キヤノンのセンサー保護バリアの特許
本発明は、撮像素子を保護するバリア機構を有するレンズ交換式撮像装置に関する。
【背景技術】
レンズ交換式の撮像装置(カメラ)から交換レンズを取り外したときに、マウントの開口からカメラ内に塵埃が侵入して撮像素子に付着するおそれがある。このため、撮像装置にマウントの開口を塞いで撮像素子を保護するバリア機構を搭載する場合がある。特許文献1には、レンズの未装着状態においてバリアがマウントの開口を塞ぎ、レンズが装着される際の回転によってバリアが開かれるように構成されたバリア機構が開示されている。【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1にて開示されたバリア機構では、複数のバリアが互いに反対方向に回転して開閉するため、バリアを設けるために必要なスペースが大きくなる。また特許文献1のバリア機構では、バリア用のスペースとバリア機構以外のカメラの構成部品との関係について考慮されておらず、バリアとバリア機構以外の構成部品とが干渉するとバリア機構自体を設けることができなくなる。
本発明は、バリア機構以外の構成部品との干渉を回避しつつ小さいスペースに配置することができるようにしたバリア機構を有する撮像装置を提供する。
キヤノンがレンズ交換式カメラにおける、イメージセンサーの保護機能を有したカメラの特許を出願していることが明らかになりました。どのような特許なのか?ということで調べてみると、上記のような記述があることがわかりました。
これをみるとレンズ交換時にマウント内にゴミが侵入しないように、何かしらのバリア機構が作動し、イメージセンサーの上部を覆うことができるような特許になっているようです。
通常の一眼レフですと、まず最初にミラーがあり、その後にシャッター幕があって、それからセンサーということになるわけですが、シャッター幕のないミラーレスの場合、マウントの開口部から直接、イメージセンサーが露出しているような状況になってしまうため、よりダイレクトにゴミがイメージセンサーに付着する可能性がでてきてしまいます。
そのため、レンズ交換時にセンサー上部を覆ったり、マウント開口部を塞ぐことができれば、それだけゴミの侵入を防ぐことができるという特許のようです。
海外ではRFマウント用のコンパクトシャッター部品?と紹介
特許の中身をみると、参考図面には非常に小型なミラーレスが描かれていることや、コンパクトなシャッター部品の特許と考えているようで、これが将来のAPS-CセンサーのRFマウントカメラではないか?と紹介しているサイトもあるようです。
ですが、実際にはシャッター部品をコンパクト化するものではなく、上記のようにイメージセンサーを保護する部品の小型化の特許のようですから、これがAPS-C版EOS Rや、非常に小型で安いと言われているEOS RPの後継機種のことを指しているわけではないと思います。
ところで特許の内容をみると、どうもシャッター幕に関する記述がないことから、恐らくシャッター幕がないミラーレスカメラの保護機構のようにも見えますので、そうなると廉価なミラーレスカメラを意識して開発されている可能性も考えられそうです。一部の機種になりますが、レンズ交換時にシャッター幕が下りる機能をもったカメラもあるようですし、基本的にはメカシャッターのないカメラ向けの特許になるのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (1件)
$799と噂のRP後継?モデルがコストカットのためにメカシャッターレスで来るとしたら、この機構でセンサーを保護する可能性はありそうですね。メカシャッターを降ろして保護するより安価にできるのかはわかりませんが……