Nikon ZRの第一印象
先日発表されたNikon ZRの第一印象を記述した記事が公開されています。どのように評価されているのか、ここで詳しくお伝えします。
(前略)
Nikon ZRは、Nikon Z6IIIと同じ2400万画素の部分積層型CMOSセンサーを採用している。これにより、全幅で6K 60p、1.5倍クロップで4K 120pのRAW録画が可能だ。Full HDでは最大240fpsの記録が可能となる。
動画は R3D NE(Nikon Edition) RAW形式で12ビットカラー、または N-RAW で10ビット記録ができる。R3D NE使用時は15ストップ以上のダイナミックレンジを実現するとされ、デュアルベースISOは800と6400だ。
Nikon ZRはREDのカラーサイエンスも取り入れており、Log3G10カーブによる拡張ダイナミックレンジやREDWideGamutRGBカラースペースに対応する。最大10個のLUTをアップロードしてカラー出力を確認でき、シネマプリセットにより撮って出しの映像も活用可能だ。
(中略)
注目すべき新機能として、デジタルホットシューが搭載されており、対応マイクとワイヤレス接続が可能だ。これに対応する新しいデジタルショットガンマイクも32ビットフロート録音に対応している。
一方で設計上の注意点もある。まず、Nikon ZRはフルサイズHDMI端子がなく、マイクロタイプを採用している。また、デュアルカードスロットがあるが、メインはCFExpress Type B、サブはmicroSDだ。いずれもサイズを可能な限り小さくするための選択である。
ただし、価格の驚くべき低さは疑いようがない。Nikon ZRは10月末の発売時、ボディ単体で2199ドル/2199ユーロで販売される予定だ。
驚くべき価格設定
Nikon ZRの第一印象を、Amateur Photographerが伝えています。上記は一部を引用したものであり、全文は本記事下部のリンクからご覧ください。
レビューでは、同時期に発表された EOS C50 とは異なるアプローチを採用しており、リグがなくてもカメラを手持ちで簡単に操作して動画を撮影できるカメラを目指して開発されていると指摘しています。
さらに、Nikon Z6IIIと同じ部分積層型センサーを採用しつつ、REDの機能も多く搭載しているにもかかわらず、価格が安いことは驚くべき点だとしています。ただし、いくつか問題もあり、HDMI端子がマイクロタイプであることや、デュアルカードスロットにmicroSDが採用されていることが指摘されています。
Nikon ZRは本格的なシネマカメラではないという主張がある一方で、ライトな映像制作には向いているという意見もあり、評価は割れているようです。しかし、価格が安く、Nikon Z6IIIより10万円ほど安い点には、多くの人が驚いているようです。
おそらく、REDのカラーサイエンスを採用していることに意味があり、REDのシネマカメラでの撮影のサブ機として使用したり、将来的に本格的な映像制作を目指す人、学校でREDカメラを使って学習している学生など、自分で購入できる安価なシネマカメラを求める人にとっては、同じREDの機能を利用できるというメリットがあるのだろうと思われます。
そのうちに実機で撮影したレビューが掲載されると思われるため、どのように評価されるのか非常に興味深いところです。
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| Nikon ZR | Nikon Z6III | |
| センサー | フルサイズCMOSセンサー | ← |
| センサータイプ | 部分積層型 | ← |
| 有効画素 | 2450万画素 | ← |
| 手ぶれ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | ← |
| 記録画素数(最大) | 6048×4032ピクセル(サイズL:24.4M) | ← |
| RAW | RAW14ビット(ロスレス圧縮、高効率★、高効率) | ← |
| 記録媒体 | CFexpress(Type B)、XQD、microSD | CFexpress(Type B)、XQD、SD |
| EVF | - | 0.5インチ546万ドット |
| シャッター | 電子シャッター | メカ、電子先幕、電子 |
| 電子シャッター速度 | 1/16000~30秒 | ← |
| フラッシュ同調 | 1/60秒以下の低速シャッタースピードで同調 | 1/200秒以下 |
| 電子シャッター連続撮影速度 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 | ← |
| 測光範囲 | -4~17EV | ← |
| ISO感度 | ISO 100~64000 | ← |
| AF検出範囲 | -10~19EV | ← |
| フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時) 299点(オートエリアAF時) | ← |
| 動画ファイル形式 | NEV、R3D、MOV、MP4 | NEV、MOV、MP4 |
| R3D NE | 対応 | - |
| REDWideGamutRGB | 対応 | - |
| Log3G10 | 対応 | - |
| シネマティック動画モード | 対応 | - |
| パッシブサーマル設計 | 対応 | - |
| 音声記録方式 | リニアPCM(48kHz 24bit/32bit float) | リニアPCM(48kHz 24bit) |
| RECランプ | 対応 | - |
| 液晶 | バリアングル式4.0型TFT 307万ドット | バリアングル式8cm/3.2型 210万ドット |
| シュー | デジタルアクセサリシュー | アクセサリシュー |
| バッテリー | EN-EL15c | ← |
| 撮影可能コマ数(最大) | 約370コマ | 約410コマ |
| 寸法(幅×高さ×奥行き) | 約134×80.5×49mm | 約138.5×101.5×74mm |
| 質量(本体のみ) | 約540g | 約670g |
| 直販価格 | 29万9200円 | 39万6000円 |


コメント
コメント一覧 (2件)
紹介文にも書かれていますが、まずはニコンブランドの動画カメラを手にしてもらい将来はREDkの製品のユーザーになってもらいたい。
勿論ニコンZRのシステムを最大限活用して動画撮影生活を送られる方があったとしてもそれはZの世界が広がるので良いことだと思います。
ガチガチのシネマカメラは知名度十分のREDで、もう少しライトな映像制作機器をニコンで、という区分けですかね?
Z CINEMAという別ラインにしたので今後も製品が続くでしょうが、FX6やEOS C400クラスまでは出さないのかも。でも価格差考えるとこのクラスまでは出すか……?
REDといえば、V-RAPTOR XEなる新製品が出ましたが、RFマウント版もあるようで。もう出さないかと思ってましたが、業務用はそう単純でもないのですね?