新しいソニーα7S IIIは、その多くの魅力的なスペックから多くの歓声を巻き起こしたが、その最大の特徴は、キヤノンEOS R5の2倍となる4K 60pで1時間以上もオーバーヒートせずに記録できるということだった。
しかし、米国のレビュアーによるテストでは、ソニーα7S IIIは実際には4K 60pでより深刻な過熱問題に苦しんでいることが明らかになった。そして、特定の状況では、実際にはキヤノンEOS R5よりも速く過熱する。
仕様上では、それはソニーが絶対にキヤノンを追い込んだように見えた。R5はシャットダウンまでに4k 60pで35分だけ撮影できるが(オーバーサンプリングの場合は25分)、ソニーはα7S IIIが過剰な60分を管理できると主張していた(4k 30pの標準録画では、どちらのカメラもオーバーヒートの問題は発生しない)。
(記事を一部引用して意訳しています)
α7S IIIにも発熱問題?
DigitalCameraWorldがα7S IIIのオーバーヒート問題について報告しています。
記事によれば、仕様上ではEOS R5は4k 60pの撮影で35分間撮影できるとしていますが、ソニーのα7S IIIは60分以上の撮影ができるのだそうです。そして、4k 30pの録画では、どちらもオーバーヒートの問題は発生しないとしています。
ですが、屋内では上記のような数値は適切な値ということのようですが、直射日光の炎天下ではα7S IIIのほうが最初にオーバーヒートしたとしています。EOS R5では33分の撮影ができたようですが、α7S IIIはEOS R5よりも熱く23分で停止したとしています。具体的な録画モードは示されていませんが、文脈から、4k 60pでの録画時間を指していると思われます。
海外でコメント合戦
EOS R5の高品質動画撮影におけるオーバーヒート問題が、海外の様々なカメラに関係するサイトで取り上げられるなかで、かなりセンセーショナルな取り上げられ方をされているわけですが、今回はα7S IIIがやり玉に挙げられているような状態になってしまっています。
たぶん、キヤノンとソニーのそれぞれのファンの人がお互いに自分の好きなメーカを擁護したり、好みではないメーカに対して反論するような意見を言い合うなどして対立している状況になっているようです。そして、それぞれの製品についての実地試験のデータなどをみて、お互いに反論しているような状況になっていたりしますね。
これは8k動画が撮影できるとして代替的にティザー広告を展開したEOS R5とほぼ同時に、動画向きと言われているα7S IIIが発売されたことで、それぞれの注目度が非常に高かったことが影響していると思われます。そして、EOS R5で高品質な動画を撮影しようとするとオーバーヒートするぞという問題がわかると、それじゃソニーのほうはどうなんだということで、お互いにけん制し合うような状態になってしまっていると思われますね。
これらの問題は非常に微妙なところだと思います。たぶん、品質表示的には特定の環境下での撮影条件でどのぐらい撮影できるのかということを表示すればいいだけなので、仕様上はウソをついているということにはなりません。ですが、炎天下とか、直射日光という条件がつくと、それぞれの条件が変わってきますので、仕様以下の撮影時間しか得られない場合もありえます。
それぞれ直射日光下の気温30度での参考時間などを表示していれば、さほど問題にならなかったのではないか?と思いますが、残念ながら今は表示義務がないので、このようなテストがお互いにセンセーショナルに取り上げられてしまっている状況になっているのかな?と思いますね。
いまはかなり感情的な評価やコメントが多いようですので、実際にどのように評価になるのかは、もうしばらく様子を見たほうがいいと思います。
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コメント
コメント一覧 (6件)
5chデジカメ板はかなり荒れていますが、
海外にもメーカーのアンチとかいるんですね。
基本的に直射日光の下で撮影するなら、このカメラは選ばないと思う
直射日光の当たるような環境ではパナソニックのGH5かSH1以外は無理のようですね。
ソニーのボディはキヤノンより5℃熱いと書いてありますね。
内部の熱を逃がすために熱伝導は良いのかも知れませんが、
外気温が高いと放熱が十分出来ずにオーバーヒートしやすいのかも
しれませんね。
一つ訂正です。
five degrees は華氏温度目盛りかもしれません。
Xperiaもオーバーヒートするのにリコールせず誇大広告してるSONY、好きなメーカーなのに近頃やり口が汚いわ