メーカー別の販売台数前年比では、トップシェアのソニーですら71.7%と苦戦している。2位のキヤノンが58.9%、3位のオリンパスが62.8%とそれよりさらに悪い数字が出ている。上位3社から差は開いているものの4番手の富士フイルムは100.1%で前年水準を維持している。週次のシェア推移では、ソニー・オリンパス・キヤノンの競り合いが続いているが、ソニーが年初からの勢いを保ち、やや優位にある。
シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、久しぶりにキヤノン「EOS Kiss M」がオリンパス「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III」を逆転。ソニーは「α6400」のほか、高価格帯の「α7 III」がランクインした。上位3社の製品以外では、ニコン「Z 50」や富士フイルム「FUJIFILM X-A5」が健闘している。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/b92909180093a43599f8b639e01cc191e4f7e69a
危機的状況のミラーレス市場
BCNがカメラ市場について報道しています。
記事によれば、8月のミラーレス一眼の販売台数は前年同月比で約30%ほどマイナスになっているそうです。そのため、コロナの影響で、ここ数ヶ月にわたり30%マイナスの状況が続いているとしています。
シェア1位のソニーですら30%ほど減少していて、キヤノンは約40%減少、オリンパスも約37%の減少とかなりの落ち込み幅になっているようです。
これまでミラーレスはAFが遅いですとか、レンズが少ないなどという欠点があったわけですが、それぞれ最新の技術の投入により改善し、特別な状況下でなければミラーレスでもほぼ不満なく撮影できるというぐらいにまで進化しています。スナップ程度ならミラーレスで十分という人も多いだろうと思いますね。
画質の進化も停滞していて、旧機種と比較して大幅に向上している機能というのも少ないため、いちどカメラを購入したら壊れるまで使い続けるという人も増えています。そのため買い換え需要が低下していて、カメラの新機種を発売しても購入してくれる人がいないという状況になっていると思われますね。
ついに「その他」扱いになったニコン
ミラーレスの投入の時期を逃したニコンは、ミラーレス市場でのシェアをなかなか伸ばせずにいます。記事にもありますが、BCNランキングでは1位がソニー、2位がキヤノン、3位がオリンパス、ここからかなり差があって4位に富士フイルム、5位がニコンというような状況になっています。
これまで上位2社といえば、キヤノンとニコン、上位3社といえばキヤノン、ニコン、ソニーというような感じでしたが、ミラーレスの分野では、ソニー、キヤノン、オリンパスが上位3社となり、いまニコンは事実上、その他扱いの状況になってしまっています。
この記事においても、「上位3社の製品以外では、ニコン「Z 50」や富士フイルム「FUJIFILM X-A5」が健闘している」とトップシェアを誇る3社以外のその他扱いの状況です。
会社の存続には利益が必要で、利益率を考えて、シェアが高ければいいというわけではありませんが、ランキングで上位に入らないとブランド的なイメージが損なわれる可能性があるので少し心配ではありますね。ニコンも廉価なミラーレスの投入はあるのでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (11件)
先見の明がない社長に任せるとこういうふうになる。
ニコンがここから巻き返すのは相当難しいでしょうね。
かなりの差がついてしまった・・・・
ニコンに残された時間はもう殆ど残ってないでしょうね
ミラーレスに関しては、ソニーの充実したラインナップの前には、もはや他のメーカーは太刀打ちできないでしょう。
間違いなくα6000シリーズの売上に影響が出るはずなのに、α7Cを出してきたことにソニーのミラーレスにかける決意を感じます。
ニコンのミラーレスが劣っているとは思わないのですが、量販店で置いてもらえる機種と、手ごろなレンズが不足しています。
Z50の下位機種や、動画にも向くZ5の下位機種等を投入すべきでしょう。やればできるはずです。
良く言われますが、センサーが自社生産ではないのが、ハンデとは思いません。むしろセンサーの生産メーカを選ぶことができます。
いくら廉価機が売れなくなったと言っても、Z7や高価なレンズを買う人は一握りで、その層だけでは商売できません。
以前から言われているように、ニコンの場合、技術、会社の規模、資金力よりも、マーケティングに問題があります。
写真家の桃井氏とニコン企画部の2名とのインタビュー動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=t3UyxfLbDLE
この2人の発言に危機感を感じたのは私だけではないでしょうね。
何ですか?この人たちは。
まあ現段階ではミラーレスのラインナップがレフ機のように揃っていないので仕方がないですね。
でも日経新聞の記事によるとレフ機を入れたレンズ交換式のシェアでは2位ですし、
D5600はBCNのランキングでもコンスタントにトップ3ですからニコンが売れてないとはいえないでしょう。
これからボディもレンズも充実させてくるようですからこれからに期待でしょうか。
それよりもソニーの売れ行きが大幅減少で大失速したのが気になりますね。
1Q決算の説明ではカメラもかなりの赤字を計上したようで今までのような勢いがなくならないか心配です。
日本のメモリ製造がファンドによって合弁事業化したように、カメラ事業も合併していくのでは・・・とオリンパス映像部門のファンド預かりで考えてしまいました。
レンズも独自マウントにこだわらず、共通規格化していく必要があるんじゃないかな。ユーザーの利益にもなるし。
皆さんいちいちこういう記事に反応してニコンはダメだー倒産だーって嘆いててよく飽きないですね。
そんなに心配なら新品レンズの1本でも買って「買い支え」たらどうですか?ここでくだを巻いてるだけじゃ全く意味ないですよ。
Z50用に、APS-Cや望遠のZレンズ買いたいのですが、出てこないんですよね。
Fマウントレンズ+FTZで凌いでいます。
フルサイズはD850持ってるんで...
残念ながら今のニコンに欲しいレンズとボディーがない。
買い支えって言っても、無くなりそうなメーカーの機材は買いにくいのも確か
Zがデザインが悪すぎて買う気がしない。
あのヒョットこみたいなダサいデザインをなんとかしないと、ニコンは早晩倒産するだろうね
Zは究極のZなのに実態は究極ではない。今のZシリーズは購買者に対してアピール出来る物は何もない(世界初8軸手振れ補正 8K動画etc)。単なるカメラをコレクションにし何台も新型を購入している奴らには最新機能や技術は関係ないだろうが、撮影目的でカメラを購入する奴らはプロを除けば何十万もする物を毎年買える資金など無い。なので5~8年後を見据えて最新機能や技術を載せたカメラに注目し購入する。故障時の部品供給の面でもディスコン寸前の機種より全然有利。ニコンはそういう消費者心理を解ってないのか?とつい
くだを巻いているだけまだましでは?(=期待はされている)