Nikon Z fレビュー
Nikon Z fのレビューが掲載されています。いろいろと賛否両論がありますが、このレビューではどのように評価されているのでしょうか?
Nikon Z fは多くの人が期待していたNikon D fに非常に似ている。80年代初頭のニコンのフラッグシップモデルのようにみえるスタイリッシュな最先端のカメラで、サイズや重量はあまり増えていない。そして、私は多くの人が美学的な観点からみて、それが見事に成功していることに同意すると思っている。
しかし、カメラの取り扱いについては少し確信を持つことができない。モデルになったカメラと比較しても、Nikon Z fはしばらく扱うと持ちにくくなることがあり、ニコンの技術者が他のカメラからコピーするときに、専用のダイヤルを持っていることの全般的な意味合いを本当に考え抜いていなかったのではないかという疑念を払拭することは難しかった。
レンズを大きいものにすればするほど、Nikon Z fの性能はますます低下するが、ニコンのレンズラインナップには小さく軽いレンズの選択肢がほとんどない。さらに悪いことに、その隙間を埋めるサードパーティメーカの製品をブロックしていることを示唆するものが多くある。関連して、ニコンのZレンズは絞りリングを持つ傾向がなく、Nikon Z fは絞りリングがあるシステムのカメラのコントロールレイアウトを模倣しているが、これは理想的ではない。
従ってニコンは富士フイルムのX-Tシリーズなどと比較して明確に画像品質というメリットを提供しているが、富士フイルムのカメラにはサイズ、重量、そして絞りリング付きの小型レンズという広い選択肢がある。このことと、操作の一貫性の高さが、このようなコンセプトをより成功させる方法を示しているという残念な効果となっている。
しかし、Nikon Z fの性能は非常に良い。それは優れた、実績のあるセンサーをベースにしており、特に被写体認識が有効になっているときには非常に優れたオートフォーカス性能を提供する。また、そのクラシックなスタイリングからは想像できない柔軟性と能力を提供する驚くほど優れたビデオカメラでもある。
私たちは多くの熱心な写真家が、Nikon Z fという個性豊かなカメラを所有して使用する代わりに、Nikon Z fのクセや奇妙な点を喜んで回避して利用するだろうし、Nikon Z fが作り出す写真に失望することはないだろうと確信している。しかし、富士フイルムのX-Tカメラを多く利用し、シグマのiシリーズレンズなどが追加されることを知っていると、どうなるかを考えずにはいられない。
Nikon Z fのデザインが強く響く人間として話すと、私はこのカメラが大好きになると思っていた。しかし、数ヶ月それを利用したあと、心ではゴールドといっているが、私の頭ではシルバーと考えている。
- 好きなところ
- 優れた画質
- 非常に優れたオートフォーカス
- 非常に強力なビデオ機能
- クラシックなスタイル
- カメラの電源をオフにしていても設定を読める専用コントロール
- 適切なレベルの直接的な制御
- まともなバッテリー寿命
- 40ドルのSmallRigグリップによりハンドリングが向上する
- 優れた一連の機能(タイムラプス、フォーカスブラケット、ピクセルシフト、多重露光)
- 好きではないところ
- ダイヤルとボタン機能の間の相互作用が独特
- 自動ISO設定にすぐアクセスできない
- 低速のMicroSDを使用すると二つ目のカードスロットの価値が低下する
- レンズが大きいと取り扱いが不快になる
- 小型レンズ、または絞りリング付きレンズの選択肢が限られている
- 三脚を使用した場合、バッテリー蓋内にあるメモリカードにアクセスできない
- 電子手振れ補正を使用した動画撮影に垂直方向のジッターが発生する
- マルチショット高解像度機能は、カメラ外でモーション補正なしで合成される
共通する問題点
Nikon Z fのレビューが公開されています。上記はまとめ部分を引用したもので、より詳細なレビューやサンプル画像がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
レビューでは最新のEXPEED 7プロセッサと実績のあるイメージセンサーを利用したことで、素晴らしい画質と優れたオートフォーカスがあるというところが特に褒められている印象です。EXPEED 7プロセッサを採用したことでZ 8と似たような性能になっていて、クラシカルなデザインのカメラなのに最先端なカメラとなっていることがわかりますね。
しかし、だいたいどのレビューでも同じなのですが、デザインは優れているがそのデザインであるために、大きなレンズを使うと取り扱いが悪いとか、専用のダイヤルがあることで操作性が悪くなっているとか、レンズに絞りリングがないといった不満があるようです。というか、そういうデザインのカメラなので、そのあたりは仕方ないと思うので、現代的なデザインのカメラが欲しければNikon Z 6IIIを待つしかないと思いますね。
