性能をきっちり出すだめには大口径である必要があったようです。
新次元の光学性能を目指した。一番後ろのレンズをセンサーに近付けることで、特にワイド側レンズの性能向上に有利。さらにマント径を大きくすることで、センサーに届く光の屈折がより小さくなる。そのため、クリアな画像を得ることができる。
新次元の光学性能による描写力の高さ。素直に入ってきた光線に対して素直に画像処理を行い、より良い画質を残していけるのが特徴。
従来の一眼レフ用のFマウントとZマウントのレンズを比べると確かに大きい。しかし、例えば35mm F1.8のZマウントレンズでは、従来のレンズを一新させる性能を目指した。フォーカス群が二つ入っていて、それぞれ駆動する。あらゆる距離で有効な光学性能を出せるような新しい設計にチャレンジした結果だ。
F0.95を達成するため、机上の計算でマウント径は20mm程度あればいい。ただし、これは中心部だけの明るさの話。周辺部でも同じ明るさや解像度を維持したり、きれいなボケを出したり、点を点として表すには、より大きな口径と短いフランジバックが有効。F0.95の性能をしっかり出せるのがZマウントだ。マニュアルフォーカスなのは、被写界深度がとても浅いために手動でもピント合わせがやりやすいということもある。
結果的に最初からアナウンスできなかったことについては謝りたい。現在ファームウェアの調整をしているところだが、瞳認識については、複数の被写体から瞳を選択できるような仕様を検討している。今後も、機能拡充のファームアップを続けていく。
確かにだいぶ変更している。どうボタンを減らすか、背面液晶ではどう操作するか、ボタンの再配置をどうするかなどについて試行錯誤した。深い階層にあってもよく使うメニューについては、カスタマイズして1カ所に集めることができる工夫も施した。ピンチやスワイプといったスマホ的なインターフェイスも採用している。
ニコンの企業理念は「信頼と創造」。ニコンはフルサイズミラーレスを初めてまだ1年目。チャレンジャーとして、よりよいカメラとサポート体制を構築していきたい。また一眼レフについてもご要望の変化に対応していきたい。
(記事を一部引用しています)
ニコンのZマウントはf/1.0程度のレンズ性能をきっちり引き出せるためのサイズとして、このような大口径になっているようです。
おさらいです。ニコンのZマウントの口径は55mm、キヤノンのRFマウントの口径は54mm、ソニーのEマウントは46mmと、ソニーはニコン、キヤノンと比較して8-9mmほど小さくなっています。このマウント口径に関してはいろいろな考え方があると思いますが、少なくともライカはソニーのEマウントはフルサイズ用にデザインされていないと考えているようです。
ですが、ソニーはf/1.0のレンズは発売できるとしています。
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ソニーは技術的にはf/1.0も製造可能だとしています。ですが、それと同時にf/1.2のレンズは商業的に成立するかもしれないが、f/1.0のレンズを製造しても商業的に意味をなさないというような発言をしています。確かにその通りの側面があり、f/1.0のレンズを揃えるのには莫大な開発リソースが必要でしょうし、製造コストも必要になります。そのようなレンズを揃えても商業的に成功するかはわかりません。
ですが、大口径レンズでなければ実現ではない描写というものがあり、それを求めてプロな人々がニコンのNoctを利用するようになれば、それをみてニコンのカメラがほしいと思うような、いわばニコンのアイコンとなる可能性があり、それにより商業的に成功するパターンもありますので、そのあたりの考え方には難しいものがありそうです。
記事によれば、f/0.95を実現するには口径が20mmもあればいいそうですが、それは中央部だけの話で、周辺部までしっかり光を集めるには、ニコンとしては55mmの口径が必要だったということのようですね。そしてキヤノンも同じような口径ですので、やはりバランスを考えると、このあたりが適切な口径ではないかな?と推論することができます。
ソニーの口径は約10mmほど口径が小さいわけですが、ライカはソニーのEマウントはAPS-Cセンサー用に設計されていてフルサイズ用には小さすぎると考えているようです。ソニーの言うとおり、実際に大口径レンズは実現可能なのでしょうが、それにはかなり設計に工夫をしなければいけないはずで、それがレンズの価格に跳ね返る可能性もあるので、ソニーにとっては若干の足かせになっている可能性はありそうです。
逆にニコンとしてはf/1.0程度のレンズを作る可能性などを考慮し、大口径のマウントに設定したということですので、今後のレンズ展開が楽しみになってきますね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190309-00110116-bcn-sci
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