ニコン開発者インタビュー
ニコンのレンズ開発者へのインタビュー記事が掲載されています。かなり面白い内容でしたので紹介したいと思います。
それではインタビュー内容をみてみましょう。
- パンケーキだからといって妥協はしていない
- スナップ撮影で多用されることを想定している
- レンズ開発ではZマウントの大口径、ショートフランジバックの恩恵を受けてきた
- しかしフルサイズパンケーキでは逆だった
- センサーからレンズ先端までの距離が短くなると光学設計の難易度は高くなる
おおまかな内容については、下記で記述した内容とほぼ一致するので、詳細は下記の記事に譲りたいと思います。なお、詳細なインタビュー内容をご覧になりたい場合には、本記事下部の記事元リンクから全文をご覧ください。
記事によれば、26mm f/2.8と28mm f/2.8という似た焦点距離と開放絞りのレンズをどうして発売しているのか?ということがメインとなった記事になっています。
記事では、26mm f/2.8は普段使いできる薄くて軽量で、常に持ち歩くことができ、しかも特に近接撮影で画質が良いというようなことを目指して開発されたことが示唆されています。こういう薄いレンズはかなり人気もあるので、ラインナップとして一つは欲しいレンズだろうなとは思いますね。
実は難しかったパンケーキレンズ
個人的に興味深かったのは、実はパンケーキレンズの開発はミラーレスでは難しかったという部分です。
これまで、ミラーレスカメラはフランジバック(センサーからマウント面までの距離)を短くすることができるので、特に広角レンズでは設計の自由度が増し、超広角から標準レンズの焦点距離、ひょっとしたら中望遠ぐらいまでならばフランジバックが短くなったことによる設計の自由度がましたことで、レンズ設計にプラスになるのではないかと個人的に思っていました。
しかし実際には単純にそのように考えてはいけないようです。特に今回のパンケーキレンズのような薄型なレンズの場合、レンズの前玉からセンサーまでの距離が短すぎて、なんて言えばいいんですかね?、レンズで光を大きく曲げるような必要があるのでかなり設計が難しかったということのようです。
特に焦点距離が短くなればなるほど、レンズの全長が短くなればなるほど、光を90度ぐらいねじ曲げるぐらいの勢いで導かなければならないのでレンズの設計難易度が増していくということなのだと思いますね。
当たり前かもしれませんが、ミラーレスでフランジバックが短くなることで、実は難しくなることも結構あるのだなと思いました。
記事では図で解説してくれていますので、興味のある方は記事元リンクから詳細をどうぞ。
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コメント
コメント一覧 (2件)
Zマウントレンズは多くが物量投入タイプだったのでシンプルなレンズは
慣れていないという事もあったのかも知れません。
当該レンズは前段にトポゴンを改良し後段に入射角補正レンズを入れたような
構成なのでいい勉強になったと思います。
思えば、小型化を信条とするソニーですらフルサイズ用でパンケーキと言える薄型単焦点は出していませんでしたね。分厚い方のパンケーキサイズなら結構ありますけども。
多くの場合は有利な最短フランジバックが、時に足枷にもなるんですねぇ。この手のレンズを1番作りやすいのは、フランジバックが少し長く内径が大きいRFマウントなのかも? Eマウントは内径の小ささがネックになっている可能性……?