M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROレビュー
レビューの冒頭に「50-200mmは本当にオールラウンドなレンズなのか?」という疑問を投げかけた。確かに注意点はある。被写体との距離がある鳥の撮影では、当然ながら150-400mmを使うし、2:1以上のマクロ撮影では他の選択肢を探すだろう。でも、庭に来る鳥やさまざまな昆虫、鳥が近くにいる保護区への日帰り撮影には、このレンズは素晴らしい。実際、40-150mm f/2.8は棚に戻され、ほこりをかぶっている。
それだけの価値はあるのか?価格は2999ポンドと高めだが、フルサイズ換算で100-400mm f/2.8に相当する。サイズ、重量、価格を考えると、他の400mm f/2.8レンズよりずっと安い。個人的には、価格に見合う価値が十分にあると思っていて、本格的な野生動物の写真を撮る人にとっては、かなりの革新だと言える。
まだこのレンズの性能を活かしきれていない場面も多い。サファリや、夜明けや夕暮れ時のアナグマ、キツネ、フクロウの撮影などでは、F2.8の明るさが大きな助けになるはずだ。月や太陽、圧縮された風景の撮影にも向いているし、スポーツ撮影にもきっと役立つだろう。
このレンズはOMによる真の成功作で、ラインアップの重要な隙間を埋めてくれた。これから数年で撮れる写真が楽しみだし、すでに野生動物写真のコミュニティから素晴らしい作品が出てきている。星5つをつけよう。
最大の魅力は多機能性
レビューによりますと、M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROの最大の魅力は「三刀流」とも言える多機能性にあるそうです。望遠撮影はもちろん、昆虫の飛翔やポートレート、さらにはマクロ撮影まで1本でこなせるとのことで、特に昆虫撮影では、被写体に近づきすぎずにフレームいっぱいに捉えられる点が重宝されているようです。
また、重量が約1.25kgと軽量で、長時間の手持ち撮影でも疲れにくいと評価されています。リュックにすっと収まるサイズ感も、フィールド撮影にはありがたいとのことです。AF性能も非常に優秀で、鳥の飛翔や昆虫の動きにも素早く反応し、Pro Captureとの組み合わせで決定的瞬間を逃さないと高く評価されていました。
描写力についても、300mm F4レンズと並ぶほどのシャープさがあり、背景のボケも自然で美しいそうです。特に開放F2.8では、被写体が浮き上がるような立体感が得られると絶賛されていました。
さらに、最短撮影距離が0.78mと短く、2xテレコンを使えば等倍マクロも可能とのことです。手ブレ補正も非常に強力で、手持ちでのフォーカススタッキングにも対応している点は、細密描写を求めるユーザーにとって大きな利点とされています。
一方で、価格については「気軽に手が出せるレベルではない」との声もあるようです。約37万円という価格帯は、趣味の域を超えた投資になるため、購入には慎重になるユーザーも多いかもしれません。
また、2xテレコン使用時には若干の画質低下が見られるとのことです。物理的な限界はあるものの、遠距離撮影時にはその影響が気になる場面もあるようです。
まとめると、このレンズは「軽さ・速さ・描写力・多機能性」を高次元で融合させた、プロ志向の一本といえるようです。レビューでは「今後の撮影スタイルを変える可能性すらある」とまで語られており、特に昆虫や鳥など、動きのある被写体を追うユーザーにとっては理想的な選択肢となるようですね。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROレビュー
| 焦点距離 | 50-200mm(35mm判換算100-400mm相当) |
| レンズ構成 | 13群21枚(EDAレンズ 1枚、スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ1枚、HRレンズ2枚、E-HRレンズ3枚) |
| 防滴性能 / 防塵機構 | 防塵防滴機構 IP53相当:弊社の防滴ボディと組み合わせたときに性能を発揮します。 |
| 画角 | 24° – 6.2° |
| 最短撮影距離 | 0.78m(ズーム全域) |
