Nikon Z7IIIはどうなるのか?
ニコンの今後の新製品について考察する記事が掲載されています。この記事では、ニコンが今後、どのような製品を発売する可能性があるのか詳しくお伝えします。
ニコンは高級製品に注力すると主張し続けているものの、現実には彼らは単に非常に幅広いレンズ交換式カメラのラインナップを再構築しているに過ぎない。ただし、今回はエントリークラスのカメラにもいくつかの新機能を追加したようだ。旧モデルを市場に残しつつ、巧みに更新時期を分散させることで、現在、710ドルから6000ドルまで11機種のカメラが展開されている。これはZシステムの登場から7年足らずで14機種を発売した計算になる。実際、Zシステムの7周年を迎える頃には少なくとも15機種に達すると予想される。これらのうち少なくともD100の登場以来、ハイアマチュア/プロフェッショナル向けの価格帯の下限とされてきた2000ドルを下回る価格で販売されている。ニコンの行動と発言は矛盾していると言えるだろう。
一方でNikon Z9の技術をより消費者向けのカメラまで下ろしてきた点については評価できる。Nikon Z50IIでは最新技術を値上げなしで実現し、Nikon Z5IIも同様にアプローチを採用している。インフレを考慮すると1700ドル以下の価格帯でニコンのカメラを初めて購入する消費者にとっては、より高性能なカメラをより安価で入手できるようになった。近いうちにNikon Z30のMark IIへの刷新でも同様の動きが見られれば良いと思う。
関係者の話によれば、この世代交代においてニコンが最も戦略に苦慮しているのがNikon Z7のアップデートだ。単純にデータを分割して取り出せるイメージセンサーのないNikon Z8としてしまうと、Nikon Z8の売上げを損なう恐れがある。Nikon Z8の売上げは予想以上に長期にわたって好調であり、ニコンとしてはNikon Z8を積極的に陳腐化させたくない事情がある。私は以前からNikon Z8に明らかな差別化される要素が導入されるまではNikon Z7IIIは登場しないと指摘していたが、これはまさにニコン側の見解とも一致しているようだ。
Nikon Z8との差別化に悩むNikon Z7III
ニコンの今後の新製品について考察する記事が公開されています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
考察では、驚くべき内容が記述されており、ニコンの内部情報筋によれば、ニコンはNikon Z7IIIとNikon Z8との機能の差別化に苦慮しているとしています。データを分割して取り出せるイメージセンサーとは、おそらく積層型センサーを意味しています。もし積層型でないセンサーでEXPEED 7を搭載したNikon Z7IIIを発売すると、それほど速度の必要がない静止画を撮影する人にとってはNikon Z8を購入する必要性がなくなってしまいます。より高価なNikon Z8を売りたいニコンにとっては利益的に問題となる可能性があるということですね。
このため、ニコンがNikon Z8とNikon Z7IIIとの機能的な差別化ができるようになるまでNikon Z7IIIは登場しないと考えていることがわかります。例えば被写体認識専用のAIチップを搭載したNikon Z8IIを発売し、非搭載のカメラとして非積層型のNikon Z7IIIを改めて登場させるなどすれば差別化できるかもしれません。
また引用外になりますが、記事では2025年以降のニコンは低調になるだろうとしています。その理由は旧モデルのEXPEED 7化がほぼ完了したからだそうです。新しい技術を開発しないと劇的な進化はないということで、単なる大きなファームウェアアップデートの導入のような後継機種の投入では、売上げに大きな貢献をしないし、素晴らしい製品も期待できないのではないかと指摘しています。
