α7R VI やはり α1 II とは違う
要約
実際にピッチサイドへ持ち出してスポーツ撮影を行ったところ、現実はまったくそうではなかった。
紙上では、α1 IIとα7R VIはどちらも積層型CMOSセンサーを搭載した高解像度デジタルカメラであり、最大30コマ/秒で撮影できる。しかし、α7R VIはかなり深いバッファを持ち、α1 IIと同じメモリーカードを使用できるにもかかわらず、現実世界ではその差は顕著だ。
α1およびα9シリーズのセンサーは、大量のデータをバッファリングするためにDRAMをセンサー裏面に内蔵している。α7R VIの読み出し速度は前モデルと比較すれば非常に速いもののα1 IIほど高速ではない。
実際の現場では、この速度差はいくつかの場面で現れる。プロではない我々の反応速度を補うためにプリキャプチャモードを有効にしたところ、α7R VIのファインダー表示には、α1 IIには存在しない明確な遅延やカクつきが発生した。
オートフォーカスについても、ラグビーの試合で使用したα1 IIほど即応性や信頼性が高いようには感じられなかった。非常に優秀ではあるが、「高解像度カメラとしては良い」というレベルであり、ハイエンドのスポーツ向けカメラを使ったときの「これ以上良いものはない」という絶対的な安心感はなかった。
α7R VIのローリングシャッターは前モデル比で約5倍高速になったが、それでもα1 IIよりは約5倍遅い。アクションを追ってパンニングするだけで、目に見える歪みが発生した。横方向への高速な動きが多いスポーツを撮影すると、被写体を追ってカメラをパンした際に、明らかに歪んだ画像になることがある。
α1 IIの仕様を深く見ると、画像高速転送のためのLAN端子など、他の違いも見えてくる。同様に、α7R VIにはα1 IIのような大型で快適なグリップや前面カスタムボタンがない。そのため、両機が共有するSpeed Boost機能も、シャッターボタンに人差し指を置きつつ親指AFを使う際には、α1 IIのほうが扱いやすい。
α7R VIには、α1 IIにある前面C5ボタンが存在しない。このボタンは、すでにシャッターへ人差し指、背面AFへ親指を置いた状態でSpeed Boostを有効化するのに理想的な位置にある。さらに、α1 IIにはロック機構付きドライブ/連写モードダイヤルやAFモードダイヤルが存在するが、α7R VIにはない。
全体として、これら性能差の積み重ねによって、ソニーがα7R VIをスポーツ用途として位置付けていない理由は明確になった。その代わり、新たに得た速度性能によって、スタジオ撮影や風景撮影という従来領域から拡張し、ウェディングやイベント撮影への適性を強化し、さらに一部の野生動物撮影にも対応できるようにすることが目的なのである。
α7R VI 高解像度カメラを進化させたカメラ
ソニーの新型デジタルカメラのα7R VIはα1 IIとは異なるカメラであるとDPREVIEWが伝えています。上記は一部を引用して要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事では実際にα7R VIでスポーツ撮影をした感想が述べられています。感想によれば、α7R VIはα1 IIとは明らかに違うカメラであるとしています。同じ30コマ/秒の撮影が可能ながらも、プリキャプチャ機能使用時にα1 IIにはなかった遅延やカクつきが発生したということです。
One Point!:プリキャプチャって? シャッターを押す前から画像を一時保存しておき、 押した瞬間より“前の瞬間”も記録できる機能だよ。
またオートフォーカスもα1 IIほどの信頼性がなく、ローリングシャッター歪も顕著に表れたと指摘しています。その理由としてα1 IIはAF/AEの演算を毎秒120回できるがα7R VIでは毎秒60回になっており、これが差に現れているのではないかとしています。
α7R VIの積層型センサーに関しては主にデュアルゲイン出力によって高ダイナミックレンジを実現しようとしていると見られており、このような傾向になるのは仕方がないと思いますね。むしろα7 Vが部分積層型センサーを搭載しているのに対してα7R VIでは完全積層型にすることで、より多くのモードでデュアルゲイン出力を実現しようとしているものと思われます。
One Point!:デュアルゲイン出力って? 暗部に強い“高ゲイン”と、白飛びに強い“低ゲイン”を 同時または切り替えて使うことで、 ダイナミックレンジを広げる技術だよ。
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さらにα7R VIの読み出し速度が遅い理由について「なぜα7R VIの読み出し速度が遅いのか考えられる理由とは??」で詳しくお伝えします。
α7R VI 関連情報アーカイブ !
α7R VI 最新情報
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α7R VI 主な仕様
| センサーサイズ | 35mmフルサイズ Exmor RS CMOSセンサー |
| 画素数 | 静止画時: 最大約6680万画素 |
| センサークリーニング | アンチダスト機能 |
| イメージプロセッサ | BIONZ XR2 |
| 手ぶれ補正 | センサーシフト方式5軸補正 |
| 手ぶれ補正効果 | 中央最大8.5段、周辺最大7.0段 |
| 高速連続撮影 | 電子シャッター 最大約30コマ/秒 メカシャッター 最大約10コマ/秒 |
| 動画撮影 | 最大8k 30p |
| 静止画シャッター速度 | 電子シャッター 1/8000-30 秒 メカシャッター 1/8000-30 秒 |
| フラッシュ同調 | 1/250 秒 |
| ISO | 標準:100 – 32000 拡張:下限ISO 50、上限ISO 102400 |
| フォーカスポイント | 静止画時: 最大759点 |
| EVF | 0.64型 約943万ドット |
| 背面液晶 | 3.2型3方向タッチパネル式液晶 約209万ドット |
| メモリカードスロット | SD (UHS-I/II)カード、CFexpress 2 Type Aカード用マルチ デュアル |
| サイズ | 約132.7 x 96.9 x 82.9 mm |
| 質量 | バッテリーとメモリカードを含む 約713 g |



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