| 最大撮影倍率 | 0.08倍(50mm時) /0.25倍(200mm時) |
| 35mm判換算最大撮影倍率 | 0.16倍相当(50mm時) /0.50倍相当(200mm時) |
| 最近接撮影範囲 | 213.6×160.5mm(50mm時) /69.1× 51.9mm (200mm時) |
| 絞り羽枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最大口径比 | F2.8(ズーム全域) |
| 最小口径比 | F22 |
| レンズ内手ぶれ補正機構 | あり(VCM機構) |
| 手ぶれ補正性能 | 5軸シンクロ手ぶれ補正時 7.0段補正(200mm時) |
| 大きさ 最大径×全長 | Ø91.4×225.8mm |
| 質量 | 1,075g (三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く) 1,250g (三脚座含む、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く) |
| 同梱品 | レンズフード(LH-82C)、レンズキャップ(LC-77C)、 レンズリアキャップ(LR-2)、 レンズケース(LSC-1127)、取扱説明書、保証書 |





コメント
コメント一覧 (4件)
先日たまたま試用したけど良いレンズだと思いましたよ。テレコン常用でもフォーカス速度は問題なし、造りも150-400mmをそのまま縮小した感じで精巧だった。個人的にフォーカスリングのグリップが手に馴染む素材で良い。極寒で持ったままでも冷たくなさそう。300mmF4より鏡銅は太いけど重さはこちらの方が全然軽い。
まあ今から超望遠欲しい人は迷わずコレだと思う。40-150mmや100-400mmからの買い換えは悩むかもね。高価だから買いたくない人もとりあえず触ってみる事をオススメする。
こんな高価な受注生産品を批評する気は無いし出来ないけど。もう少し一般ユーザーでも手に入れやすいレンズを出してほしいね。そんな奴は70-300mmでも買っとけ!って事なんだろうけどね。私は100-300mmを持っています。最初はオリンパスユーザー、今はパナが主流でOM-1は最近使っていない。欲しいと思うレンズが無い。パナの方がまだまし。
40-150mm F4も持っていて非常に便利に使ってるけど、その中間が欲しい。要するに50-200mmで手頃なレンズ。安価なレンズでは無い。そうなるとパナライカの50-200mm F2.8-4ってことになるか。
手頃な価格ってのが魅力で使っていたんだけど、段々とMFTから離れていく気がするね。こんなレンズばかりだとね。α6700を買ってからEマウントレンズばかりが増えている。フォーサーズユーザーがそうで無くなってきている。
40-150/4と安価(?)な望遠ズームの中間のレンズって何でしょうね。現時点でそんなの出してるメーカーってありますかね?手に入れやすいレンズの基準が分かりませんが・・・現時点でも販売しているレンズは安価で手に入れやすいレンズではないでしょうか。パナが良いならパナを使えばいいだけですし。
このレンズの存在意義はOMDSの技術を発表する意味合いもあり、自分達がこれだけのものを作れるのだというアピールの意味もあると思われます。そうでなければ早晩会社が潰れることもあり得るでしょう。何しろ技術力をアピールできなければ今後にも全く期待ができなくなるわけですし・・・。
センサーサイズやら解像度やらで妙なことを言う人もいますが、だからといってこのメーカーがこの手のレンズを出しちゃいけない理由にはなりません。良いモノを出す分には全くもって問題なく良いことではないでしょうか。
TC-14をつけて280mmにすると、さすがにM.ZUIKO 300mm F4 ISには画質で一歩譲りますが、手ブレ補正は M.ZUIKO 50-200mm F2.8 ISの方が新しいだけあってよく効くので、M.ZUIKO 300mm F4 ISも手振れ補正を強化して II型を出してもらいたいですね。
40-150mm F4と50-200mm F2.8 ISの中間といいますと、ロードマップから消えてしまった 50-250mm F4あたりでしょうか。