドプロセッサーを搭載すれば、Nikon Z9やNikon Z8とほぼ同等の性能、特にオートフォーカスや被写体追跡においては、十分な力を発揮できることを証明している。
もちろん、同じ2090万画素センサーを使うなら4K対応は必須だが、それで十分である。そして、すでに理想的なVlog用レンズ「Nikon Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」が存在しており、パワーズームも搭載されている。
したがって、EXPEED 7プロセッサーにアップグレードし、操作系を映像重視のレイアウトに刷新し、REDの優れた映像コーデックを組み込めば、カメラから直接映画のような映像が得られる。そうすれば、ニコンは確実に勝者となるだろうと私は確信している。
EXPEED 7搭載で大成功間違いなし
ニコンがAPS-Cの動画機を発売したら大成功すること間違いなしとDigitalCameraWorldが伝えています。
もしニコンがAPS-Cセンサー搭載機にEXPEED 7を積んできたら・・・それは、映像制作の世界におけるゲームチェンジャーになるかもしれません。
フルサイズ機のNikon Z9やNikon Z8で証明されたEXPEED 7の処理能力は、まさに驚異的。高速なオートフォーカス、的確な被写体追跡、そして滑らかな4K映像処理。これらの性能が、よりコンパクトで手頃なAPS-C機に搭載されたらどうなるでしょうか?
もし実現したら映像制作者、Vlogger、YouTuberにとって素晴らしい製品が登場することになるかもしれません。すでに存在する「Z DX 12-28mm PZ VR」のようなVlog向けレンズとの組み合わせは完璧で、パワーズーム搭載で滑らかなズーム演出も可能。そこにEXPEED 7の処理能力が加われば、まるで映画のような映像が、ポケットサイズの機材で撮れてしまうかもしれません。
さらに、REDの技術を活かした映像コーデックが組み込まれれば、編集段階でも圧倒的な自由度と画質が確保されます。これは、単なるVlogカメラではなく、“映像制作ツール”としての新たな地位を築くことになると思われます。
価格面でも、フルサイズ機より抑えられる可能性が高く、若いクリエイターや個人制作者にとっても手が届く存在になります。つまり、ニコンがAPS-CセンサーとEXPEED 7という構成で本気を出せば、APS-Cの映像市場の勢力図が塗り替えられる可能性すらあるかもしれません。
しかし唯一のネックはAPS-Cセンサーにあるかもしれません。Nikon ZRは部分積層型センサーを搭載しています。同様に読み取り速度がかなり速いセンサーを利用しないと動画向けとしては物足りないかもしれません。しかし、廉価な動画機を求める人も多いと思いますので、既存のセンサーでも十分に廉価動画機としての役目は果たしてくれるかもしれません。
さらにニコンが今後半年間は動画向け製品に注力するという噂を「ニコン 今後6ヶ月シネマ関連に注力 カメラの新製品は登場しないとの噂」にて詳しくお伝えします。
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Nikon ZR 主な仕様
| 型式 | レンズ交換式デジタルカメラ |
| レンズマウント | ニコン Z マウント |
| 有効画素数 | 2450万画素 |
| 撮影素子 | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(フルサイズ/FXフォーマット) |
| ボディー内手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
| シャッター | 電子シャッター、電子シャッター音あり |
| シャッタースピード | 1/16000~30秒 |
| フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時) |
| 連続撮影速度 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C15):約15コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C30):約30コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C60):約60コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C120):約120コマ/秒 |
| ISO感度(推奨露光指数) 動画撮影時 | 撮影モードM:ISO 100~51200、ISO 51200に対し約0.3、0.7、1段、2段(ISO 204800相当)の増感が設定可能 感度自動制御が可能、制御上限感度が設定可能(R3Dモードを除く)※動画記録ファイル形式R3D NE 12-bit(R3D)設定時は、ベースISO感度として低感度(ISO 800)または高感度(ISO 6400)を選択可能※階調モードHLG設定時は、ISO 400~51200※階調モードN-Log設定時は、ISO 800~51200 ISO800に対し約0.3、0.7、1段、1.3段、1.7段、2段の減感が可能撮影モードP、S、A:感度自動制御(ISO 100~Hi 2.0)、制御上限感度が設定可能オート:感度自動制御(ISO 100~51200) |
| ダイナミックレンジ | 15+stops(Log3G10) |
| 映像圧縮方式 | R3D NE(12bit)、N-RAW(12bit)、Apple ProRes RAW HQ、Apple ProRes 422 HQ、H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit) |
| 画像モニター | バリアングル式/4.0型LCDモニター(タッチパネル)、アスペクト比16:10、約307万ドット、表示最大輝度1000cd/m2 |
| 記録媒体 | CFexpress(Type B)、XQD、microSD |
| 寸法(幅x高さx奥行き) | 約134×80.5×49mm |
| 質量(重さ) | 約630g(バッテリー及びメモリーカード2枚を含む、ボディーキャップ、デジタルアクセサリーシューカバーを除く)、約540g(本体のみ) |




コメント
コメント一覧 (2件)
Z30の後継機と言うよりZR機の姉妹機という位置づけで、ただ開発販売はニコンがAPS-C機に部分積層センサーを搭載することができるがポイントになります。
あとボディに見合った交換レンズの開発が求められます。
小型軽量コンパクト機の開発製造は余り得意でないようなので質実剛健なAPS-C機を作ってくれることを期待しています。
Z30IIなのかZRcとなるのかで大きく変わりそうに思います。
もしZ50IIより上のAPS-C版Z6IIIといった機種 (Z60?) が出てそれが部分積層型APS-Cセンサーだったら、そのセンサーをZRcにも搭載すればまさにAPS-C版のZ6IIIとZRがラインナップされることになりますが。
Z30IIの場合はセンサーは変わらずZ50IIからEVFを省いたような機種になると思います。