特別委員会を設置 検討へ
カメラ用レンズ大手タムロンは30日、大株主のソニーグループ側から買収提案を受けたと発表した。タムロンをソニーグループの完全子会社にする内容だという。提案を精査するために特別委員会を設置し、検討を進めている。
タムロンレンズは今後どうなるのか?
先日、ソニーがデジタルカメラ用の交換レンズなどを製造するタムロンを買収するというニュースが流れました。タムロンがプレスリリースでソニーから買収提案を受けたことを発表したため、このニュースは事実であることがわかりました。
そしてタムロンの発表によれば、その提案を受けて特別委員会を設置し、様々な選択肢を検討していることは事実であると認めています。
最初から買収提案を受けるつもりがなければ、特別委員会を設置して検討することなく応じない旨を告知すると思いますが、検討を進めているということは、それなりに前向きに考えていることがわかりますね。
このことを受けてネットではタムロンレンズがどのような扱いになるのかといったことについて話題になっています。まとめると以下のような論点になるようです。
- これまで通りタムロン開発のレンズはタムロンブランドで発売することになるのか。それともソニーのレンズラインナップのなかに組み込まれるのか。
- タムロンは今後もニコンやキヤノン向けのタムロンレンズを開発、発売していくのか。それともソニー専属のような形になるのか。
- 他社から委託生産されているレンズの生産を続けるのか。それとも何らかの契約などの都合で生産ができなくなってしまうのか。
まず1については、例えばソニーのGレンズ、GMレンズはこれまで同様にソニーが担当し、それ以外の廉価なシリーズをタムロンが開発するという可能性があるかもしれませんが、これまで通りタムロン製レンズはタムロンブランドで販売し続ける可能性も残ります。
ソニーブランドで販売される場合には純正扱いになりますので製品価格が高くなる可能性がありますが、タムロンにとっては大きな利益を得られる可能性があります。一方でタムロンブランドで販売される場合にはこれまで通りになりますが、おそらく連写制限、テレコン制限は撤廃されることになると予想しています。
2についても気になるところですね。サードパーティーレンズメーカーはデジタルカメラメーカーを横断する形でレンズを発売しているため販売数が見込め価格を安くすることができます。ソニー専属になると低価格を維持することは難しくなりそうです。一方でソニーグループの企業としてライバル企業に与してもいいのかという問題が残ります。仮にニコン、キヤノン向けに開発、販売を続ける場合でも、先にEマウント版だけ発売し、Zマウント版やRFマウント版はEマウントから1年後の発売という施策も考えられるかもしれません。
最後の3は複雑な問題になりそうです。もしタムロンがソニーグループになると、ZマウントやRFマウントの技術仕様がソニーに漏れてしまうのではないかと指摘する人もいます。またタムロンがライバルデジタルカメラメーカーの一員になった場合には、レンズの委託生産を終了するような条項が含まれている可能性があることを指摘している人もいます。何らかの理由でタムロンに生産を委託できなくなった場合には、そのメーカーにとっては頭の痛い状況になるかもしれません。
まだ正式に決まったわけではありませんし、今後の方針が発表されるわけでもないでしょうから、今後の新製品の発売状況をみてユーザー側が判断するしかないわけですが、今後がどうなるのか非常に気になりますね。
さらにソニーによるタムロンの買収提案の話題について「ソニー タムロンに買収を提案 2000億円規模との報道」で詳しくお伝えします。
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–読売新聞


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