SIGMA 35mm F1.2 DG II | Artレビュー
35mm F1.2 DG II | Artは通常なら一日持ち歩くことを考えるようなレンズではない。しかし、このシグマの新しいレンズは、そうしたくなる十分な理由を与えてくれる。浅い被写界深度での中程度の広角の描写は非常に魅力的で、このレンズは本当にユニークな写真を生み出すことができる。オートフォーカス性能の改善によって、特にスナップ、ポートレートでの歩留まりが高まり、ラグジュアリーな光学機材を使用している感覚も味わえる。このレンズでは、サイズや重量は大きな問題できないが、価格は気になるかもしれない。
価格は1550ドルで、ニコンの同等製品より魅力的だが、最近登場した優秀なViltrox 35mm f/1.2と比較するとかなり高額だ。
持ち歩きたくなるレンズ
SIGMA 35mm f/1.2 DG | Art IIのレビュー記事をPetaPixelが公開しています。上記はまとめ部分になりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューではSIGMA 35mm f/1.2 DG | Art II は、前モデルから大幅な小型軽量化を実現しつつも、防塵防滴構造やしっかりしたフード、滑らかな操作感を持つフォーカスリングと絞りリングなど、Artシリーズらしい高いビルドクオリティを維持しているとしています。フィルター径も従来の82mmから一般的な72mmへと変更され、実用性とコスト面でのメリットが加わりました。
また、最新のリニアモーターを搭載することでAF性能は大幅に向上し、開放F1.2という浅い被写界深度でも素早く正確にピントを合わせられます。フォーカスブリージングも非常に少なく、絞りクリック解除機能も備えているため、動画撮影にも適した設計になっているそうです。
画質面では、開放から中央部のシャープネスとコントラストが非常に高く、少し絞れば四隅までシャープな描写を得ることができます。さらにボケは滑らかで自然な遷移を見せ、オニオンリングも最小限に抑えられており、夜景や屋内ポートレートでも豊かな表現力を発揮します。
一方で、欠点もいくつか存在するようです。
まず、開放付近では縦方向色収差が見られやすく、特に前景と背景に強いコントラストがある場面では目立ちやすく、編集での除去も難しいため、F1.8程度まで絞ることで軽減する必要があるとのこと。さらに、強い光源を含むシーンではゴーストが発生することがあり、とくに絞った場合に目立ちやすい点には注意が必要としています。
ボケに関しても基本的には美しいものの、開放からF2.8にかけては周辺部にキャッツアイや楕円形のハイライトが出やすく、好みが分かれる部分です。また、四隅の解像力は開放ではやや甘く、F2.8程度まで絞ることでようやく中央から隅まで均一にシャープな描写が得られる傾向があります。
総じて、このレンズは「高性能で小型軽量化されたプロ仕様の一本」であり、動画・静止画を問わず多用途に使える完成度を備えていますが、開放絞りでの収差や周辺描写には多少の妥協が必要だと言えると思いますね。
SIGMA 35mm F1.2 DG II | Artの最新情報!
シグマ関連情報
SIGMA 35mm F1.2 DG II | Artの主な仕様
対応マウント | L マウント、ソニー E マウント |
センサーフォーマット | フルサイズ |
レンズ構成枚数 | 13群17枚(SLDガラス1枚、非球面レンズ4枚) |
絞り羽根枚数 | 11枚 (円形絞り) |
最短撮影距離 | 28cm |
最大撮影倍率 | 1:5.3 |
フィルターサイズ | φ72mm |
最大径x長さ | L マウント: φ81.0mm x 111.4mm ソニー E マウント: φ81.0mm x 113.4mm |
最大径x長さ | L マウント: φ81.0mm x 111.4mm ソニー E マウント: φ81.0mm x 113.4mm |
質量 | L マウント: 755g ソニー E マウント: 745g |
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