α1の手振れ補正システムに問題点?
ソニーのα1は価格に見合ったソニーのフラッグシップカメラだから、その性能が完璧であることを望むだろう。しかし、写真家のJamieson Dean氏はボディ内手振れ補正に満足しておらず、Youtubeで彼の発見したことを実演した。
問題の核心は、カメラのボディ内手振れ補正が稼働するのに多くの秒数がかかることで、特にカメラを下に向けているか、ビデオモードにしていないときに発生する。これはイベントにすぐに対応しなければならない結婚式やスポーツカメラマンにとっては明らかに重要な問題だ。
手振れ補正されている画像とされていない画像の違いは見るに耐えないもので、我々がいかに手振れ補正に頼っているかを思い知らされ、このカメラの「静かな革命」は近年のカメラの高ISO性能と同様に重要なものだ。
ソニーのフラッグシップモデルであるα1に不具合がある可能性について報告されています。
記事によれば、ソニーのα1の手振れ補正が起動するまでのタイムラグがあるとしています。この問題は、カメラを下に向けていた状態から構え、そこから撮影した場合に発生するようです。初めはこの記事を読んだときには、最初の1秒ぐらい画像が安定せず、その後に手振れ補正が有効になるぐらいなのかな?と思っていたのですが、実際の動画をみると手振れ補正が効果を発揮するまで、5秒以上も掛かっていることがわかります。
実際の手振れ補正が有効になるまでの状況がYoutubeで紹介されています。下記がその動画になります。
耐久性が気になるボディ内手振れ補正
カメラのボディ内手振れ補正は、手振れに合わせ、手振れを打ち消す方向にセンサーそのものを動かして手振れを補正する仕組みです。人間が発生させる手振れというのは、非常に細かく様々な方向に振動しますから、センサーを高速かつ正確に様々な方向に動かす必要がでてきます。
そのためセンサーを駆動させる部分が熱を発生させる可能性があり、センサーそのものも発熱しますので、熱害をどのように押さえるかということが問題になると思います。さらにずっと手振れ補正を駆動させていると、そのぶんバッテリーも消費しますし、可動部品の寿命も縮まる可能性があります。
また、センサーを動かすということは、カメラの基板に頑丈に固定するわけにはいかず、何かしらの部品を通じて動かせるように取り付けているわけですよね。つまり、動かすことができるぶん頑丈に固定することはできず、そのぶん衝撃に弱い構造になっています。
なので、カメラを使用していないとき、または使用していないと思われるときには手振れ補正機能を有効にせず、使用するときに初めて手振れ補正を有効にさせるようなシステムになっているのだと思います。その初期化に時間がかかるため、このような状態になってしまっているのだと思いますね。
フラッグシップモデルのような、時には手荒に扱われるかもしれないカメラにおいて、手振れ補正のシステムの耐久性は本当に十分なのか?すぐに壊れる可能性があるのか?といったことは非常に気になる部分だと思いますね。
記事ではビデオモードにしておけば問題ないようなので、ビデオモードにしながら動画撮影をするのは問題ないと思いますが、静止画ではどうなのでしょうか?数秒ほど手振れ補正が有効にならないとすると、確かにスポーツ撮影を生業とするカメラマンの人には辛い場面がでてくるのかもしれませんね。
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