SIGMA 12mm f/1.4 DC Contemporaryレビュー
このレンズの存在をシグマから聞いたときに興味があったが、実際に手に取って見ると、これまでの同シリーズの選択肢よりも小型が機能が豊富であることがわかって、さらに強く興味を抱いた。ViltroxのAIRシリーズのようなレンズによって牽引されているコンパクトレンズの新しい競争が生まれつつあるが、シグマは低価格で競うのではなく、AIRシリーズと比べて、より完成度の高いプレミアムな商品を提供している。SIGMA 12mm f/1.4 DC Contemporaryは富士フイルムやソニーの純正レンズを直接狙った位置づけにあり、その点でこのレンズはコストパフォーマンスでより競争力を発揮すると思う。
このレンズにはいくつかの小さな欠点もある。私の好みとしては、樽形の歪曲がやや強めで、四隅の解像感も少し柔らかめだが、競合他社の製品がこの点で優れているというわけでもない。さらに言えば、シグマは多くの競合製品よりも口径食が少ないという利点がある。
特に富士フイルムやキヤノンにおいては、このように画角が広いレンズは非常に少なく、ましてやこの開放f値を持つレンズは存在しないので、このレンズが成功する可能性は十分にあるだろう。F1.4で撮影できるということは、低照度の撮影シーンでの汎用性を大きく高めるし、その大口径をサイズや重量といったペナルティーなしに得られるという事実は、SIGMA 12mm f/1.4 DC Contemporaryに有利に働くはずだ。シグマには、これからもどんどん続けてほしい。
- 利点
- シリーズの以前のレンズよりも機能が豊富
- コンパクトで軽量
- 大きくて明るい最大絞り
- 絞りリング付き
- より徹底した防水性能
- オートフォーカスは非常に速く正確
- 非常に強力な開放での解像性
- コントラストが良い
- 口径食をうまくコントロール
- 色彩表現が優れている
- 優れた耐フレア性
- 欠点
- 強い樽型歪み
- 四隅は決してシャープにならない
コスパが非常に高いレンズとの評価
SIGMA 12mm f/1.4 DC ContemporaryのレビューをDustinAbbottが公開しています。上記はまとめ部分の引用になり、さらに詳細なレビューや作例がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューによると、シグマ 12mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、その優れた光学性能とコンパクトなデザインが特に高く評価されています。F1.4の明るい開放絞りは、暗い場所での撮影やクリエイティブなボケ味の表現を可能にし、画面全体で高いシャープネスと美しい色再現性を実現しているそうです。
さらに、シグマのAPS-C用プライムレンズとして初めて絞りリングが採用されたことで、より高級な操作感が加わり、防塵防滴構造も備えているため、扱いやすさが向上しました。オートフォーカスは静止画・動画ともに非常に高速で信頼性が高く、フレア耐性も優れているため、太陽などの強い光源が入る場面でも問題なく撮影ができます。このレンズはわずか225gと軽量で、旅行などでの持ち運びに非常に適しているそうです。
一方で、いくつかの欠点も指摘されています。特に顕著なのが樽型歪曲収差で、撮影後にソフトウェアでの補正が推奨されています。また、開放絞りでの撮影では、画像の四隅がやや柔らかくなる傾向があります。マクロ機能は限定的ですが、レビューでは仕様以上の性能が確認されているようです。
価格は競合製品に比べて高めですが、その優れた性能と機能に見合ったものだと評価されています。全体として、このレンズは歪曲収差の補正が必要であるものの、画質、機能、携帯性のバランスが取れた非常に優れた製品だと言えるようですね。
SIGMA 12mm f/1.4 DC Contemporaryは記事執筆時点で約9万円で販売されており、決して安いレンズというわけではありません。しかし超広角ながらF1.4という大口径を実現しながらも、質量は250g以下となっており、非常に取り回しがよいレンズになっているようです。
純正レンズとしては発売されないような仕様のレンズでも、サードパーティメーカーは、それぞれソニー用、富士フイルム、キヤノン用、ニコン用として販売することができるので、1社だけの提供よりも多くのレンズ販売数が見込めるはずです。そのため、ユニークなレンズでも発売してくれるので、シグマやタムロンといったメーカーの存在は非常に重要だと思いますね。
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| 対応マウント | ソニー E マウント、富士フイルム X マウント、キヤノンRFマウント |
| センサーフォーマット | APS-C |
| レンズ構成枚数 | 12群14枚(SLDガラス2枚、非球面レンズ3枚) |
| 画角 | ソニー E マウント:99.6° 富士フイルム X マウント:99.6° キヤノンRFマウント:96.4° |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
| 最小絞り | F16 |
| 最短撮影距離 | 17.2cm |
| 最大撮影倍率 | 1:8.4 |
| フィルターサイズ | φ62mm |
| 最大径x長さ | ソニー E マウント: φ68.0mm x 69.4mm 富士フイルム X マウント: φ68.0mm x 69.7mm キヤノンRFマウント: φ69.0mm x 67.4mm |
| 質量 | ソニー E マウント: 225g 富士フイルム X マウント: 235g キヤノンRFマウント: 250g |





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