Nikon ZRとNikon Z6IIIの仕様の比較
同じ部分積層型センサーを搭載しているNikon ZRとNikon Z6IIIの主な仕様の違いをまとめてみました。
| Nikon ZR | Nikon Z6III | |
| センサー | フルサイズCMOSセンサー | ← |
| センサータイプ | 部分積層型 | ← |
| 有効画素 | 2450万画素 | ← |
| 手ぶれ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | ← |
| 記録画素数(最大) | 6048×4032ピクセル(サイズL:24.4M) | ← |
| RAW | RAW14ビット(ロスレス圧縮、高効率★、高効率) | ← |
| 記録媒体 | CFexpress(Type B)、XQD、microSD | CFexpress(Type B)、XQD、SD |
| EVF | - | 0.5インチ546万ドット |
| シャッター | 電子シャッター | メカ、電子先幕、電子 |
| 電子シャッター速度 | 1/16000~30秒 | ← |
| フラッシュ同調 | 1/60秒以下の低速シャッタースピードで同調 | 1/200秒以下 |
| 電子シャッター連続撮影速度 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 | ← |
| 測光範囲 | -4~17EV | ← |
| ISO感度 | ISO 100~64000 | ← |
| AF検出範囲 | -10~19EV | ← |
| フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時) 299点(オートエリアAF時) | ← |
| 動画ファイル形式 | NEV、R3D、MOV、MP4 | NEV、MOV、MP4 |
| R3D NE | 対応 | - |
| REDWideGamutRGB | 対応 | - |
| Log3G10 | 対応 | - |
| シネマティック動画モード | 対応 | - |
| パッシブサーマル設計 | 対応 | - |
| 音声記録方式 | リニアPCM(48kHz 24bit/32bit float) | リニアPCM(48kHz 24bit) |
| RECランプ | 対応 | - |
| 液晶 | バリアングル式4.0型TFT 307万ドット | バリアングル式8cm/3.2型 210万ドット |
| シュー | デジタルアクセサリシュー | アクセサリシュー |
| バッテリー | EN-EL15c | ← |
| 撮影可能コマ数(最大) | 約370コマ | 約410コマ |
| 寸法(幅×高さ×奥行き) | 約134×80.5×49mm | 約138.5×101.5×74mm |
| 質量(本体のみ) | 約540g | 約670g |
| 直販価格 | 29万9200円 | 39万6000円 |
REDの機能を多く搭載
ニコンがNikon ZRを正式発表しました。Nikon Z6IIIと同じ部分積層型を搭載ということで、基本性能は近いカメラとなっています。そこで、Nikon ZRとNikon Z6IIIの比較表を作成してみました。間違っている部分や、こういう違いもあるよというのがありましたらコメントいただけると助かります。
仕様についてはほぼ噂されていた内容と同じでしたが、やはり部分積層型センサーを搭載したというのはインパクトがあるのではないでしょうか?部分積層型センサーはコストが高いイメージがありましたが、Nikon Z6IIIと比較するとNikon ZRは価格が10万円も安く設定されており、かなりコスパが良いカメラになっている印象です。
仕様を比較すると、やはりセンサーが同じからなのか、基本的な仕様はほぼNikon Z6IIIの電子シャッター使用時の仕様と同じになっています。ニコンのサイトには記述がないのですが、おそらくEXPEED 7プロセッサを搭載しており、被写体追従性能もNikon Z6IIIとほぼ同じとみられます。
主な違いとしては、まずメカシャッターがないことと、そのおかげでフラッシュ同調速度が1/60秒以下となってしまっています。また記憶媒体としては、CFExpressには対応しているものの、SDメモリではなくmicro SDメモリに対応ということで、ほぼ指しっぱなしでの運用が想定されているようです。
大きな違いはやはりREDの機能に対応していることで、新開発のR3D NEに対応し、REDのカラーサイエンスによるLogやガンマカーブにも対応しています。さらに32bit float録音が可能なところも大きな違いですね。
このように見ていくと、基本的にはNikon Z30のフルサイズ版で、さらにREDの機能を多く搭載しましたというカメラになっているように感じます。価格も比較的に安いので、例えば大学のサークルや部活などでの映像制作や、個人で映像制作を始めたいけれども資金的に厳しい人、まずはローコストで始めたい人などに向いているカメラとなっているように見えます。
EVFが内蔵されていないのは残念ですが、背面液晶での撮影で問題ない人であれば、電子シャッターのみの撮影でよければ静止画撮影にも活躍してくれそうな基本性能ではありますね。
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–ニコン


コメント
コメント一覧 (4件)
こういう表があると、比較がしやすくてよいですね。
その他の違いとしてアクセサリーシューが挙げられそうです。ZRにはアクセサリーと双方向での通信ができるデジタルアクセサリーシューがニコンのフルサイズレンズ交換式デジタルカメラで初めて搭載されているとのこと。
今のところ対応アクセサリーはショットガンマイクくらい(?)のようですが、Nikon 1 V3にあったように、外付けのEVFなんかが作られたりするのかな、と妄想しています。
ご指摘ありがとうございます。
あらたにシューの項目を作成し、デジタルアクセサリシューとアクセサリシューについて記述をいたしました。
お手数をおかけして申し訳ございません。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。
EXPEED7の記載は発表時のニュースに記載がありますね。メーカーの仕様一覧にないのはどうかと思いますね・・・。
https://www.jp.nikon.com/company/news/2025/0910_01.html
4. ディープラーニングを活用したAI技術による高いAF性能
「ニコンのフラッグシップカメラ「ニコン Z9」に搭載している画像処理エンジン「EXPEED 7」の圧倒的な処理能力」
EXPEED7をベースに趣味性の高い動画機として出してきた印象です。
これをこの価格で出してきたというのは驚異的ですね。
ZRとZ6Ⅲとの比較表を見ると部分積層型センサーが活用されているのが良く分かります、Z6Ⅲは国内では価格設定で苦労して余り市場の評判が芳しくなかったですが,ZRは動画に軸足をおきEVFを撤去するなどして価格設定も30万円未満として販売戦略としてはかなり工夫をしています。
動画メインのZR、クラシックな外観のZf、そしてオーソドックなタイプのZ5Ⅱと手を出し易い価格帯で製品ラインナップが出来上がりました。