そう考えると最後の売れ筋モデルはNikon Z5IIということになり、ニコンがより決算書をよく見せる必要があったのでNikon Z5IIを年度明け早々にも発売することに決定したと考えると合理的に理解できるようにも思えますね。あとはNikon Z30IIがどうなるかが問題になりそうです。
ニコンの新製品に関しては動画向けカメラの発売が噂されており、しばらくは現行機種のマイナーアップデートと動画向けカメラの新発売ということになるのかもしれません。
さらに「ニコンはNikon Z50IIとZ5IIの間をどのように埋めないのか? 埋めるのか?を考える」ではZ50IIとZ5IIを埋める製品について詳しくお伝えします。
(source)Z SYSTEM USER
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コメント
コメント一覧 (8件)
今後、Z30ⅡかZ9Ⅱが出ると思われますが、Nikon Z5IIがバランスの良い、ちょうど良いモデルとして登場した以上、今年のニコンはカメラボディが低調という予想は外れたと思います。
Z7Ⅲは今年は出ないでしょうが、中判を置き換え得る超高画素機でしょう。
Z5のセンサーは2014年のセンサーを小改良した、読み出し速度の遅いものでしたが、Z5Ⅱでは切り替わりました。
Z50Ⅱのセンサーも2016年設計ベースで古く、読み出し速度が遅いです。
動画向けのZ30Ⅱは、読み出し速度を高めた新センサーで登場する可能性もあると思っています。
全く意味不明な分析と評論だな
EXPEED7化したからこそよく売れる要素になったのに真逆の解釈
まだZfcⅡもZ30Ⅱも出てないのに
何ならZ7Ⅲでさえも
だから楽しめる要素は来年も続く
Z7Ⅲ出ないのはセンサーの共有化の目処が立ちにくいからでしょ
61MP超えるセンサー出したいけど出せないし
61MPのセンサー出してもせいぜいZfタイプのクラシカルなカメラを出すしか発展性がないから
ソニーみたいにα7CRみたいなのを出す発想と能力がないから
Z9Ⅱが発売されるタイミングと中身は大切
EXPEED8は必要だから
その開発遅れでZ9Ⅱは多少発売遅れても良いのでは?
来年の後半でも
散々Z9はファームアップしたんだし、Z8を長く売りたいなら余計にそう
Z8ⅡはZ9Ⅱのコピーになるから、Z9Ⅱの発売は遅れるとZ8Ⅱの発売もスライドして遅れる
そうするとZ8を長期間発売出来る
Z9Ⅱは80万は超える
そうするとZ8Ⅱも高くなり、60万超える
そうするとCB込みで50万で買えるZ8は余計にありがたがれる
いつまでもよく売れる
その代わり、ずっとZ6Ⅲは相対的に割高感あるから、Z8がある限り売れない状態が続く
しかも下からもZ5Ⅱが安値で販売されるから、両挟みに遭う
勿論Z6Ⅲが30万で販売される様になると売れるだろうけど
それがイヤならZ6Ⅳを早く出して、新しいモノ好きのニコンユーザーにまたお布施してもらうとか
最悪しばらくZ6ⅢとZ6Ⅳは併売して
そこまでの体力がニコンにあるかは分からないが
それならAPSCの上位機種を22万で出して、実質20万で売るか
Z70みたいなのを出して
ニコンユーザーならZ50ⅡにIBIS付けたZ70でも信心深いから買ってくれる
裏面照射にするとZ5Ⅱと値段変わらなくなって、売れにくい
だからZ5Ⅱは実売価格25万にしとけば良かったのに
どっちみちフルラインナップ戦略取るのは生産体制と収益改善したなら分かってるんだから
Z50Ⅱでさえも2万安い印象だから
上から下までラインナップが揃ったのでむしろ上位モデルが安心して買えるようになったとか
台数が出るのでレンズの売れる本数が増えるとかありそうですが
新機種のインパクト不足を補いきれるものではないということでしょうか
他の記事でも書きましたが Z7 の高画素センサーを Z5II のボディに入れたモデルが欲しいですね。
Z5R とかどうでしょうか?
