Zマウント用レンズはニコンの許可を得ているのか?
先日、タムロンがNikon Zマウント用交換レンズの開発を発表しました。発表したレンズは、70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)という望遠レンズです。この開発発表については、別記事にしていますので、詳細はこちらからご覧ください。
これがタムロンから正式に許可を得ているのか、それとも無許可で販売しようとしているのかはわかりません。ニコンは過去にコシナとZマウント用レンズでライセンス生産を正式に許可しています。そのためニコンの許諾を得ている可能性もありますし、そうでない可能性もあるということで未知数な状態です。
また、ニコンはタムロンレンズをODMとして自社ブランドで販売もしています。そのあたりも別記事にしていますので、詳細はこちらの記事をご覧ください。このように考えると、なぜ今回のレンズはタムロンブランドでNIKKOR Z 28-75mm f/2.8はニコンブランドとして発売されることになったのでしょうか?
発売される可能性のあるレンズ
さて、もしタムロンがZマウント用レンズを発売するとして、今後はどのようなレンズが発表される可能性があるのでしょうか?
現在のタムロンはEマウント用レンズを多く発売しています。ニコンのZマウント後継はEマウントよりも十分に大きく、フランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)は、Eマウントの18mmに対してZマウントは16mmと短くなっています。
そのため計算上は、タムロンがEマウント用として発売しているレンズすべてをZマウント用として発売することも可能となっています。
それでは、いま現在、タムロンがソニーのミラーレスカメラ用の発売しているレンズにはどのようなものがあるのでしょうか?センサーサイズ別にして記述してみます。
■ フルサイズ用レンズ
- 17-28mm F/2.8 Di III RXD
- 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
- 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
- 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD
- 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
- 70-180mm F/2.8 Di III VXD
- 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
- 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■ APS-C用レンズ
- 11-20mm F/2.8 DiⅢ-A RXD
- 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD
- 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD
- 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC
このようにみると、比較的に面白い焦点距離のレンズが多く、ZマウントとしてS-Lineのレンズより描画性能が低いとしても廉価であれば十分に売れそうなレンズが多くあることがわかります。
フルサイズ用はニコンが頑張ってレンズラインナップを揃えるとしても、APS-C用レンズまでは手が回らない可能性もあるので、タムロンの超高倍率ズームレンズなどの発売は最も後回しになる可能性が高く、ユーザとしては発売を期待してしまうレンズの一つになるのではないかと思いますね。
タムロンがニコンから正式なライセンスを得て生産しているのか、そうではないのか不明ですが、タムロンからZマウント用のレンズが発売されたことは、Zマウントのシステム全体にとってはプラスになるのかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (2件)
> ニコンのZマウント後継はEマウントよりも十分に大きく
後継 → 口径 ですね。
NIKON純正でOEM28-75が出た以上、今回の新製品もNIKONとタムロンで協議した上での発表でしょうね。
レンズ性能に自信があるとは言え、現状ではラインナップに不安のあるNIKON。タムロンとなら住み分けができると踏んだのでしょう。