RF16-28mm f/2.8 IS STM レビュー
キヤノンの設計思想、像面歪曲や周辺減光をある程度“浮かせた”ままにし、後処理の自動補正に委ねるやり方には批判もある。しかし最終的にはうまく機能しており、RF16-28mm F2.8 IS STMはその好例である。
このレンズはズーム全域で中央の描写性能が非常に優秀で、周辺および四隅の画質も十分に良好である。倍率色収差もこのクラスのレンズとしてはかなり少ない。光芒はF8から美しく描写され、近接撮影時のボケも十分に良好である。
製品品質も悪くない。ただし沈胴式ズーム機構についてはあまり好意的には見ていない(ニコンも同様の方式を採用しているが、ソニーは採用していない)。もちろん、この点は人によって評価が分かれるだろう。鏡筒はキヤノン標準のエンジニアリングプラスチック製で、マウントは金属製である。やや中空感のある質感ではあるが、実用上の問題は特にない。STM駆動のAFは高速かつ静粛で、手ブレ補正も低照度環境で大いに役立つ。
最大の懸念点はおそらく価格設定だろう。決して安価なレンズではなく、RF14-35mm F4 L IS USMとの価格差もそれほど大きくない。F2.8の1段明るい開放値を取るか、14mm始まりとLレンズらしい堅牢な造りを取るかで判断が分かれるところである。
長所
- ズーム全域でかなり良好な描写性能(自動補正込み)
- コンパクトかつ軽量
短所
- 画像補正への依存度が非常に高い
- 沈胴式ズーム機構
- 市場によってはRF 14-35mm F4 L IS USMと大差ない価格設定
ミラーレスデジタルカメラ用の交換レンズRF16-28mm f/2.8 IS STMのレビュー記事をOpticalLimitsが公開しています。上記はまとめ部分を引用したものになり、より詳細なレビューや作例がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューではRF16-28mm f/2.8 IS STMは、キヤノンのRFレンズ群の中でも“プロ用Lレンズと廉価モデルの中間”に位置づけられるレンズだと評価されています。価格は約1100ドルと決して安くはないものの、同クラスのシグマの16-28mm f/2.8 DG DN Contemporaryと同程度であり、超広角ズームとしては比較的手を伸ばしやすい選択肢だとされています。
まず高く評価されているのは、非常に優秀なAF性能で、STM駆動ながら高速かつ静粛で、静止画・動画のどちらでも快適に使用できると述べられています。さらに、光学式手ブレ補正(5.5段)とボディ内手振れ補正併用時の最大8段補正は、超広角レンズとしては非常に強力で、低照度や手持ち動画撮影でも安定した結果が得られるとされています。
One Point!:STMなのにAFが高評価なのはなぜ? 最新のSTMは静かで滑らかに動くうえ、 フォーカス群が軽い設計だから応答性が高いんだ。
光学性能についても、中心部の解像力が非常に高く、全焦点域で開放から優れたシャープネスを発揮すると評価されています。特に16mmでは近接側の描写も優秀で、f/2.8から“極めてシャープ”という評価が繰り返されています。周辺部は補正の影響で若干落ちるものの、実用上は十分なレベルにあるとのことです。
One Point!:超広角で手ブレ補正が強力だと何が嬉しいの? 広角はもともとブレに強いけれど、 5.5段(最大8段)の補正があると夜景や室内でも手持ちが安定するんだ。
また、最短撮影距離0.2m・最大倍率0.26倍という近接性能も魅力で、超広角ながら背景を大きくぼかした表現も可能だとされています。ボケの質も良好で、玉ボケの縁取りが少なく、中心部は滑らかでクリーンな描写が得られると述べられています。
一方で、このレンズには明確な弱点も指摘されています。最大の問題は、補正前提の光学設計である点で、RAWの歪曲収差は16mmで約8.2%という“ほぼ魚眼レベル”の強烈な樽型歪曲が発生するとされています。21mmでも5.3%、28mmでも3.4%と、いずれも補正なしでは実用的とは言えないレベルだと述べられています。
One Point!:補正前提の光学設計ってどういうこと? レンズ単体では大きな歪曲や光量落ちが出るけれど、 カメラ側のデジタル補正を前提に設計して、 “軽量・低価格・高性能”を同時に実現する手法なんだ。
このため、キヤノンはカメラ側の歪曲補正設定を“常時オン”にしており、ユーザーがオフにすることはできないようです。補正によって画質は整うものの、周辺部が大きく引き伸ばされるため、角の解像力が低下するという副作用があると指摘されています。
また、RAWの周辺光量落ちも非常に大きく、特に16mmでは“角が完全に黒くなる”ほどで、絞っても改善しないとのことです。補正後は改善するものの、開放では依然として目立つ場合があるとされています。
One Point!:周辺光量落ちが大きいとどうなるの? RAWでは16mm開放で“角が黒くなる”ほど落ち込むんだ。 補正後も完全には消えないことがあり、 風景撮影では注意が必要になるよ。
RF16-28mm f/2.8 IS STM は、手頃な価格帯でf/2.8通しの超広角ズームを求めるユーザーに向けた“中間クラスの実用レンズ”として高く評価されていますね。中心部の解像力、強力な手ブレ補正、優秀なAF、近接性能、そして軽量コンパクトな設計は、旅行・スナップ・動画撮影など幅広い用途で利用できる魅力的なレンズとなっているようです。




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