Z8 の売り上げに影響するから NG でしょうか
Z8は約51万円、Nikon Z6IIIは約39万円。
Nikon Z6IIIとZ8の価格差は約11万円。
Nikon Z7IIIはZ8とNikon Z6IIIの中間に位置するカメラとなるので、価格的に45~46万円で発売する可能性大です。
差額5~6万円では、Z8とNikon Z6IIIのどちらとも明確な差別化は難しいでしょう。
だとすれば、下手なことはせずにNikon Z7IIIは単純にNikon Z6IIIの高画素化版で発売でいいと思います。
もう、Nikon Z7IIIではなく、Nikon Z6IIIRでもいいんじゃないかと思います。
Z7III は性格をどうしたら良いのかと考えたら高画素機でしょう。
ナチュラルな綺麗さを優先するなら表面照射型高画素センサーが
良いのではと思います。
スチル機と割り切れば高速連写も必要なくまたデジタル臭さのない
画質が確保できれば良いですね。
デジタルカメラは輪郭処理で高解像に見えるようにするので
それが分からない程度にしナチュラルな表現にして欲しい。
可能であればローパスフィルター付き、但し用途により無しの
2機種があっても良いと思う。
現状ニコンのカメラはモアレが被写体によって出るので写真館では
使えないとのこと。
写真館で仕事をするプロがそのような意見を述べています。
現在の4500万画素は状況によってモアレが出ますのでこれが6100万画素以上となればモアレは低減するはずですが、Z7IIIは出すタイミングが難しいのでしょうね。ありえるならZ9IIが出てZ9/Z8の性能が陳腐化したタイミングで今までのEXPEED7搭載で高画素機としてのZ7III発売、Z8はZ7より低画素ではあるものの高画素高速機としての最新機能を搭載した機種としての差別化でしょうかね。レンズの高画素としての性能を活かすならZ7III、ある程度の高画素で速度を求めるのならZ8IIといった具合でキャラ分けするぐらいしか今のところ考えられません。元々センサーの違いからそうなる可能性は高いでしょうけど。
現状の裏面照射型4500万画素センサーはD850から使われているセンサーであり元々素性の良いセンサーではありますが(採用している機種が多いためZ7IIまで使用してきたと思われます)、さすがにそろそろ次のセンサーに移行かもしれませんね。Z7IIIで使われるかもしれない高画素センサーをZ4(仮)みたいなEVFを省いた小型なボディに搭載してセンサーの大量買付によるコストの低減とかは狙えるかもしれませんが、ニコンの販売スケジュール的にそれが可能かどうかは不明です。
画素ピッチ的には裏面照射型センサーになるでしょうね。
高額なイメージセンサーは使い回しするのが前提、センサーはソニーにおんぶにだっこの
ニコンが数が出ない(売れない)高画素機を出しづらい(後回し)なのは十分に理解できるはず。
パナソニックのS1RIIが6000万画素じゃなかったのも同じ理由。
自社製のソニーですら、α7RV・α7RIV・α7CRの3台で使い回ししてる状況なんだから。
どうしても高画素機をニコンに出して欲しいなら、使い回しできない分の高額なコストを
支払う覚悟が必要になるだろうね。
Z7Ⅱを使っていた層はZ9orZ8で事足りるのでは無いでしょうか?あるいは高性能なAFが不要なら現状のZ7Ⅱでも十分なはずです。
どうしても!と望む層の多くは60MPクラスのBSIセンサーが欲しいのでしょうが、前者はともかくBSIセンサーとスタックセンサーの画質差をしっかり作品で表現出来るユーザーがどれだけいるのでしょうか?
それを踏まえた上でセンサーを何世代も使い回している現状のラインナップでZ7Ⅲ(仮)の為だけに60MPセンサーを新たに用意するのは考え難いですね。Zレンズは優秀とされますが(個人的にはそこまで思わないが)現状のセンサーでも十分表現できる領域はある筈なので、メーカーとしてはそこをツッコまれないような(センサー使い回しを納得して頂けるような)マーケティングをしていく他ないでしょうね。