キヤノン新たにEFレンズ4本をディスコン
キヤノンが新たに4本のEFレンズをディスコンにしていることがわかりました。どのレンズがディスコンになったのでしょうか?
それでは、そのレンズを見てみます。
・EF17-40mm F4L USM
キヤノンWebサイト
・EF24mm F1.4L II USM
・MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト
・TS-E135mm F4L マクロ
というけで、上記の4本のレンズがディスコンです。正確にはディスコンではなく「在庫僅少」になっていて、在庫がなくなり次第、販売終了ということになります。
前回の調査では1本のレンズがディスコンになっていたのですが、今回は増えて合計で4本のレンズがディスコンです。
在庫僅少になったレンズの内訳
それぞれのレンズについてみてみます。まずは、EF17-40mm F4L USMです。このレンズは広角から標準域をカバーしているレンズですが、この他にもEF16-35mm F2.8Lや、EF16-35mm F4Lといったレンズがあり、焦点距離が若干異なりますが、ディスコンになっても大きく困るということはなさそうです。
しかも、EF17-40mm F4L USMは2003年発売のレンズで、光学的にかなり古い設計であるであろうことから、前述の2本のレンズがあれば多くの人は新しいほうの製品を購入すると思いますので、ディスコンはやむを得ないのだろうと思いますね。
EF24mm F1.4L II USMについては、単焦点レンズで他に同等の焦点距離のレンズがないため、キヤノンの一眼レフで24mmのレンズはもう購入できないことになります。さらに、EF24mm F1.4L II USMが今現在のキヤノンのEFレンズで最も焦点距離の短いレンズとなっています。その次の焦点距離はEF35mm F1.4Lになってしまうため、今後、キヤノンの一眼レフでは35mmより焦点距離の短いレンズを新製品として購入できなくなることを意味しています。
MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォトとTS-E135mm F4L マクロは特殊なレンズで、前者は等倍から5倍までの拡大撮影が可能なマクロレンズ、後者は近接撮影が可能なアオリレンズとなっています。特殊なレンズなので一般的なカメラを趣味としている人にはあまり関係ないかもしれませんが。プロフェッショナルの一部の人にとって有用なレンズですので、ディスコンになってしまうと困るかもしれません。将来的にRFレンズとして発売される可能性があると思いますが、少なくとも一眼レフではこのレンズがなくなりますので、今後このレンズが必要な撮影をしたいと思っても中古を購入するか、ミラーレスへ移行するしかないことになります。
さて、在庫僅少になったレンズをそれぞれ見てきたわけですが、恐らくほぼそれぞれのレンズは生産を終了していて、在庫がなくなり次第、それぞれディスコンという可能性が高くなってきたのではないかなと思いますね。キヤノンは一眼レフのフラッグシップモデルの新規開発を中止していることを明らかにしています。なので、プロフェッショナルな人々は今後はミラーレスへ移行することになるか、EOS-1D X Mark IIIと現在の手持ちのレンズ(または今から購入するレンズ)でなんとかするということになると思います。
そうなると主にプロフェッショナルの人が購入する割合の高いレンズから順次ディスコンとなり、仮に生産し続けられるとしたらそれなりに販売が見込めるレンズや、キットレンズに設定されるようなレンズだけになるのではないかと思います。
ニコンも事実上、一眼レフから撤退し、レンズも在庫だけになっているようですので、キヤノンも同じような流れになっているのかもしれません。
キヤノンのレンズの最新情報
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント