数日前、我々は”キヤノンはUターンを決意した”という記事を掲載した。ご存じの通り、2018年からキヤノンは一眼レフとミラーレスとの共食いへと突入した。しかし、最近直面した経営指標結果での多大な損失から、わずかに彼らの経営戦略を修正したように見える。ネットで浮上している最近の噂を元にすると、キヤノンは今年にすべての主な一眼レフの発表を行うつもりのようだ。それにはCanon 1DX Mark III、Canon 5D Mark V、Canon T8i、Canon 850Dが含まれる。
いつCanon 850Dが発売されるのか?
Canon 850Dカメラは2020年8月かそれ以前に予想されている。噂によるとCanon T8iとCanon 850Dはビデオモードにおいていくつかのドラマティックな改善があるだろう。Canon 90Dに見られるようなデュアルピクセルAFと同じようなアンクロップの4kビデオモード機能があるだろう。
(記事を一部意訳しています)
EOS Kiss X10iが2020年に発表か?
キヤノンがEOS Kiss X10iを2020年にも発表するという噂がでているようです。まず、紛らわしいので記述しておきますが、キヤノンは海外の機種名と日本の機種名について、異なる機種名を利用している場合があります。なので、上記にある一部の機種名は日本ではなじみのない名称になっています。なので、対応表を記述しておきますね。
EOS 850D 日本名EOS Kiss X10i
EOS T8i 日本名EOS Kiss X10i
EOS 1DX Mark III EOS-1D X Mark III(日本名と同じ)
EOS 5D Mark V EOS 5D Mark V(日本名と同じ)
EOS 90D EOS 90D(日本名と同じ)
というわけでキヤノンは2020年にEOS Kiss X10iを発売するのでは?としています。EOS Kissシリーズはiなしの例えばEOS Kiss X10がエントリークラスの下位機種になり、iありのEOS Kiss X10iがエントリークラスの上位機種になります。主な違いはオートフォーカス性能と連写性能です。すでにEOS Kiss X10は発売されていますので、その上位機種となるX10iがいよいよ発表されるのではないのかな?ということのようですね。
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ミラーレス不振で一眼レフへ回帰?
上記の噂を完全に理解するためには、以前の記事について理解しておく必要があります。記事元では以前に「キヤノンはUターンして一眼レフへ原点回帰」という記事を掲載していて、それを踏襲した流れになっています。その記事によれば「キヤノンは一眼レフとミラーレスを市場で競合させることを選択したが、ミラーレスからの利益を予想以上に得られていないので、一眼レフへ回帰する必要がでてきた」という内容になっています。
その噂は本当なの?と思ってしまうところですが、実は日本の記事でもそれを補足するような情報が出てきています。それが下記の記事です。
しかし、キヤノンに立ちはだかったのがソニーだ。ソニーは2013年にフルサイズミラーレスを発売。2018年のミラーレスのシェアは42.5%と圧倒的強さを誇っている(テクノ・システム・リサーチ調べ)。キヤノンにミラーレスカメラ部品を供給している部品メーカーの幹部は「フルサイズミラーレスが投入されて(キヤノンの)売り上げが増えると思ったが、当初の計画にまったく及ばない水準で推移しており、経営計画を変更するしかない」と明かす。
キヤノンがフルサイズを投入することで売上げがかなり増加すると見込んでいたようですが、当初の計画にはまったく及ばない状況なようです。つまり、記事元の噂では、このままキヤノンとしてもミラーレスへ注力しているばかりでは売上げの増加にはならないので、一眼レフへ回帰する必要が出てきたということをいいたいわけですね(参考 キヤノン フルミラーレス販売不振で一眼レフへの原点回帰に戦略変更か!?)。
そうなるとですが、このことはひょっとしたら、もしミラーレスが好調だったらEOS Kiss X10i、EOS 5D Mark Vという一眼レフは発売されなかった可能性があるのか?と勘ぐってしまいますよね。EOS-1D X Mark IIIの発売は既定路線だと思いますが、Kiss X10i、5D Mark Vはひょっとしたら発売されなかった可能性があると考えると、実はキヤノンはそこまでミラーレス化を考えてたのかもしれないということで、少し驚きですよね。
そして記事には、「すべての主な一眼レフ」という記述がありますので、もし噂が事実なのであれば、ミラーレスが軌道に乗るまで延命される一眼レフが多くなりそうです。そうするとニコンも対抗上、それらに対抗する機種を出さざるを得ない状況になるわけですので、キヤノンの動向はかなりニコンに影響を与えることになるかもしれません。
それにしても、キヤノンはAPS-Cを含めミラーレスと一眼レフのラインナップがかなりカオスな状況になりそうな噂がたくさんでていてユーザが混乱しないか少し心配になってしまいます。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
コメント
コメント一覧 (3件)
たとえいくつかのレフ機がキヤノンから新製品として出たとしても、レフ機への回帰はまず無いでしょうね。主役はミラーレスへと移行してしまった事は各所のカメラ売り上げ結果を見れば明らかです。
今後はEOS-Rのライナップを充実させつつ、懸案であった安価なレンズの投入を急ぐのでは無いでしょうか。
小型のボディーでも写りが変わらないのなら、一般人はより小さなボディのカメラを望んでいると思います。
”キヤノンはUターンを決意した”というのは当たらないですね。
いずれも時期的に新製品投入時期になったので発売するという事でしょう。
記事のライターさんは注目して貰うために刺激的な表現を使って煽っているだけで
キヤノンにとっては既定路線と思います。
EOS Rのシリーズは来年以降、新製品投入が噂されていますからこの記事の内容は
違和感を感じますね。
今、売れ筋と関係なくニコン、キヤノンのカメラを保有しているユーザーさんは
他メーカー機種より圧倒的に多いでしょうし、その人達が買い換えを考えたときに
買い換えたいと思う機種を揃える方が重要ですね。
キヤノンはEOS Mを発売したときに散々使い物にならないと言われながら、辛抱強く
新製品を投入し続け、いつの間にか売れ筋商品になりました。
たしか4~5年は掛かったように思います。
今回もそのくらいは掛かると思っているように見えます。
ニコンも同様に考えているかも知れません。
キヤノンは不思議な会社で、他メーカーがレンジファインダーから一眼レフに
軸足を移しているにも関わらずレンジファインダー機を発売し続けていました。
今回も最後まで一眼レフは販売し続ける様な気がします。
しばらくはカメラ関係のライターさんはニコン、キヤノンを出遅れと煽って
注目を集めようとするでしょう。
惑わされないことです。
そもそも、一眼レフがカメラの最終形態と思ってしまったのが間違いの元です。フィルム時代は確かにそうだったかも知れませんが、デジタル時代になってカメラ業界に参入したソニーにとっては一眼レフからの出発であったろうと思います。一眼レフもまだまだ売れるとは思いますが、それは郷愁(ノスタルジー)に依るもので次第にフェードアウトしていくでしょう。また、ミラーレス一眼カメラの未来も磐石とは言えません。今は高級デジカメとスマホのカメラは別々に発展しているように見えますが、次第に両者は接近してくると感じています。カメラのレンズはあくまでアナログだと思っていると足元すくわれるのでは・・・