動画向けカメラの需要は一過性のもの!? 動画用に注力するメーカーを心配する声

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動画向けカメラに注力するメーカーに心配の声

動画撮影向けカメラの需要は一過性のもので、時間の経過とともにその需要は減っていくのではないかと心配する声があるようです。この記事では、その心配する声について詳しくお伝えします。

(前略)

いち早く動いたのはソニーで、ZVシリーズのコンパクトカメラを展開した。小型なカメラに広角レンズ、バリアングル液晶を備え、歩きながら周囲や自分の発言を撮影するスタイルのユーザをターゲットにしたものだ。そして、今、キヤノンもこれに続き、EOS R50 VとV1というモデルを発表した。

成長が続くと見られる市場を追いかけるのは常識的に見れば当然の判断に思えるかもしれない。しかし、私はひそかにカメラメーカー各社がいま追いかけているポッドキャスター/インフルエンサー市場というものは、そもそも性質上、これまで長年にわたって支え続けてきた写真撮影を趣味とする層に比べ、はるかに移ろいやすい存在だと感じている。

経済状況が厳しくなったとき、ポッドキャスターやVloggerは姿を消す。一方で写真家は、たとえ苦しい時期でも「フォーカス」を保ち続けるのだ。実際に、どんな経済不況下でも、人は自分の愛するものにはお金を使い続けることは証明されている。写真もその一つだ。

メーカー各社はどんなに儚いチャンスであれ必死に吸い上げようとしているが、そんな中でもこの事実を覚えておいたほうがいいかもしれない。

動画向けカメラの流行は一過性のものか?

動画向けカメラ市場は非常に移ろいやすいものなのではないかと心配する声が上がっています。

記事によれば、これまでカメラ市場を支えてきたのは静止画を撮影する写真家で、カメラの市場がどんなに冷え込んでもカメラ市場を支えてきたとしています。そして、いまインフルエンサーや動画配信者が増え、動画撮影向けのカメラの人気が高まっている状況に危機感を感じていることがわかります。

これとは別のカメラの流行もあって、ここ最近ではフィルムカメラ、オールドコンデジ、インスタントカメラ、廉価コンデジの人気が非常に高まっているのが特徴です。このようなカメラを購入する人は、ちょっとした歪みや色味のおかしさ、手振れといったものを写真の味わいで、自分らしい写真を撮影できることに楽しみを感じているようです。

しかし、これらの流行が長く続くものであるのか、一過性のものなのかは現時点では判断する方法もなく、あとから評価するしかないわけですが、現時点ではまだ需要が高いようですのでメーカー側も、そのような新製品を発売するのは当然と言えそうです。

同様に動画撮影向けカメラも、YouTubeやTikTokでの動画配信という一過性の流行のために需要が高まっている可能性は否定できず、同様にいつか需要が非常に少なくなってしまう可能性もあるのかもしれません。

でも、これもいつかは流行が終わるのか、それとも一般的なものとなっていくのかはわからないので、需要が高いうちに手を付けておきたいと考えるのも当然だと思いますね。このあたりの判断は非常に難しいものとなりそうです。

また動画向けカメラについては、静止画を撮影したい人でも、より小さなカメラが欲しいのでEVFのないタイプの小型なレンズ交換式ということで売れていることもありますので、このあたりも考慮しなければならないかもしれません。

(source)AmateurPhotographer

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コメント

コメント一覧 (0件)

