EOS R7、EOS R10は計画以上の販売
キヤノンがエントリークラスのカメラを発売しようとしたけれども、断念していた可能性について記述されている記事がありました。
どのような記事なのでしょうか?それでは記事をみてみましょう。
また、レンズ交換式デジタルカメラは、期初計画で販売台数を前年比26%増としたが、16%増に下方修正した。「第3四半期にエントリーモデルを販売しようとしたが、供給制約があまりうまく行かなかった。第4四半期の回復を見込んでいる」と蛭川氏。なお、2022年6月発売の「EOS R7」や、7月発売の「EOS R10」は計画以上の販売台数になり、好調な売れ行きだ。販売単価の上昇に貢献しているという。
蛭川氏は、「第3四半期までを振り返ると、仕入れ価格や物流費などのコスト上昇の中でも、提案力強化で高付加価値商品・サービスの比率を高め、粗利率の維持に努めてきた。販売管理費削減に取り組み、筋肉質へ転換した結果、増収・大幅増益を達成している。カメラやインクジェットプリンターは高付加価値製品の販売に注力し、収益力が向上した」とする。
記事によればEOS R7、EOS R10は計画以上の販売となっいるようです。記事では、キヤノンの業績全般について記述されていますが、すべてのセグメントで増収、増益となっていてキヤノンとしてはかなり好調な売り上げになっていることがわかります。EOS RとEOS R10は、APS-Cセンサーでしたのでかなり発売されたことには驚いたわけですが、ちゃんと発売してしっかり上位にランクインしていて、売れているというのはさすがですね。
ただし、レンズ交換式カメラについては、前年比26%増加と予想していたようですが、16%増と下方修正になってしまいました。これは予想より販売台数が少なかったことを意味しています。
それでも嬉しいのはEOS R7とEOS R10が計画以上に売れているというところでしょうね。実際に様々なランキングでも上位にランクインしていて、ソニーのAPS-Cミラーレスを脅かす存在となっています。
2022年7月~9月に廉価製品の発売予定があった?
この記事のなかで気になったのは、以下の部分です。
「第3四半期にエントリーモデルを販売しようとしたが、供給制約があまりうまく行かなかった。第4四半期の回復を見込んでいる」と蛭川氏。
この記事を単純に読むと以下のことがわかります
- 第3四半期にエントリーモデルを発売しようとした
- 供給の制約があってうまくいかなかった
- 第4四半期の回復を見込んでいる
短い文章ですが、かなり多くの情報が含まれていることがわかります。まず、第3四半期がどの期間を表すのか?ということですが、記事によれば、「 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)が10月25日に発表した2022年度第3四半期累計業績(2022年1月~9月)」という記述があることから、第3四半期というのは7月~9月の3ヶ月であることがわかります。
ということは、2022年7月~9月にエントリーモデルとなるカメラを発売しようとしたが、恐らく部品などの供給の問題があり発売できなかったことを示唆していることになります。
そして、第4四半期(10月~12月)での回復を見込んでいるということは、7月~9月の発売を断念した製品を10月~12月に発売すると考えていると考えることができます。
恐らく深読みをせず、単純に読んで理解すれば、上記のようになるのではないかと思いますね。具体的にはどのような製品が発売される可能性があるのでしょうか?
まず一つの可能性としては、先日製品がディスコンになったEOS Kiss M2の後継機種です。EOS Kiss Mは間違いなくエントリークラスのカメラですし、先日、キヤノンのオンラインショップなどで製品の一部キットがディスコンになっていることが明らかになっています。通常ならば、EOS Kiss M3などの後継機種を発表/発売したあとにKiss M2をディスコンにするはずです。しかし、そうではなく先にKiss M2がディスコンになってしまったのは、記事のようにエントリーモデルのカメラを投入できなかったということが理由なのかもしれません。
そしてもう一つの可能性としては、キヤノン版のZV-E10や、キヤノン版のNikon Z 30の発売が考えられると思います。以前に、キヤノンが動画撮影用のAPS-Cミラーレスを検討しているのではないか?という噂がありました。それが事実であれば、エントリーモデルは動画撮影用のモデルである可能性も捨てきれないと思います。
もしRFマウントを採用した廉価な動画撮影用のカメラということであれば、これはEF-Mの存続を含めて、かなり衝撃的なカメラになる可能性があります。そして記事では10月~12月の発売をめざしている可能性があるため、新しいエントリークラスのカメラは、まもなく明らかになる可能性が高いと思われます。
実際にはどのようなカメラとして発売される可能性があるのでしょうか?皆さんはどう思いますか?
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コメント
コメント一覧 (4件)
これは面白い記述ですね。決算発表があったのは知っていましたが、ちゃんと読んでおらず気づきませんでした。
KissM2は一部の売れ筋を残して他はディスコンという感じですが、どうやらM200が全面ディスコンになったようで、この辺りとの絡みも気になります。
今からEF-Mの新型を出すと向こう2年くらいは生産しなきゃでしょうし、KissM2の一部を延命するんじゃないかと読んでいるんですが……まさかのKissM3もあるかもですね。
RFで出るとして、噂になってたR100なのか、それともKissのブランド力をRFに持ってくるのか。どれだとしても私自身は購買対象外なのですが、今後の戦略が見えてくる一手なので注目です。
CRの噂通りなら、かつM200の販売終了、そしてBCNでも上位とは言い難いことから、やはりRマウントのEVFなしの機種でしょうか。どのような大きさになるか、内容的にソニー寄りかニコン寄りか、価格は?等、興味深いです。APS-C超広角単焦点レンズも同時発売なら、さらに面白そうですが。
パナソニックのGF10も販売終了のようなので、これも後継機種が出るのかどうか、出るとすればどのような内容か等も興味ありです。GF10は大きさ的にはZV-1系に肉薄しているので、頑張ってほしいですが。
付け足しで申し訳ありません。OMDSのPL10のブラックが販売終了となっているようで、PL10も終了間近だったりするのしょうか。4/3インチセンサー1600万画素が終了する?他との関連だったりが思いつきましたが、どうなるのでしょうね?
発売できなかったじゃなくて販売できなかったなので、単に供給不足の記述じゃないでしょうか。
R10発売した今のタイミングで競合するエントリーカメラを出す必要がないですし。