また、レンズについてはコントロールリングがあるレンズなら、絞りに設定すれば絞りリングとして利用することも可能なので、絞りリングについては特に問題ないと思うのですが、やはりマニュアルフォーカスと絞りの両方をレンズで行いたいということなのでしょうか。
さらに「ニコン 今週Nikon Z 6IIIの発表会を開催?? 情報の流出はあるか??」ではZ 6IIIの噂について詳しくお伝えしています。
センサーサイズ | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー、ニコンFXフォーマット |
画素数 | 2450万画素 |
センサークリーニング | イメージセンサークリーニング、イメージダストオフデータ取得(Capture NX-Dが必要) |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 |
手ぶれ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
手ぶれ補正効果 | 最大8段 |
高速連続撮影 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約7.8コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約14コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー+(C30):約30コマ/秒 |
動画撮影 | ・3840×2160(4K UHD):60p/50p/30p/25p/24p ・1920×1080:120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p |
シャッター速度 | ・シャッタースピードダイヤル使用時:1/8000~4秒(1ステップ)、Bulb、Time、X(フラッシュシンクロ) ・メインコマンドダイヤル使用時:1/8000~30秒(1/3ステップ、撮影モードMでは900秒まで延長可能)、Bulb |
ISO | 標準ISO 100~6400 |
フォーカスポイント | 273点 |
EVF | 0.5型 約369万ドット |
背面液晶 | チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル) 約210万ドット |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC UHS-II対応 microSD/microSDHC/microSDXC UHS-I対応 デュアルカードスロット |
サイズ | 約144×103×49mm |
重量 | 約710g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーを除く) |
- ニコン 動画撮影向けパワーズーム搭載 Z 28-135mm f/4 PZを開発発表
- NIKKOR Z 50mm f/1.4という試みはかなり成功 価格は魅力的と言わざるを得ない
- ついに発表か!? Nikon Z50IIまもなく発表の噂流れる EXPEED7搭載との噂も
- ニコンのティルトシフトレンズの発売時期の考察 高画素機とともに発売!?
- Z 50mm f/1.4は開放でも非常にシャープ Fマウントの50mm f/1.4Gを圧倒している
- Nikon Imaging CloudにNikon Zf、Z8、Z9も対応か?? 一時対応カメラ画像が公開
- JAXA ロケットの軽量化技術の「宇宙戦略基金」でニコンなどを採択
- ニコンの新製品発表が近づいている可能性が?? 新しいカメラをWebサイトに登録か
- Nikon Z50IIとZ5IIは2025年1月末までに発売!? 発表のタイミングを予想する
- ニコン Z6III、Zf、Z8、レンズ22本などで最大7万円キャッシュバック実施へ
(記事元)https://www.dpreview.com/reviews/nikon-zf-full-frame-mirrorless-camera-review
コメント
コメント一覧 (1件)
あまり批評されている方が触れていないのですが大きさと重さです。
最新の機能を盛り込むとこの位になるのかもしれませんが少し大きなレンズをセットするとかなり持ち重りがします。
高齢者や女性に売り込むには少しでも軽量コンパクトなのが望ましいです。
それとメインスイッチのON.OFFがDfと真逆なのはご愛敬です。