実施例の一例
焦点距離 24.70 49.50 82.45
f値 2.88 3.61 4.12
画角 41.2 23.5 14.4
像高 19.55 21.63 21.63
全長 143.097 153.553 175.036
バックフォーカス 25.126 34.230 43.854(当ブログによる解釈です)
フルサイズミラーレス用標準ズームと思われる特許を出願
先日公開された特許によりますと、フルサイズミラーレス用と思われる標準ズームと思われます。まずは、それぞれ見ていきます。
まず像高ですが、フルサイズセンサーの像高は43mmで、特許に記載されている像高は21.63mmです。円を表現するのに半径と直径があるように像高について特許では”半径”が記載されているので2倍すると43.23mmということでフルサイズセンサーの像高と一致するので、これはフルサイズセンサー用のレンズだと思われます。
そうしますと、恐らくですが、このレンズは24-85mm f/2.8-4というレンズになるものと思われます。現在のFマウント用のレンズにAI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IFというレンズがありますが、この代替になるレンズになるのかな?と思われますね。
では、これがフルサイズミラーレス用かフルサイズ一眼レフ用かということですが、広角側のバックフォーカスが25mmなので、たぶんミラーレス用だと思われます。一眼レフ用のマウントであるFマウントのフランジバックは46.5mmですので、レンズの後玉がレンズのマウントから2cm以上も出っ張ることになるのでFマウント用である可能性は少ないのかな?と思いますね。
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フルサイズミラーレス用の廉価標準ズーム?
この特許ですが新たに出願された特許ではなく、実は2015年に出願された特許の分割申請となっているようです。特許の分割というのは詳しい説明は割愛しますが、例えば審査を通り安くするために一部を切り取って申請するですとか、他人に特許の使用を認めるときとかなどに特許の使用を認める部分だけを切り出して申請するなどすることが目的とすることが多いようです。今回はわざわざ分割の申請をしていること、そして特許の内容の審査も求めていることから、このレンズが発売される可能性が高いものと思われます。
通常、キットレンズとして同梱される標準ズームは24-85mm f/3.5-5.6というようなレンズが一般的ですが、今回の特許はそれよりも少し大口径なf/2.8-4となっています。このレンズがf/2.8通しのいわゆる大三元となる標準ズームに次ぐ大口径レンズとして発売されるのか、それともこれが廉価標準ズームとして発売されるのかは、不透明なところです。
完全に個人の意見ですが、大口径なレンズをキットレンズとして採用し、戦略的な価格で提供してくれたらユーザはかなり購入意欲をかき立てられると思うので、期待したいところですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
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