Nikon ZRの放熱性能
Nikon ZRは、ニコンの公式仕様によれば、外部電源を使用し、オートサーマルカットをHighに設定した状態で、25度の環境下においてR3D NEの6K 59.94pで最大125分間、オーバーヒートすることなく連続記録が可能だ。
この時間は1回の途切れない撮影におけるものだ。カメラ本体は効率的なパッシブ冷却設計が施されており、放熱に最適化した構造の筐体を採用している。これにより、同クラスの多くの競合機種を上回る性能を発揮している。ファンなどのアクティブ冷却機能を備える一部のシネマカメラとは異なり、Nikon ZRはパッシブ設計に依存しているため、軽量であることも特徴だ。
気温35度で36分の撮影が可能との報告
Nikon ZRの放熱性能について、NikonRumorsが伝えています。
記事では仕様を引用したうえで、Nikon ZRは仕様上、気温25度で6K 59.94pの内部記録をオーバーヒートすることなく最大125分間撮影が可能だとしています。
しかしXでは、「25度は春秋の気温にあたる」として、35度の炎天下で撮影を試したところ、1テラバイトのメモリカードにオーバーヒートすることなく記録できたとの投稿がされているようです。R3D NE 6K 59.94pでの1テラバイトの録画は約36分とされているため、炎天下でも36分前後の録画がオーバーヒートで停止することなく可能であることが判明したようです。
これが事実であれば、Nikon ZRのパッシブ冷却はかなり高い冷却効果を発揮していると言えそうですね。ファンがないことは軽量化にも寄与するとしており、優れた開発設計のカメラであることがわかります。
さらにニコンのセンサー特許について「ニコン グローバル・ローリングシャッターを使い分けるハイブリッドセンサーの特許」にて詳しくお伝えします。
ニコンの最新情報!
Nikon ZRとNikon Z6IIIの仕様の違い
Nikon ZR | Nikon Z6III | |
センサー | フルサイズCMOSセンサー | ← |
センサータイプ | 部分積層型 | ← |
有効画素 | 2450万画素 | ← |
手ぶれ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | ← |
記録画素数(最大) | 6048×4032ピクセル(サイズL:24.4M) | ← |
RAW | RAW14ビット(ロスレス圧縮、高効率★、高効率) | ← |
記録媒体 | CFexpress(Type B)、XQD、microSD | CFexpress(Type B)、XQD、SD |
EVF | - | 0.5インチ546万ドット |
シャッター | 電子シャッター | メカ、電子先幕、電子 |
電子シャッター速度 | 1/16000~30秒 | ← |
フラッシュ同調 | 1/60秒以下の低速シャッタースピードで同調 | 1/200秒以下 |
電子シャッター連続撮影速度 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 | ← |
測光範囲 | -4~17EV | ← |
ISO感度 | ISO 100~64000 | ← |
AF検出範囲 | -10~19EV | ← |
フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時) 299点(オートエリアAF時) | ← |
動画ファイル形式 | NEV、R3D、MOV、MP4 | NEV、MOV、MP4 |
R3D NE | 対応 | - |
REDWideGamutRGB | 対応 | - |
Log3G10 | 対応 | - |
シネマティック動画モード | 対応 | - |
パッシブサーマル設計 | 対応 | - |
音声記録方式 | リニアPCM(48kHz 24bit/32bit float) | リニアPCM(48kHz 24bit) |
RECランプ | 対応 | - |
液晶 | バリアングル式4.0型TFT 307万ドット | バリアングル式8cm/3.2型 210万ドット |
シュー | デジタルアクセサリシュー | アクセサリシュー |
バッテリー | EN-EL15c | ← |
撮影可能コマ数(最大) | 約370コマ | 約410コマ |
寸法(幅×高さ×奥行き) | 約134×80.5×49mm | 約138.5×101.5×74mm |
質量(本体のみ) | 約540g | 約670g |
直販価格 | 29万9200円 | 39万6000円 |
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