カメラの発表が遅れているのは海上輸送に問題が?
最近、長らく各社からカメラの新製品が発表されないことが話題になっています。その理由の一つが明らかになったかもしれません。何が原因だったのでしょうか?
輸送業者の報告によると、中国北部からのコンテナは、ますます入手が困難になっている。
驚くべき堅調な市場と、紅海危機による船舶の容量低下が、船とコンテナの両方の不足を引き起こしている。
「中国では40フィートのHCが非常に不足している。私たちは、みんな在庫が不足している」とCargoGulfの国際開発ディレクターは述べている。
「コンテナは中国やマレーシアの港(またはシンガポール)にほとんど到着することなく、再び搭載され出荷されてしまう。混乱(港の省略、混雑)により、機器計画は大混乱に陥っている」
(中略)
「特に中国北部では機器の在庫が限られており、船の到着と空のコンテナの荷下ろしによって毎日変動している」
また、上海では、「ほとんどすべての輸送業者がカラのコンテナを欠いており、特にCMAとANLが不足している」と付け加えた。港での船舶の待ち時間は現在、3日から14日で、それは港の混雑によるものだ。「ほとんどすべての輸送業者でスケジュールの遅延が見られる」
記事によれば、現在、製品を海上輸送する船舶とコンテナの両方が不足気味になっているとしています。理由は堅調な市場と、紅海危機による船舶容量の低下にあるとしています。
いまハマスとイスラエルが軍事的に対立していることで、”イスラエル側”の国のコンテナ船などが武装勢力に攻撃を受けています。そのため、スエズ運河を回避して南アフリカの喜望峰経由で製品を予想している会社もあるそうです。南アフリカを経由するということは、それだけ輸送に時間がかかることになり、それは実質的に船やコンテナの数が目減りすることを意味しています。
例えば1日1往復できていたとしたら、10日間で片道合計10便あるわけですが、もし2日で1往復だと10日間で片道合計5便になってしまいます。これを1日1往復の水準に戻すとすると、船をもう一隻用意しなければならないので、実質的に船の数が2分の1になるのと同じことになります。
これと同じことが南アフリカ経由で製品や部品、材料の輸送にも起こっていて、これにより船舶やコンテナの数が足りなくなっている可能性があるとしています。
また、製品がそれだけ港に貯まっているため、コンテナが港に到着するとすぐに製品を積んでコンテナが満載になってしまうようて、途中の国には寄らないで飛ばしていってしまうなどの混乱があったりするようですね。
もしこのことで、サプライチェーンに問題を抱えているとしたら、最近のカメラやレンズの供給不足、そして新製品の発表が遅れているのも理解できるのかなと思います。
これまで欧州のAI規制法やマグネシウム不足に関係しているのではないかという観測もありましたが、このコンテナ輸送船が不足していることは、少なからずカメラメーカにも影響を与えていることは間違いないと思いますね。
(記事元)THELOADSTAR
- カメラの噂の流出パターンと信頼性の低い情報のロンダリング手法をこっそり教えます
- シグマの28-45mm F1.8 DG DNは記録的な解像度で性能を考えれば価格は妥当
- 富士フイルムX-M5にはボディ内手ぶれ補正が搭載されない?
- EOS R5 II 新ファームで旧バッテリ制限解除されず落胆の声 24p録画制限は年内解除へ
- カメラ天板のコントロール配置問題を解決する革新的アイデア?? 電子インクダイヤルの導入
- 本日発売 NIKKOR Z 50mm f/1.4 製造国は中国と判明
- タムロン “タムキュー” 90mm F/2.8 Di III MACRO正式発表
- キヤノン EOS R3/R5/R5 II/R6/R6 II/R7/R8/R10/R50/R100ほかの新ファーム公開
- ニコン Zマウントで50mmレンズが4種類も販売されている深い理由
- ニコンの新卒応募者数が80%減少から復活 就職企業人気ランキングでは1位に
コメント