キヤノンのEFレンズは今どうなっているか
キヤノンが次々とRFレンズを投入し、準フラッグシップモデルとなるEOS R3も発売されたような状況のなか、先日、キヤノンのEFレンズが次々と在庫僅少になっていことが明らかになりました。いわゆる終売直前で、ディスコンとなっている状態のレンズということになります。これを報告したのが下記の記事になります。
このとき在庫僅少になっていたレンズの一覧は以下の通りでした。
■ ズームレンズ
・EF24-70mm F4L IS USM
・EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
・EF70-200mm F2.8L IS II USM
・EF70-200mm F4L IS USM
・EF70-300mm F4-5.6L IS USM■ 単焦点レンズ
・EF14mm F2.8L II USM
・EF20mm F2.8 USM
・EF24mm F2.8 IS USM
・EF28mm F2.8 IS USM
・EF40mm F2.8 STM
・EF85mm F1.2L II USM
・EF200mm F2L IS USM
・EF300mm F4L IS USM
・EF100mm F2.8 マクロ USM
これらのレンズの現在の状況はどのようになっているのでしょうか?調べてみました。すると以下のようになっていることがわかりました。
新たに在庫僅少になったレンズが追加
■ ズームレンズ
・EF24-70mm F4L IS USM → 在庫僅少のまま
・EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM → 在庫僅少のまま
・EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF70-200mm F2.8L IS II USM → 在庫僅少のまま
・EF70-200mm F2.8L USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF70-200mm F4L IS USM → 在庫僅少のまま
・EF70-300mm F4-5.6L IS USM → 在庫僅少のまま■ 単焦点レンズ
・EF14mm F2.8L II USM → 在庫僅少のまま
・EF20mm F2.8 USM → 在庫僅少のまま
・EF24mm F2.8 IS USM → 在庫僅少のまま
・EF28mm F2.8 IS USM → 在庫僅少のまま
・EF40mm F2.8 STM → 在庫僅少のまま
・EF85mm F1.2L II USM → 在庫僅少のまま
・EF200mm F2L IS USM → 在庫僅少のまま
・EF300mm F4L IS USM → 在庫僅少のまま
・EF400mm F4 DO IS II USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF800mm F5.6L IS USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF100mm F2.8 マクロ USM → 在庫僅少のまま
まとめるとこのような状態になります。以前の報告で在庫僅少になったレンズは、すべてまだ発売されている状況ですが、在庫僅少の表示がついたままです。そして、新たに4本のレンズに在庫僅少の表示がされていることが明らかになりました。
そのレンズをまとめると以下のようになります。
・EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF70-200mm F2.8L USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF400mm F4 DO IS II USM → 新たに在庫僅少の表示
・EF800mm F5.6L IS USM → 新たに在庫僅少の表示
これで合計18本のレンズが終売になりそうな状況になっていることになります。EFレンズのラインナップは大幅縮小といってもいい状況に将来的になりそうです。
このことから、キヤノンはほぼ主軸をミラーレスに移そうとしている状況であることが明らかになりました。今後も焦点距離が重複しているレンズや似たような焦点距離のレンズ、代替が利きそうなレンズがある場合には、そのレンズを次々とディスコンにしていく可能性が高いと思いますね。
しかも他に代替できないレンズが残るのかというと、どうやらそうでもなさそうです。例えば、特に単焦点レンズに顕著なのですが、以下のようなレンズもディスコンにしていることからわかります。
・EF14mm F2.8L II USM
・EF20mm F2.8 USM
・EF28mm F2.8 IS USM
・EF200mm F2L IS USM
・EF800mm F5.6L IS USM
これらは代替となる単焦点レンズは発売されていません。つまり、これらの焦点距離の単焦点レンズはもう発売されないことになりますてので、欲しくても手に入らない状況になってしまいます。もちろんズームレンズでカバーすることは可能なので代替製品があると解釈することもできるのですが、単焦点が欲しいとなると、もうRFマウントに移行するか、移行してRFレンズで発売されるのを待つしかないという状況になります。
これはニコンのレンズについても同様で、ニコンも一眼レフ用のレンズを次々と終売にしています。一眼レフの良さもまだあるわけですが、もうほとんど各社ともミラーレスに注力する形になっていて、今後の一眼レフ製品はかなり厳しい状況になるかもしれません。
先日、ニコンがフラッグシップのミラーレスモデルでメカシャッターを廃止したということは結構重要なメッセージで、プロフェッショナルモデルですらメカシャッターが必要ないのなら、ほとんどの人にとっては一眼レフでなくてもいい状況になってきているということも言えると思います。この状況はさらに加速していく可能性が高いと思いますね。そうなると一眼レフのカメラ本体においても、今後はラインナップの縮小は避けられないと思いますし、どうやらニコンは廉価なAPS-C一眼レフからは撤退する方針のようです。
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コメント
コメント一覧 (3件)
記載以外に、EF35mm F2 IS USMもディスコンになってます。どうやら在庫僅少を飛び越して(見落として?)完了製品となったようで、製品ページもラインナップからも消えてしまってます。
愛用レンズの1本なので、部品が無くなる前に一度オーバーホールしとこうかな……
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/wide/ef35-f2-is/
その他、5月時点で販売完了タグ付きだったレンズ数本が消えてますね。
連投ですがEF135mm F2 USMも完了製品になってました……これ、他のレンズも在庫僅少の予告無くディスコンになっていきそうですね……
一眼レフからミラーレスへのシフトと半導体などの不足である意味EFからRFへ切り替えの流れに拍車がかかってるようにも感じますね。
唯でさえRFレンズの供給も足りてないのでEFレンズのラインナップを維持するよりRFレンズに注力してしまおうという判断なのかもしれません。
キヤノンとしてはミラーレスでも十分戦っていけるという算段がついたのでしょう。
おそらく2024年の夏季五輪には1DX IIIの後継機は出ずR1(仮)が出ると思うので、それまでにRFレンズの拡充と供給を急ぐのかもしれませんね。