JAXAの「宇宙戦略基金」にニコンが採択
今回発表されたのは(1)「宇宙用途に適用可能な精密部品を対象とした金属3D積層に係る装置開発及び基盤技術開発」と(2)「ロケット用大型構造部品を対象とした金属3D積層に係る基盤技術開発」――の2つ。
(1)ではニコンが「将来ロケットへ搭載可能な大型精密部品への金属3D積層技術の確立」、(2)では、清水建設が「金属3D積層によるロケット用大型液体推進薬タンクの製造技術開発」、三菱重工業が「WAAM(Wire-Arc Additive Manufacturing)を用いた軽量かつ低コストな大型極低温推進薬タンクの製造技術研究」で選ばれた。
ロケットに3Dプリンター技術を応用か
JAXAが「宇宙輸送機の革新的な軽量・高性能化及びコスト低減技術」のために基金を作り、事業を公募したことについて、今回、ニコンが選ばれたことが明らかになりました。
ニコンは「将来ロケットへ搭載可能な大型精密部品への金属3D積層技術の確立」の分野で選ばれたそうで、大型精密部品に対して金属3D積層技術を確立のための資金としてこの基金を利用できるようです。
大型精密部品がどのようなものかわかりませんが、ロケットに搭載可能な大型精密部品とあることから、衛星や月面移動車、研究開発機器、人間の居住に必要な生活に関する機器などを金属3Dプリンターで作ることにより、一体成形のおかげで同じ耐久性でも軽量化できるとか、そんなところなのでしょうか?
技術のテーマは22あり、他のテーマについては随時採択結果を公表していくそうです。
(via)Yahooニュース
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コメント
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恐らくニコンの方式で作れるのはロケット部品としては比較的小型の
部品でしょう。(それでもかなりデカイ)
実機の H-2 や H-3 を三菱重工さんの工場で目の当たりにすると
その巨大さからしてニコンの方式では大型部品は難しいかなと思えます。
清水建設さんがタンク、三菱重工さんが機体とエンジンの主要部品
の製作かなと思います。
とは言えロケットの機体には様々な部品で構成されており当時は
それぞれ削り出しで製作されていたのであまり強度を必要としなければ
ニコン方式の3Dプリンタは有効と思います。
当時三菱重工さんからの依頼で組み立てた H-2 の機体の質量、重心を
測りたいが製造してと言われ寸法図を見せられてどうしようかと悩み
その後、計測装置を製造して納入後、実機を見せられその大きさに
またビックリでした。
ニコンが進める次世代事業の一つであるデジタルマニュファクチャリング(の中のADM事業)の成長にまた一手、というところでしょうか。
Mof3D・SLMの買収といった戦略投資から基盤強化に方針をシフトしている今のニコンには絶好の事業ですね。
一般カメラユーザーの自分には縁遠い話ですが、こういった事業も足がかりにニコンの新たな収益の柱として成長できるよう期待します。