  • 写真メディアで働く25年のベテランが言っていることなので未来も末永く経営を続けたいメーカーは話半分で聴いたほうがいいでしょうね。

  • 一体どの立場で語ってるの?
    株主の立場?
    企業側の立場?
    今更キヤノンがVLOG機出す事に戦々恐々としてる感じ
    よく分からない老婆心はありがた迷惑?
    そう言うアナタにどんなデメリットあるの?
    キヤノンはシネマカメラ出してるし、そう言うカメラの存在が何か迷惑掛けたとでも
    それともシネマカメラに留まってたら良いのにスチルカメラにも進出してきたのが気に食わない?
    ミラーレスカメラの宿命
    動画は撮りやすい構造なんだから
    経営資源の分散がスチルカメラの進化や発展に悪影響及ぼすとでも?
    それならとっくにIBISなんてのが普及してしまって大型化に繋がってる
    もう今更不可分の存在感
    30分規制解除した途端この有様だし
    文句言うならEPAにでも言う話?
    ユーザーは図々しいから、本当は長時間撮影可能なのに恣意的に止められたのが気に食わなくてこうなった
    しかも市場全体で見ればデジカメは衰退気味
    余計にスチルカメラとムービーカメラとの境界線は低くなり ハイブリッド化が進むのは仕方ない
    敢えて分けて販売、分けて購入する不便さをユーザーも敬遠する
    R50Vみたいな縦位置カメラはムービーカメラのみならず、縦位置専門で撮る自分みたいなスチルメインのカメラマンだとアレをデフォルトのホットシューやシャッターボタン位置設定してもらいたいくらい
    縦位置グリップなんか使用せずに
    横位置前提でカメラって設計されて販売されてる
    縦位置前提のデザインで設計されてるカメラ欲しいし

  • 要約すると「俺の使わない動画重視なんかやめて静止画特化カメラを安く作れ」ですかね。あるいは俺たちはニワカのVloggerやインフルエンサーより高尚な存在だぞ、的な。
    メーカーが出してほしいのは口ではなく金ですから、静止画特化の方が売れると思われるよう頑張ればいいと思います。
    動画機能を削ったところで価格は大して変わらんと思いますがね……原価が多少安くなったとて、その分1台あたりの販売数が減ると想定されれば価格に上乗せでしょうし。(ファン付きとかその辺はまだしも、現状のハイブリッド機であれば)

    • 動画機能削って安くならないってどう言うメカニズムなんですか?

    • 静止画特化のために筐体を変えれば、仕入れ原価上昇や生産ラインの分離といった量産効果の減少が見込まれます。ソフトのみ変える場合でも、別物のファームになる以上、倍とは言わずともコスト増加は自明です。
      CanonX50さんの仰るような有償ライセンス制は一手ですが、全体の開発費自体は減らないのに売上だけが下がって損、というリスクがあります。かつてのEOS用「ロシアンファーム」みたいに不正解除されたら一大事ですし(常時オンラインではないカメラはライセンスサーバーを前提とできない)
      なので「静止画特化の方が売れると思われるよう頑張れば」、つまり分離することで静止画ユーザーがこぞって購入して、全部載せハイブリッド機よりも利益になると思われればいい、と言っています。
      ミラーレスは原理的に動画向きで、市場も縮小したのだから、開発リソースの集中という点で統合は宿命だと思いますけどね。Sエイちゃんさんが書かれてらっしゃる通り。

      もうすぐ出るS1II/S1IIEのように、(おそらく)センサーだけ変えて安価にする戦略はありだと思います。でも読み出し速度やDRは静止画にも動画にも効きますし。

    • それはあくまで写真性能と動画性能を両立したカメラを基準にした場合なだけですよね?
      もとより写真特化を基準に考えれば動画機能を付随させればその分値が高くなるので動画機能がなければその分安くなるのでは?
      ハイブリットのほうが売れるとかは論点が違います。
      売れた結果利益が出るから相対的に安くなるという話ではありません。
      質問に対しての回答とはズレています。

  • レフ機の販売動向が堅調であればまだ理解できなくもない内容なのですがねぇ。

  • カメラの開発コストはハード約50%、ソフトウェア(ファームウェア及び搭載ソフト)
    約50%なのでその後のソフトウェアのアップデートを考えれば動画機能を削除すれば
    多少は価格は安くなるかもしれません。
    動画関連の搭載ソフトがありませんからその分カメラ価格は安くなると考えられます。
    現状は少なくとも新品価格には後日のアップデートに関わるコストは上乗せされている
    でしょうからスチル専用の機種もあってもいいかなと思います。
    暫く前に投稿した事がありましたがカメラは基本機能のみ、追加機能(一部の被写体
    認識機能、動画機能、冷却機能等)は全てオプションに出来ればいいですね。
    まぁ皆さんから猛反発をもらいましたが自分ではそれが一番いいです。

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